更新日: 2019.01.08 その他暮らし

〈大人のための夏休みホームワーク〉 ①夏休みを使って、お金に関するアレコレを整理しませんか?

執筆者 : 宮﨑真紀子

〈大人のための夏休みホームワーク〉 ①夏休みを使って、お金に関するアレコレを整理しませんか?
少し前「エンディングノート」が流行りました。今も書店には何種類ものノートが並んでいます。気になるものの「エンディング」という名前がネガティブな印象なので、手に取らなかった方も多いのではないでしょうか。このノートは自分の生い立ちや経歴だけでなく、将来に向けての夢や希望を見える形にします。自分のオリジナル備忘録を完成することが出来るのです。また、もしもの時に備えて、残された人へのメッセージノートの役割も果たす優れものです。「Never Ending Note Ⓡ」という形で、若年層向けにアレンジしたものもあります。夏休みを利用して、ノートの簡易版を作ってみませんか? 自分にとって大切なものが見つかって、秋からのモチベーションが上がるかもしれません。
宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

ホームワークの課題は3つ

今回は3回のコースで、書く内容は以下の3つになります。

①ライフプランニングとやりたいことを実現するための費用

②現状の資産把握

③収支状況の洗い出しと夢をかたちにする方法

ノートはお気に入りのものでも、大学ノート何でも構いません。出来れば、パソコンではなくノートをお勧めします。というのも、もしもの時にパソコンでは残された人が見つけにくいからです。今回の3回のテーマの続きに相続やお葬式についての希望を記しておけば、市販のエンディングノートの機能も果たします。

〈ライフプランニングとやりたいことを実現するための費用〉やりたいことは何ですか?

まず、自分の年表(0歳から100歳まで)を作ります。今40歳なら、過去40年を振り返るのです。日々忙しくしているとこういう機会はありません。印象深い場所や名言などを記入するのもお勧めです。小学校の頃の習い事・中学時代の部活・親しかった友人・流行ったもの・家族のこと等。決まりはありません。思い出しながら書いてください。何のために?と思われるかもしれません。理由は2つあります。

  • 過去のことなので「将来のやりたいこと」よりも書きやすい。
  • 昔やりたかったけれど実現できていないことを思い出すきっかけになる。

いきなり「あなたの夢を描いて下さい」といわれても、筆は進みません。時間をかけたい部分は保留して、書きやすい部分から埋めていきます。

 

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過去の部分ができたら、将来の部分です。

例えば旅行。今年は東北の温泉に行きたい。いつかは世界一周の船旅に。といった夢を書いてください。他にも、長男が大学生に進学といった既定のことも記入して下さい。何年後と決まっているものも漠然としているものも、書くことで将来の予想図が分かりやすくなります。なるべく具体的に、細かく書くと良いです。関連の写真を貼ったりするとノートがカラフルになってワクワク感が増します。

一方「やりたいことが分からない」というのも、よく耳にします。これは夏休みのホームワークです。ゆっくり見つければ良いと思います。やってみたい趣味や行きたい場所、リスタートしたいことや新しく始めたいことはありませんか。

私の周囲の事例では、音楽好きの知人が2人います。ともに以前の趣味をリスタートさせています。還暦を過ぎてギターを習い直したりバンド活動を再結成したり、とても楽しそうです。仕事や子育てで中断してしまったことを再開するのも素敵だと思います。

この「やりたいこと」は、実現するための費用も調べてみてください。3回目の〈収支状況の洗い出しと夢をかたちにする方法〉で、詳細をお伝えします。

この機会に旧友と連絡を取ってみることもおすすめ

過去の振り返りをしてみたら、日頃ご無沙汰している友人のことを思い出すはずです。この機会に暑中見舞いを出してみませんか? 過去を紐解くことで、新しいコトを始める手掛かりになることもあります。同窓会で再会した旧友から知恵をもらえることもあります。旧友は自分の性格を分かってくれているので、自分でも気がついていないような好みのネタを提供してもらえるかもしれません。

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