2017.04.07保険

現在6歳の子どもがいる場合。これから学資保険に入るよりも、 貯蓄を続けて教育費を準備したほうがいい?

Text : 加藤 梨里

子どもの成長は早いもの。あっという間に大きくなって、気がついたら学資保険に入っていなかった!なんてケースも珍しくありません。そんなとき、今からでも学資保険に入ったほうが良いのか、それとも貯蓄で良いのかを考えてみましょう。

学資保険は早く入る方が有利

子どもの教育資金を積み立てるために学資保険を利用する人は多いもの。多くは15歳の高校入学時、18歳の大学入学時などに満期を迎え、学資金を受け取れるしくみになっています。同じ金額のお金を貯めるなら、積み立てる期間が長い方が、月々に積み立てる金額も低くて済みます。また、学資保険は積み立てたお金を保険会社が運用し、満期時には積立総額以上の満期金が戻ってくるものもあります。積み立てた金額に対して満期金・祝金で受け取れる金額の割合のことを「返戻率(へんれいりつ)」や「戻り率」といいますが、これが100%を超える商品です。返戻率は、積立期間が長いほど高くなります。つまり、お子さんが0歳の時に加入するのが最も有利。年齢が高くなるにつれて、新たに加入するときの返戻率は低くなります。

貯蓄が苦手なら学資保険で貯めるのがおすすめ

ほとんどの学資保険は、新規加入の上限を、お子さんの年齢が6歳前後までとしています。子どもが6歳なら、学資保険に入るラストチャンスのタイミングですが、返戻率が低いと、躊躇するかもしれません。
確かにお金を増やす目的ならあまり期待はできませんが、あくまでもお金を貯める目的なら、検討の余地はあります。預金で貯蓄すると、すぐ引き出して使ってしまう人や、コツコツと貯めるのが面倒な人は、学資保険のしくみを活用するのは有効な貯蓄術。毎月決まった日に銀行から保険料が引き落とされ、一度積み立てたお金は簡単に引き出せないので、自然と貯めることができます。

いざというときにも確実に教育資金を残せる

もうひとつ重要なのが、「学資保険」の名の通り、保険の機能です。万が一親御さんが亡くなってしまっても、お子さんには、満期になると契約当初に定めた満期金が支払われます。貯蓄なら、それまでに貯めた金額しか残せませんが、保険なら、それまでに積み立てた金額にかかわらず、以後の保険料を支払わなくても、満期を迎えたときに満額を受け取ることができます。

お子さんが大きくなってから学資保険に入ると、小さい時に入るのに比べて返戻率の面では劣りますが、保険の機能は変わりません。貯蓄にはない強みを生かして、今からでも学資保険に入るのもひとつでしょう。

ファイナンシャルフィールド

現在6歳の子どもがいる場合。これから学資保険に入るよりも、 貯蓄を続けて教育費を準備したほうがいい?

加藤 梨里

Text:加藤 梨里(かとう りり)

CFP(R)認定者
マネーステップオフィス株式会社代表取締役

保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーの相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。テレビ、雑誌取材多数。日経WOMAN ONLINE、東洋経済オンライン、マイナビニュースなどにて執筆多数。趣味は料理。2008年にはNHKきょうの料理クッキングコンテストにて優勝経験も持つ。大学では、食事や運動による健康増進とライフプランの関係について研究中。慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教。

http://moneystep.co