2017.11.27暮らし

片づけの美学⑫ 食器はいくつあると困らないのか?

Text : 奥野 愉加子

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キッチンの整理整頓でお悩みをうかがうと、冷蔵庫の使い方と共に多く耳にするのが、食器の量や食器棚の使い方に関することです。今回は前回に引き続き、キッチンの困りごと代表である食器の持ち方と、食器棚の整理についてまとめてみました。

食器・食器棚のお悩み

 
具体的なお悩みでは、収納スペースに入りきらない、使っていないモノが多い、食器が捨てられない、などをよく聞きます。思い当たる点がある方も多いのではないでしょうか。

使い方や必要な量を見直すことで、それぞれのご家庭で持つべき量が見えてくるはずです。「まだ使える」という思いから食器の処分が難しいこともありますが、「もったいない」気持ちと「使いづらい」気持ちのどちらが自分にとって困っていることかを見極めるタイミングだと思って決断してくださいね。
 

食器はどれくらいあると足りるのか

 
皆さんの食器棚にはどのくらいの食器が入っているでしょうか?

今の量が多すぎる・使っていない食器がたくさんあると思われている場合は、よく使っている食器だけにしても、実は困らないかもしれませんよ。

今回の記事を書くにあたり、私の自宅の食器を数えてみました。コップ類・皿類を合わせて、95点でした。そのうち、日常的に使う食器は80点。ちなみに家族は大人2人・幼稚園児5歳児・2歳児の4人です。単純に計算すると一人当たり20点ですね。自宅での食事はだいたい朝と夜の2回なので、単純計算で1回の食事あたり一人10点。実質食事で使うのは1回5~7点ですが、このように考えると、1日でおおよそ全ての食器を使っている、ということが数値でお伝えできるかと思います。
 
このように私が自宅で持つ食器は最小限の量です。それが個人的に心地のよい量だと思っているからです。皆さんはご自分が最小限の数を使いたいタイプか、いろいろな食器を使い分けたいタイプか、考えたことはありますか?それによって、持つべき量が違ってきます。
 

食器にこだわりを持つ

 
私が持っている食器は最小限ですが、こだわりは強い方で、気に入ったものだけを持つようにしています。一つ一つに思い入れや、手に入れたときの思い出があることで、食器を大切にできるし、いいモノを使っているという自負に心が満たされるような感覚があります。

食器を使い分けることを楽しむ方も、最小限でいいと思う方も、食器にこだわりを持つことで、モノを大切にする気持ちをより実感していただけると思います。またこだわりを持つことで、あれもこれもと物欲が抑えられるので、無駄な出費を減らすことができます。
 

食器棚の管理

 
食器棚が、棚なのか、引き出しなのかで、管理の仕方は大きく違ってきます。棚であれば、正面から見えやすいか、取り出しやすいかが大切です。前後に違う種類の食器が重なっていないことが理想です。引き出しであれば、上から見えやすいか、取り出しやすいかが大切。違う種類の食器が重ならないことが理想です。難しければ2種類程度が使いやすいと思います。
 
また、食器を使い終わり、食器棚に戻す時はどうされていますか?時間や気持ちに余裕がある時は、洗い立ての食器は最下層に収納してくださいね。同じ種類の食器を複数持っている場合は、すでに収まっている食器を持ち上げて、一番下に置いてあげましょう。そうすることで、食器がローテーションして、循環しながら使えます。
 
食器を重ねる場合は、2種類までにして、取り出すときに楽かどうか考えて収納してください。
 
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。

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奥野 愉加子

Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)

奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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