2017.10.26保険

保険もそのままにしておくと、とんでもない時代遅れに

Text : 柴沼 直美

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保険商品は目に見えないだけに、実際に保険事故、すなわち入院するとか手術をするというとかいった機会に遭遇して、「保険請求ができるか」という状況にならない限り、そのまま放置されているというのが常です。

しかし結婚したパートナーをそのまま放っておくのと同じで、保険もそのままにしておくと、とんでもない時代遅れだったり、かえって割高な保険料を払い続けていたりしてそのしっぺ返しは自分に戻ってくることを理解しましょう。

 

保険会社も集客のために魅力的な商品導入が続く

 
たしかに生命保険商品であれば、死亡保険(=定期保険)、生存保険(=年金)と生死混合保険(=養老保険)というのが基本でその骨格はかわりません。どんなに世の中がかわっても、人間の足が4本になるわけでも、手が6本になるわけでもないのと同じです。

しかし、時代とともに足長人間が増えてくるのと同じように保険商品も顔は変わります。

例えば引き受け基準緩和型商品が増加し、非喫煙割引、過去の入院歴有無の期間による割引の設定も過去2年以内だったのを1年以内の商品も市場導入することにより、これまでであれば加入できなかった人も検討できる商品が増えてきました。

がん保険であれば診断一時金をがんだけでなく七大疾病で2年ごとに給付するものや、支払がなかった分の70歳の保険料が全額戻るといった商品も新たに発売されています。

 

定期的な見直しで「自分の懐と健康状態」に合わせる

 
筆者もキャリアの出発は保険営業であったにもかかわらず、5年間放置していた保険商品の見直しをようやく終えました。

幸いそれほど時代おくれにはならずにすみましたが、以前ですと三大疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞)になれば上乗せで給付される保険金が、今は給付に相当する範囲が拡大するなどの説明を受け、入院給付についても対象拡大になるなど加入を検討している人の気持ちに訴えかける商品を多数紹介され、時代に即した商品開発に圧倒されました。

しかしながら、時代や年齢に合わせて増幅する不安にそのまま素直に行動していると保険会社が同一であれば、増額が商品更新の基本前提ですから、どんどん保険料負担が重くなっていくことになります。

「まさかの備え」と「運用による確実な資産積み上げ」のどちらをとるかは、健康寿命と資産寿命をはかりにかけて自分で結論づけることが大切です。
 
 
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

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柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com