2017.01.20保険

結婚したら、まずお二人で保険を見直してください

Text : 加藤 梨里

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結婚をしたら、保険を見直すタイミングです。でも、何からどう見直せばよいのでしょうか? 見直すべきチェックポイントをご説明しましょう。

まず自分名義のものがないかどうかを確認

まずチェックしたいのが死亡保障。万が一亡くなったときに受け取るいわゆる「保険金」の部分です。独身の時には特に入っていない人も多いですが、実は実家の親がかけていた、なんてこともありますから、自分名義のものがないかどうかを確認しましょう。結婚を機に、月々の保険料を自分で支払う、保険金の受取人をパートナーに替えるなど、必要に応じて手続きも忘れずに。

専業主婦なら夫の保険を手厚く

保険金額は、妻が専業主婦で、夫がもし亡くなったときに、その後の生活費を保険から確保したいなら手厚くしておく必要があります。仮に妻が30歳の時に夫に先立たれ、85歳まで生きるとすると55年分の生活費が必要になりますが、このうち遺族年金や65歳以降の老齢年金を差し引いて考えます。生前の夫の収入によっても異なりますが、たとえば月収がおよそ40万円だった場合、遺族年金額は月4万円ほどです。一方で、夫が亡くなっても妻が働いて自分の生計を立てるなら、その分の保険は必要ありません。

共働きならお互いのお葬式代程度に

共働きの場合もお互いに収入がありますから、自分で生計を立てられるなら大きな保険は不要。もし、お葬式代を保険で充てるなら、その分だけあると安心です。目安としては200万円~300万円程度あれば十分でしょう。独身時代にすでにこの程度の保険に入っていれば、さらに増やさなくても良いことになります。
なお、この目安はあくまでも夫婦2人の場合です。子どもができたら改めて見直しましょう。

医療保険はお互いの病気・けがに備える貯蓄があるかどうかがポイント

独身で若いうちには医療保険に入っていない人もいますが、結婚を機に一度検討してみましょう。夫婦どちらかが病気やケガで入院をしたら、医療費や差額ベッド代がかかるほか、収入がダウンしたり、家事の負担が一方にかかったりと、生活面での影響も出ます。公的保険がきく治療を受けた分については「高額療養費制度」が使えますので、自己負担は一定額で済みますが、それ以外の部分は全額が自己負担です。こうしたダメージに対応できる貯蓄があれば、医療保険を急いで契約する必要はないでしょう。
しかし、結婚式で貯蓄を使い果たしてしまった、お互いにあまり貯金がないまま結婚した、という場合には、思わぬ病気やケガによって家計が立ち行かなくなることもあります。そんなときには、医療保険に入っておく方が安心という考え方もできます。なお、会社員や公務員には「傷病手当金」があり、休業1年半まではお給料の3分の2相当を受け取れますので、その範囲で家計をやりくりできるか? を基準に考えましょう。

傷病手当金が支給される期間
出所:全国健康保険協会ホームページ

ファイナンシャルフィールド

結婚したら、まずお二人で保険を見直してください

加藤 梨里

Text:加藤 梨里(かとう りり)

CFP(R)認定者
マネーステップオフィス株式会社代表取締役

保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーの相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。テレビ、雑誌取材多数。日経WOMAN ONLINE、東洋経済オンライン、マイナビニュースなどにて執筆多数。趣味は料理。2008年にはNHKきょうの料理クッキングコンテストにて優勝経験も持つ。大学では、食事や運動による健康増進とライフプランの関係について研究中。慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教。

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