2017.11.01暮らし

ブラック企業。こんな言葉に聞き覚えがあったらご注意!

Text : 塚越 菜々子

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あなたが働いている会社では、こんなセリフが聞こえてきてはいないですか?
 
「うちの会社はパート・アルバイトには有給はありません」
「正社員しか産休取れないから、妊娠したら辞めてね」
「仕事が終わらないのは能力が足りないからだから、残業代は出さないよ」
「新人は掃除があるから30分以上前に出勤ね。タイムカードは契約してる時間に押して」
「研修期間は無給です」
「試用期間は社会保険に入れません」
「パート・アルバイトは社会保険には入れません」
「労災?そんなものないよ」
 
こんな言葉に聞き覚えがありますか?あるとしたら、そこはブラック企業かもしれません。

法令が守られているのか確認を

 
ブラック企業について正確な定義はありませんが、少なくとも法令を違反している会社です。
厚生労働省は、ホームページで労働基準法を違反した問題のある企業名や違反の内容を公表していますので、調べてみてください。
 
本来は守られるべき私たち働くものですが、会社や経営者のモラルの欠如もしくは知識不足により、実は法令を破っている会社で都合よく使われてしまっていることはたくさんあるのです。
有給休暇は労働基準法39条でしっかりと規定されています。
 
多少の条件(勤務実績や勤続期間など)はありますが、正社員・パートなどの区別はありません。残業代も働いた分は出さなければいけないと法令で定められています。
会社の独自のルールは、国のルールを守ったうえで設定されています。国ルールを会社のルールが特別にゆるくできるものではありません。ましてや、上司が気分で決めていいものであるはずがありません。
 
社会保険は2016年10月に加入対象が拡大されて、週20時間ルール等の新しい決まりができ、多くの会社が対策をとったはずですが、それは501人以上の会社だけ。
中小企業は、本来加入させるべき対象者もまだ「パートだ」「試用期間だ」といった理由で加入させていないという状況も多く見受けられます。

 
本来はルール違反であり、改善しなければいけないことですが、取り締まりには手が回っていないのが実情です。
 

未来の子供たちのためにも

 
法律を盾に会社と争ったり、労働基準監督署に相談するのは簡単なことではありません。
ですが「仕方ない」「そういうものだから」「私だけが言っても」「どうせ・・・・」では社会は絶対に変わらないのです。
 
そしてそのまま労働者が無知で弱かったら、過労死や不当解雇の次の被害者はあなたのお子さんかもしれません。
優秀で未来の明るい若い子が、法令を守らない会社に傷つけられてしまうのです。
 
それがおかしいと、法令違反だと誰もが知っていて、そんな会社はやめなさい。命より大事な仕事などないともっと言っていたら助かる命もあるのかもしれません。
1人だけでは会社と戦うのは難しいのが現実です。ですが、たくさんのママが知識を得て「それはおかしい」ことを知り、そのような会社で働くことを選択しないだけでも、社会は少しづつ変わります。
 
私たちの子供がいつか社会に出る時に、サービス残業は違法だということを伝えることで守ってあげられる命があるかもしれません。
労働者を守ってくれる法律を学校の授業で教える時代は、当分来ないでしょう。
 
自分の身を、夫の体を、いつか社会に出る子供を守るために、働くママだから知ってほしい知識なのです。
一番上の会社のセリフ会社に言われた覚えがあるなら、本当に違法ではないか、ぜひ調べるきっかけにしてください。

Text:塚越菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
https://mamasuma.com/ 

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塚越 菜々子

Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
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