更新日: 2019.07.04 貯金

『なんとかなるさ』と思ってしまい、お金が貯められないタイプへの処方箋

執筆者 : 塚越菜々子

『なんとかなるさ』と思ってしまい、お金が貯められないタイプへの処方箋
将来のお金に対してなんとなく不安はあるものの、今は特にお金に困っているということもなく、貯金額はそれほど多くはないけど、きっとこの先もなるようになるさ、と考えてしまって、貯金が増えていかない。
 
そんな「なんとかなるさ」タイプの方がお金を貯めるためにしたらいいことは何でしょうか?
 
塚越菜々子

執筆者:塚越菜々子(つかごし ななこ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
https://mamasuma.com

お金が貯まらないタイプのうちの1つ「なんとかなるさ型」の特徴

・目の前のお金には困っていない
・危機感があまりない
・将来への想像力が乏しい
・大丈夫だろうという安易な考え
 
自分が説明できる、「根拠のある理由」がないのに、なんとなーく何とかなると思っているあなたは、このタイプです。
 
あれ?もしかしてまずいかな?と思ったときには、目の前のお金にも困る、破たん一歩手前だったりします。
 
「子供が小学校に入ったら」
「夫の年収がもう少し上がったら」
「時間が空いたらパートにでも出れば」
 
なんとかなると漠然と思ってしまってはいませんか?残念ながらなんとかならないことがほとんどです。ぜひ今から対策をとっていきましょう。
 

「なんとかなるさ」タイプがとるべき対策とは?

このタイプの傾向がある方は、この先自分の人生に何が起こるのか、 今から簡単に想像できることだけでも紙に記入してみましょう。いわゆる『ライフイベント表』です。
 
自分と家族の年齢を時系列に書き、

・子供の入学・卒業や夫の定年
・車の買い替え(何年に一回?)
・家の外壁修理(何年目ごろ?)

などを、紙に書きます。
 
専用のシートなどがなくても問題ありません。横線の書いてある紙で十分です。
 
お金が入ってくるイベントは「青」お金が出ていくイベントは「赤」金額は書かなくても結構です。やってみるとわかりますが、お金が入ってくるイベントは『ほぼ、無い』ものなのですね。入ってくるのは普段からあるお給料と、たまにボーナス。それに対して、出ていくのはイレギュラーで大きいお金。普段のお金から集めておかないと、イレギュラーで金額の大きい支払いが大変になってしまいます。
 

いつか、ではなく今から備えましょう

今は困っていない場合ついつい忘れてしまいがちですが『将来困らないために今』貯めているのですね。
 
いつか収入が増える・いつか支出が減る・いつか景気が良くなる、と考えてしまうこともありますが、「いつか」ほど、あてにならないものはありません。将来をやみくもに悲観してお金をただ貯めればいいわけではありませんが、不測の事態や、将来収入が減ることを想定して、今だからできることを積み重ねていけば、一生安心して暮らしていくことができるのではないでしょうか?
 
今だけでなく将来も安心して暮らしていくために、ワクワクする未来を想像するのとセットで、ぜひライフイベントにかかるお金についても考えてみてください。