2017.10.24暮らし

古来、日本の暮らしの節目となってきた「24節気」を現代の暮らしにも

Text : 黒木 達也 / 監修 : 宮﨑 真紀子

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「元旦」「節分」「七夕」など季節の変化を表現する言葉はたくさんありますが、その一つが24節気です。古来日本で、日々の生活に根づいた年中行事を行うために、多くの人が季節に適した活動の節目にしてきました。現在の暦は明治初期に採用されたものですが、24節気は、太陽の動きをもとにした太陽暦で示す「旧暦」を用いています。
ここでは日本人の暮らしの節目となってきた「24節気」を解説します。

季節の変化を知らせる「24節気」

旧暦には1年を24等分した24節気、さらに72等分した72節気があります。とくに24節気は、季節の変化を細かく読み取る節目として、農作業の予定、時候の挨拶、家族の絆を深める行事などに重用されてきました。太陽の動きを基準にしているため、24節気は年によって日が多少前後します。今日の社会でも、これを知っていれば、その時期ならではの風情を感じとり、時候の変化を確認することに非常に役立ちます。年の始めから24節気を並べると、次のようになります。

<1月>

小寒(しょうかん)1月5日前後。いわゆる「寒の入り」といわれこれから寒くなる時期。

大寒(だいかん)1月20前後。1年でもっとも寒い時期。これから陽の長さも感じられる。

<2月>

立春(りっしゅん)2月4日前後。すこし春らしくなる時期。八十八夜などはここから数える。

雨水(うすい)2月19日前後。これから暖かくなる時期。農作業を始める目安になる。

<3月>

啓蟄(けいちつ)3月5日前後。春の気配を感じ、冬眠していた小動物が活動を始める季節。

春分(しゅんぶん)3月21日前後。昼夜の時間が同じになり、暖かさが訪れる春の彼岸。

<4月>

清明(せいめい)4月5日前後。花も咲き始め、すべての生き物に生命力が生まれる季節。

穀雨(こくう)4月20日前後。種まき作業の目安になる地面を潤す雨が降る時期。

<5月>

立夏(りっか)5月6日前後。植物が成長し夏の気配。子の成長を祝う端午の節句もこの頃。

小満(しょうまん)5月21日前後。暖かさが日増しに高まる。秋に蒔いた麦が穂を垂れる。

<6月>

芒種(ぼうしゅ)6月6日前後。稲などの作物の種を蒔く時期。暖かさを感じる季節となる。

夏至(げし)6月21日前後。1年で最も昼間の時間が長い。これを境に夏に向かっていく。

<7月>

小暑(しょうしょ)7月7日前後。本格的な夏となり暑さが増す。書中見舞いもこの時期から。

大暑(たいしょ)7月23日前後。1年で最も暑い時期。花火、風鈴などがよく似合う。

<8月>

立秋(りっしゅう)8月7日前後。暑さが残るなか、少しずつ秋の気配を感じ始める季節。

処暑(しょしょ)8月23日前後。作物の収穫も始まり、朝夕の涼しさが感じられる季節。

<9月>

白露(はくろ)9月8日前後。残暑も終わり、朝夕の冷え込みで草木に露が落ち始める。

秋分(しゅうぶん)9月23日前後。昼夜の時間が同じ秋の彼岸。これから夜が長くなる。

<10月>

寒露(かんろ)10月8日前後。空気がしだいに寒くなり、草木に落ちる露も冷たくなる。

霜降(そうこう)10月23日前後。山などの高地では初霜が見られ、秋の終わりの時期。

<11月>

立冬(りっとう)11月7日前後。陽は短くなり、草木も葉を落とし寒さが身に染みる。

小雪(しょうせつ)11月22日前後。寒さが少しずつ増し、高いやまでは初冠雪もみられる。

<12月>

大雪(たいせつ)2月7日前後。北風も強く吹き、場所によってはかなりの雪に見舞われる。

冬至(とうじ)12月22日前後。1年で昼が最も短い。ゆず湯につかる風習もある。

以上が24節気です。日本では、この24節気に加えて、端午、七夕など5節句、節分、彼岸、入梅などの雑節を加え、四季の変化を巧みに表現し、日常の生活のなかに取り入れてきたことが理解できます。現代の暮らしの中にも、こうした24節気を取り入れて、改めて日本の季節を感じてみたらいかがでしょう。気持ちの余裕と共に、生活の無駄を省くことができるかもしれません。

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黒木 達也

Text:黒木 達也(くろき たつや)

経済ジャーナリスト。大手新聞社出版局勤務を経て現職

 

 

宮﨑 真紀子

監修:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい…。そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。