更新日: 2019.01.07 iDeCo(確定拠出年金)

NISA、iDeCo、何が違ってどう選べばいいの?

執筆者 : 清水斐

NISA、iDeCo、何が違ってどう選べばいいの?
預金もお給料も増えないこのご時世、少なからず「投資」を考えることもあるのではないでしょうか。
そこでよく耳にするNISAやiDeCo。お得だから、や税金が、などよく分からないけど勧められることも多いこの2つの違いや使い分け方法についてご案内します。

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おすすめポイント

・自宅の売却後もそのまま住み続けられます
・売却金のお使いみちに制限がないので自由に使えます
・家の維持にかかるコスト・リスクが無くなります
・ご年齢や収入に制限がないので、どなたでもお申し込みいただけます

清水斐

Text:清水斐(しみず あや)

住宅ローンアドバイザー

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
高専・大学を卒業後Webの制作会社を経て企業系ファイナンシャル・プランナーとなり30歳で独立。現在長野県佐久市に事務所を構えて長野・東京で活動中。主に30~40代、同年代の子育て・住宅購入世代に対して「自分がお客様の立場だったらどういう判断をするか」を軸にお金の持ち方・つかい方のアドバイスに力を入れている。ライフプラン作りから資産運用まで老後にわたる継続的なサポートすることを事業理念としている。
http://www.fp-saku.com/

 

そもそも何?

 

NISAやiDeCoのことを金融商品(株などの投資対象)だと思われている方も多いのではないでしょうか。しかしこの2つ、どちらも「投資をする上での優遇制度」でそれ自体に投資をするものではありません。

簡単に言うと、
NISA:投資の運用利益分が全て自分のものになる(通常は約20%課税される)
iDeCo:NISAの利益に加えて毎年の所得税・住民税も節税できるが老後資金としてしか使えない
というのが特徴です。

 

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おすすめポイント

・自宅の売却後もそのまま住み続けられます
・まとまった資金を短期間で手に入れられます
・家の維持にかかるコスト・リスクが無くなります
・借り入れせずに資金を調達できます

メリットの大小ではiDeCoに軍配

 

上に挙げた説明からもお分かり頂ける様にiDeCoの方が優遇の幅や額は大きくなる傾向です。
ただし、使う時の引き出しやすさはNISAの方が上です。

iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」と言います。
年金ですので老後資金としての活用、60歳以降の引き落としが大原則です。
その制約があるからこそ、優遇の幅が大きいともいえます。

 

どう使い分ける?

 

お子さんの教育資金などリタイア前に使う可能性が高いものはNISAへ、老後資金の積立はiDeCoがおススメです。ただし、私が普段ご相談をお受けしている方の多くがお子さまの大学資金の積立が終わってから老後資金の積立を始めています。

教育資金などリタイア前に一旦貯蓄の殆どを使ってしまいそうな方はiDeCoの利用はされない方が無難かもしれません。そういった制限のない独身の方やお子さまが居ないご家族構成を予定されている方、お子さまの教育資金の目処がついてらっしゃる方はiDeCoを是非ご活用ください。

本来は使わなければ勿体無いほど優遇が大きい制度です。また、そういった方でも直近のライフイベント(ご自宅購入やリフォームなど)のための貯蓄はNISAを利用されたほうが良いでしょう。ただし、あまり短期での運用は資産を減らす可能性も高くなりますので長期で運用できる場合に活用しましょう。

最後に、NISAは現在年間120万円・最長運用期間5年の制度ですが2018年から積立NISA と選択ができるようになります。積立NISAは年間40万円・最長運用期間20年です。毎月の貯蓄で資産運用を検討される場合は来年からは積立NISAがおススメです。

NISA、iDeCoそれぞれの特徴を理解して上手く制度を利用しましょう。

図表_NISA,iDeCo比較