2017.06.16保険

JAFと自動車保険のロードサービス、どっちがお得?

Text : 飯嶋 洋治

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ロードサービスといえばJAFという時代が長く続いてきました。JAFは正式名を「一般社団法人 日本自動車連盟」といい、かつてはロードサービス事業を独占していました。国会で「民間企業への圧迫ではないか?」と問題視されたことなどもあり、それがきっかけとなりJAF以外のロードサービスも広がっていくことになり、現在では、主に任意の自動車保険に付帯したロードサービスが広まっています。

いろいろなクルマに乗る機会が多い方にはJAFが便利

お金の面でいうと、JAFは最初に入会費(2000円)と年会費(4000円)と、その後も年会費として毎年4000円が必要になります。自動車保険料はいわゆる等級や年齢に各人まちまちでしょう。私の場合、20等級(1等級から20等級まであり、一番割引率が高い等級)、35歳以上保障で、総額61080円(5390円/月)です。これで一定のロードサービスも受けられます。

特に今どきのクルマであれば、車両トラブルというのはそれほど多くありません。かつてはオーバーヒートなどで立ち往生というクルマを見かけることがありましたが、今はそんな風景もほとんど見られません。JAFによると、一般道路で多いトラブルとして、バッテリー上がり、キーのとじ込み、パンクが挙げられています。こうしたトラブルは、日ごろの簡単なメンテナンスやドライバーの意識で防げますし、もしこうした事態になっても、自動車保険のロードサービスでもカバーしている場合が多く、あえてJAFに入る必要性は薄くなっていると言えます。

ただし、JAFには自分のクルマでなくてもサポートの対象となるメリットは見逃せないところです。自動車保険は、クルマにかけるものですから、ロードサービスの場合、個々のクルマだけがサポートの対象になります。しかし、JAFは会員へのサポートなので、例えば知り合いのクルマを借りていた場合やレンタカーなどを運転していた場合でもサポートの対象となります。仕事など、いろいろなクルマに乗る機会が多い方にはJAFにも入っておいた方が安心といえます。

JAFと自動車保険会社が協力関係で優待サービス

現在ではJAFと自動車保険会社が協力関係で優待サービスを行っている場合が多くなりました。任意の自動車保険に入っている人がJAFの会員の場合、さらにサポート体制が厚くなります。JAFの無料サービスの範囲を超えた分のサービス(レッカー移動など)を保険会社が負担したり、保険付帯サービスでは例えばバッテリー上がりでのサポートの回数に制限(一回だけなど)があるのが、制限が無制限になったりします。以下がJAFと提携している保険会社です。

・あいおいニッセイ同和損害保険(株)
・AIU保険会社
・共栄火災海上保険(株)
・JA共済(全国共済農業協同組合連合会)
・セゾン自動車火災保険(株)
・全国自動車共済協同組合連合会
・損害保険ジャパン日本興亜(株)
・東京海上日動火災保険(株)
・日新火災海上保険(株)
・富士火災海上保険(株)
・三井住友海上火災保険(株)

個人的なことを言えば、私はJAFに入会して30年を越えましたが、実際に利用したのは1回きりです。これも、古いクルマを駐車している際にクラッチフルードが漏れて、クラッチが切れなくなったので、レッカーで修理できる場所まで移動してもらったという、かなり特殊な部類? のトラブルでした。普段からクルマのメンテナンスには気を使っているという自負もありますし、自動車保険に入ってロードサービスが使えるのならば、JAFにあえて入る必要もないのではないか? というのが現在の私の考えです。それでも私がJAFの会員なのは、モータースポーツに参加するための国内Aライセンスを更新するためです。JAFはモータースポーツを取り仕切っている組織でもあるために、ロードサービスとは関係ないところで入っているというわけです。

結論として「お得」という言葉が合うのかどうか? という問題はありますが、自動車保険のロードサービスは自分のクルマしか運転しないドライバーにとっては、かなり便利といえるでしょう。あとは、普段のメンテナンスと安全運転が重要です!

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飯嶋 洋治

Text:飯嶋 洋治(いいじま ようじ)

自動車ジャーナリスト

出版社勤務を経て現職。現在、日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)理事として多方面で活躍中