2017.08.31年金

リリ先生のハッピーマネー相談室(2) フリーランスが「iDeCo」を活用するとお得って本当?

監修 : 加藤 梨里

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今回の相談者は編集部Aの友人Dさん。Dさんはフリーランスのデザイナーなのですが、「国民年金(老齢基礎年金)だけでは生活が苦しくなる、どうしよう…」と将来に不安を抱えています。ところが最近知り合いの編集者から、「今年からはじまった『iDeCo(イデコ)』はフリーランスとして働く人にもいろいろメリットがあるみたいだよ」と教えてもらいました。よろこんだDさん。さっそく詳しいお話を聞こうと、リリ先生のもとを尋ねてきました。

確定拠出年金のiDeCoって? 個人型って?企業型って?

Dさん
こんにちはリリ先生。前回、ご相談したときにもお話しましたが、ぼくはフリーランスということもあって将来がいろいろ不安で…。何か準備できることができないかと調べていたところ、知り合いの編集者に「iDeCo(イデコ)」を活用すればいいと聞きました。それで詳しいことをお聞きしようと今日はお邪魔したわけですが、さっそく、そもそもiDeCoとは何かというところから教えていただけますでしょうか?

リリ先生
わかりました。ではさっそくはじめましょう。iDeCoとは簡単に言うと、確定拠出型年金のうちの、個人向けのものの愛称ということになります。
 
Dさん
えーと……、確定拠出年金ですか?

リリ先生
はい。確定拠出年金については、以前ご友人のAさんにご説明したのですが、その内容を今から簡単にお話しますね。
 
Dさん お願いします。

リリ先生
確定拠出年金とは、公的年金の上乗せ制度のひとつです。Dさんが毎月払っている公的年金の他に、掛金を拠出して、毎月積み立てると同時に、金融機関が提示する金融商品(定期預金、積立保険など)を運用することで増やすこともできます。その結果を、原則60歳以降に引き出すというものです。
 
Dさん
なるほど。

リリ先生 確定拠出年金には、会社員が勤め先を通して加入する「企業型」と、自営業の人や専業主婦などが自分で加入する「個人型」があります。iDeCoとは、この「個人型」のことを指す愛称というわけですね。
 

Dさん
なるほど、そういうことだったんですね! そんなiDeCoをぼくのようなフリーランスが利用することで、どんなメリットがあるのでしょう?

リリ先生
フリーランスで働く人は、会社員のように厚生年金や企業年金、退職金制度がありませんから、老後資金を自分で意識的に準備する必要があります。そうした人が、国民年金への上乗せができるiDeCoを利用することで、計画的に老後の資金を準備できます。これがメリットのひとつになりますね。
 
Dさん
自分で積み立てて、将来退職金のような感覚で受け取ることができるわけか。確かに将来の安心につながりそうですね!

リリ先生
もうひとつのメリットは、税制面での優遇措置を受けられることです。
 
Dさん
税制面の優遇?具体的にはどういうことでしょう?

リリ先生
iDeCoを利用することで、税制上、3つの優遇を受けられます。その内容は、「掛金が全額所得税控除される」「運用で出た利益が非課税になる」「将来受け取る際にも税制優遇措置がある」というもの。つまり、掛金の積立時、運用で利益が出たとき、将来受け取るときの3つのタイミングで、税金の優遇措置を受けられるというわけですね。
 
Dさん
ということは、将来受け取るときだけでなく、現役中にお金を積み立てている間も節税できるということですか?

リリ先生
その通りです。 税金の控除額は年収や掛金額によって異なりますが、例えば、年収500万円の人が毎月1万円積み立てると、税制の優遇額は年間2.4万円。これを30年間続けると、優遇額の合計は72万円にもなります。
 
Dさん
うわー、やるのとやらないのでずいぶん変わってきますね!がぜんやる気が出てきたぞ! あと、フリーランスの人間がiDeCoを利用する際に注意すべきことはありますか?

リリ先生
そうですね。一度iDeCoをはじめると、基本的に掛金の積み立てをゼロにすることができませんから、はじめる前に自分にとって本当に必要かどうかをしっかりと吟味する必要があります。 あと、掛金額の変更は年に一度しかできないことにも留意したいですね。ちなみにDさんのようなフリーランス(自営業)の方ならば、掛金は、月5千円から月6.8万円までの範囲から選ぶことになっています。
 
Dさん
すごく勉強になりました!リリ先生の話をしっかりと吟味して、iDeCoを活用するかどうか決めたいと思います。今日はどうもありがとうございました!

 

今回のまとめ
・iDeCoとは、確定拠出型年金のうちの「個人向け」のものの愛称である。
・確定拠出年金とは、公的年金の上乗せ制度のひとつ。掛金を拠出し、毎月積み立てると同時に、定期預金、積立保険などの金融商品を運用することで増やすこともでき、その結果を原則60歳以降に引き出す。
・フリーランスで働く人には、会社員のように厚生年金や企業年金、退職金制度がないが、そうした人も、国民年金に上乗せできるiDeCoを利用することで、計画的に老後の資金を準備することができる。
・またiDeCoを利用することで、税制面での優遇措置(「掛金の全額所得税控除される」「運用で出た利益が非課税になる」「将来受け取る際にも税制優遇措置がある」)が受けられるため、将来受け取るときだけでなく、お金を積み立てている間も節税対策ができる。
・フリーランス(自営業)の掛金は、月5千円〜月6.8万円の範囲で選べる。

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加藤 梨里

監修:加藤 梨里(かとう りり)

CFP(R)認定者
マネーステップオフィス株式会社代表取締役

保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーの相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。テレビ、雑誌取材多数。日経WOMAN ONLINE、東洋経済オンライン、マイナビニュースなどにて執筆多数。趣味は料理。2008年にはNHKきょうの料理クッキングコンテストにて優勝経験も持つ。大学では、食事や運動による健康増進とライフプランの関係について研究中。慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科特任助教。

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