2016.11.10ローン

二世帯住宅の場合のローンの組み方

Text : 内村 しづ子

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二世帯住宅を建てる場合、親子で住宅ローンを組むことがあります。その方法は大きく2つです。「親子でひとつの住宅ローンを組む方法」と「親子がそれぞれ住宅ローンを組む方法」です。今回は、この2つの住宅ローンについて説明します。

親子リレーローン

親子でひとつの住宅ローンを組む方法です。親子2人の収入を合算して借入れをしてローンを組みます。それぞれが連帯債務者(※1)となります。ローン返済は親子同時にするのではなく、先に親が返済し、親が高齢になり返済が難しくなったら子が返済を引き継ぎます。親が高齢であってもローンを組みやすいということがメリットといえるでしょう。注意したいのは、万一、親が予定より早く子供にローンを引き継ぐことになったときです。子供にとって無理のない返済額を設定していないと返済が滞ってしまいます。また独身の子供であれば、今後のライフプランによって、結婚や転勤により自宅を出て生活する可能性はないか、十分に検討する必要があるでしょう。
※1 連帯債務者
連帯して同一の債務について責任を負う人。主債務者が返済できないときは、金融機関から返済請求を受ける可能性がある

親子ペアローン

親と子それぞれが債務者となり返済能力に応じたローンを組むことです。メリット、は別々にローン(2本)を組むため親子リレーローンと比べて、自分の借入額や現在の残返済額がわかりやすい点でしょう。またそれぞれに「団体信用生命保険(※2)」に加入が可能で「住宅ローン減税(※3)」を受けることもできます。ただし2本ローンを組むことになるので、事務手数料等も2倍となり、最終的なコストの確認が必要です。また当たり前ですが、親が借り入れた額は親自身が完全に返済する必要がありますので、年齢に応じた無理のない返済額の設定をしましょう。退職金に頼りすぎるのは禁物です。

※2 団体信用生命保
加入者が亡くなったり高度障害状態になったりした場合、保険金により債務(借入)がなくなる保険

※3 住宅ローン減税
毎年の住宅ローン残高の1%を10年間、所得税から控除してくれる制度
二世帯住宅の場合、一つの物件に対し「親子」で返済することになります。留意点は、通常のローン返済同様に無理のない借入額を設定することはもちろんですが、若い子供との親子返済であれば、子供の将来のライフプランを考慮することも必要。親子が仲良く最後まで返済できることが大切です。

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内村 しづ子

Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。共働き世帯の家計管理やライフプラン実現のためのセミナーや相談、執筆に注力。運営している「みらい女性倶楽部」では、個人型確定拠出年金セミナーや加入サポートを積極的に行っている。
https://m-quatre.com/