更新日: 2020.04.07 その他暮らし

<私立高校、学費以外でかかるお金> ①「子どもの交際費」もあなどれない。

執筆者 : 名取真由美

 ①「子どもの交際費」もあなどれない。
名取真由美

執筆者:名取真由美(なとり まゆみ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP認定者
FPまゆ事務所 代表

横浜市出身。準大手証券会社等で庶務や経理を担当。2001年にAFP取得、独立。娘2人(大学生と幼稚園児)。家族旅行は貯めたポイントで行く等、生活に密着したやりくりが得意。たくさんの人の笑顔を増やすお手伝いができたらと思っています。好きな言葉は、「やまない雨はない」(つらいことも終わる日は必ずくる、という意味)「人生、笑顔の数が多い人の勝ち」。

高校生になり、お小遣い額アップ。お小遣いの範囲をどこまでにするかの取り決め

高校に入学し、お小遣いの金額を5,000円にアップしました。娘を納得させる額にするため、金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査」の最頻値を採用。
お小遣いの範囲をどこまでにするかを取り決める際に、学業に必要なもの(ペンやノート等)と生きていくのに必要なもの(食費等)と交通費は親が出してあげるということにしました。

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親の見積もりが甘かった。子どもの交際費が月額5万円!?

■甘かったこと:その1「文房具」
学業に必要な文房具は、そんなに消耗しないと思っていたのですが甘かった。赤色、青色、違う色と、思わず「またペン買ったの!?」と言ってしまったほど。塵も積もれば山となります。ですが、ペンの減りが早いということは、それだけ学習をしているということ(と思いたい)なので、レシートと引き替えで請求されれば渡していました。
 

■甘かったこと:その2「交通費」
学校までは定期券を使用しているし、部活動は文化部所属で遠征することもない。交通費は、それほどかからないだろうと思っていたのですが甘かった。我が家は横浜市居住ですが、最寄り駅まではバスを利用。渋谷駅まで往復すると1,000円かかります。休みの日に、お友達と遊びに行くと「ご飯代と交通費ちょうだい」と言われ、一度に2,000円以上が出ていきました。
 

■甘かったこと:その3「コーヒー代」
私立高校なので、学校帰りの買い食いや寄り道は禁止されていました。なので、平日はまっすぐ帰ってくるだろうと思っていたのですが、それも読みが甘かった。ちょうどこの時期、海外のコーヒー店が高校生の間で流行。我が娘も「みんなで勉強するから」を口実に頻繁に通っていました。ひとつ注文すると、600円くらい。流行っているとはいえ、毎日のように通われたら、たまったものではありません。つい「毎日行くのは贅沢すぎだ!」と言ってしまったほど。娘は「親から禁止令が出た」と自虐ネタで笑いを取り、しばらくの間はコーヒーが100円で飲めるお店に変えていました。
生きていくのに必要な食費は出してあげると約束はしましたが、外食をすると1食で1,000円を超えることがほとんど。そんな使い方をされ、土曜と日曜日に遊びに行くと、約6,000円の支出に。ひどいときは、「昼ご飯代と夜ご飯代と交通費頂戴」と請求されることもありました。土日のたびに約6,000円の支出だと、単純計算で1カ月5万円弱の支出になっていました。
 

■甘かったこと:その4「洋服代」
上記以外にも「洋服がないから買って」と言われ、買ってあげても「季節が変わったから洋服がない。友達と遊ぶのに、いつも同じ服を着ていくわけにいかない」と言われる始末。1ヵ月で5万円+αの支出となると、家計を圧迫する金額になってきます。「友達と遊ぶのを控えなさい」と言ってしまったこともあります。
誘われたら断れない性分なのかと思いきや、自分からTwitterで「今日ヒマー。遊べる人―」と呼びかけていたようです。時代を感じます。それでも娘なりに考えたようで、同じ子とは月に1回くらいしか遊んでいないと言っていました。友達が多いのはいいことなのですが、行く相手が違うからとテーマパークに毎月のように行かれては、たまったものではありません。
 

お小遣いの範囲を変えてみた

そこで、お小遣いの範囲を変えてみることにしました。交通費をお小遣いから捻出するのは大変だろうから、食費と洋服代は本人持ちに。すると、不思議なことに食費をかけないようになったのです。栄養のバランスが心配になるような軽食ばかりになっていましたが、本人なりに工夫をするようになりました。
ですが、遊びに行くのは、渋谷よりも遠方に行くこともあり、交通費だけでも1カ月で2万円近く請求されていました。これでもまだ家計への圧迫感がありました。

お小遣いの金額を変えてみた

そこで、お小遣いの金額を1万円に変えることにしました。「高校生のお小遣いが1万円」と聞くと、多い印象がありますが、我が家の場合は、1万円にしたことにより、家計がかなり楽になりました。本人も「1万円もらっている」という意識があるのか、それ以上を請求してくることはなくなりました。
公立高校に通っている男の子のママに聞くと「お小遣い3,000円だけど、ほとんど余らせている」という声もあります。部活動のレベルが高く、ほとんど休みがない部に所属していると、遣う時間がないので、お小遣いをほとんど必要と感じないという声も聞きます。
学校の立地条件(通学経路内に飲食店や遊ぶ場所がない)によっても違ってくるのかもしれません。娘が通っていたのは、中学から大学まであるマンモス学校でした。派手な子ではないので、交際費に家計を圧迫されるとは思っていませんでした。私立高校の場合、学校の立地が良い場合が多い、裕福なご家庭の子が多くお小遣いが定額制ではなく自由に使えるお金が多いという環境が、交際費を多くさせているのだと思います。

各ご家庭でのルールを明確にする

友達付き合いは大切ですが、やみくもに交際費をかけさせるのは考えものです。まずは、お小遣いの金額と範囲をしっかりと決め、各ご家庭でのルールを明確にすることが大切です。「みんな行くから」と言われると、我が子だけ仲間に入れないのはかわいそう……と思ってしまいがちですが、本当に「みんな」なのか(3人から、みんなという傾向あり)見極めることも必要です。目が届きにくくなる年齢になってきますが、親から自立後の経済観念にも影響を与えることなので、ご家庭でしっかりと話し合いを持って金額を決めることが非常に大事です。