2017.08.09ローン

2017年10月から「フラット35」がリニューアルします!

Text : 内村 しづ子

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長期固定金利の住宅ローンとして代表的な「フラット35」が、この秋にリニューアルします。これまで月返済とは別に、1年分をまとめ払いする必要があった団体信用生命保険(以下:団信)料が月返済に含めて支払えるようになります。さらに団信の保障範囲が変わり、新団体信用生命保険(以下:新団信)が開始されます。

団体信用生命保険料の年払い不要に

 

10月からのフラット35の金利は、民間の金融機関と同様に団信保険料を含めた金利(※)になります。これまでのフラット35のローン金利は団信保険料を含んでいませんでした。そのため団信保険料を別途計算し、ローン総返済額に加算後に民間の金融機関の住宅ローン総返済額と比較する必要がありました。

たとえば下の図表のように、民間の金融機関であるA銀行とフラット35の返済を比較すると、フラット35の方がA銀行に比べて金利は0.2%低く、月返済額も3,000円少なくなります。しかし団信含む総返済額を比べると、A銀行よりもフラット35の返済額の方が72万円多くなってしまいます。なぜでしょう? これはフラット35の団信保険料(30年分)約175万円を総返済額に加算したためです。このように、これまでフラット35と民間の金融機関の住宅ローンの金利は、団信保険料の有無の条件が違っていたため単純比較が難しかったのです。今回のリニューアルにより民間の金融機関のローン金利との比較が容易になり、一年毎に団信保険料のまとめ払いがなくなる点は、利用者にとってメリットといえるでしょう。

※健康上の理由等で団信加入ができない方は、団信保険料を含まない金利でこれまで通りフラット35を利用することができます。

 

図_ローン1

 

 

新団体信用生命保険は補償範囲が変わる

 

フラット35を運営する住宅金融機関の団信には、高度障害や死亡を保障範囲とする団信に加え、3大疾病を加えた3大疾病付団信の2種類がありますが、この両方が下の図表のように新しくなります。新たに加わったのは①身体障害保障と②介護保障です。それぞれに保険金支払い要件として、①の場合は身体障害者福祉法に定める障害の1級または2級、②の場合は公的介護保険制度による要介護認定を受け要介護2以上に該当している等(※)公的な制度を基準にしており、加入者にとって保険金の支払い要件がこれまでより明確になっています。

 

※詳しい保障内容について
フラット35HP
http://www.flat35.com/topics/topics_201703_danshin.html

 

図_ローン2

申し込みのタイミングには注意が必要

 

新体制の団信を利用したい場合は10月以降の申込みが必要です。9月の申し込みで10月の実行であった場合でも、10月にあらためて申し込みしなければ、新体制のフラット35は適用されません。

 

低金利の現在は長期固定金利型の利用を検討している方も少なくないでしょう。今後、長期固定金利でローン返済を考えている方は、使いやすくなったフラット35を一度検討してみてはいかがでしょう。

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内村 しづ子

Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。共働き世帯の家計管理やライフプラン実現のためのセミナーや相談、執筆に注力。運営している「みらい女性倶楽部」では、個人型確定拠出年金セミナーや加入サポートを積極的に行っている。
https://m-quatre.com/