更新日: 2019.08.07 株・株式・FX投資

初めての投資プロジェクト① 母の遺言? 株で大失敗!!から学ぶこと

執筆者 : 宮﨑真紀子

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宮﨑真紀子

執筆者:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

失敗から学ぶことは多い

「投資に興味があるので教えてください」と現れたMさん。30歳代の女性です。
何も知らないので、一からお願いします!!ところが、その横に同席していたMさんのお母様が「株は止めてね。私の遺言よ」と。資産運用の商品は株式以外にもありますが、株式投資をそこまで固辞する理由を語っていただきました。

<Mさんのお母様の理由>
過去に大損をしました。金額は娘には言えません。
バブルの時代に自分も株を買おうと証券会社に行きました。説明を受け、造船会社の株を買ったところ、300万円がすぐに900万円になりました。これはスゴイ!と、売買金額を増やしました。我慢していた旅行も出来ましたし、ちょっと贅沢な思いもしました。途中からは自分の判断で銘柄を選び、調子に乗って続けました。上がったところで売って利益を確定すれば良かったのですが、次々に預金を株につぎ込んでしまいました。もっと上がると思ってしまったのです。ある日突然バブルは崩壊。仕事をしていたので生活は出来ましたが、今まで一生懸命に貯めた貯金は見事に減ってしまったのです。あの時のお金があれば……と今でも後悔しています。以降、株には絶対に手を出さないと決めています。

バブルの崩壊で、株式や不動産の投資で失敗したという話はよく聞きます。当時は「とにかく儲かるから」と、経験のない人も勧められるままに大金をつぎ込み、分からないままに資産を減らしてしまったのです。中には借金をして資金を工面した人もいて、大変なことになった例も少なくありません。
どうして失敗してしまったのか、検証したいと思います。 

リスクについて考える

資産運用を考えるとき、大きく儲かると嬉しいですが、その商品は同じように大きく損をする場合もあるということを押さえなくてはなりません。リスクとリターンは表裏一体の関係にあります。金融の世界ではリスクとはブレ幅を指します。大きなリターンを狙うとリスク(ブレ幅)も大きくなるのです。ローリスク・ハイリターンの商品はありません。
大きく分類すると、このようになります。

*ローリスク・ローリターン=預金・保険
*ミドルリスク・ミドルリターン=債券
*ハイリスク・ハイリターン=株式

新聞やネットで株価を調べると、例えば「Aファンケル 1571」となっています。これは、「ファンケルの株価は1571円で、A:100株単位」という意味です。つまり、最小単位が100株なので、買うためには157,100円が必要です。「(印なし)高島屋 987」は1000株単位なので、987,000円が必要です。以前はこの1000株単位の企業が多かったので、いきなり300万円!というような大金が動くことがあり、その分損失も多かったというわけです。
預金のほとんどを株式につぎ込んでしまった~という部分も要注意です。先に説明したように、株式はハイリスク商品です。預金・保険・債券と組み合わせることで、リスクを分散できます。

【お母様の失敗から学ぶ Mさんへのアドバイス】
① 資産が減る場合がある~リターンを得るためにはリスクが伴う
② 少額から始める~株式投資の場合も、安い銘柄から試してみる
③ いろいろな商品と組み合わせることも考える
④ 余裕資金で始める
⑤ 勧められるがまま~は一番危険。でも、自分勝手に進んでいくのも危険。

初めての投資でもリスクを把握し、ポイントを押さえて少額から始めれば、株式をそれほど恐れる必要はありません。「絶対にダメ!」と排除してしまうのは、投資法のバリエーションが減り、可能性が少なくなってもったいないと思います。まずは株式投資への固定概念を払拭して、自分に合った投資法を見つけることが大切です。今回のご相談でMさんもお母様も、そのことをしっかりと理解してくださったようです。

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