2017.10.23年金

企業型確定拠出年金の「マッチング拠出」ってなに?

Text : 内村 しづ子

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確定拠出年金には企業型と個人型(iDeCo)があります。今回のご紹介するマッチング拠出は企業型に関わる制度です。

企業型確定拠出年金(以下:企業型DC)とは

企業が掛け金を出し、加入者(従業員)が自分の判断で定期預金や生命保険、投資信託等で運用するのが企業型DCです。

運用方法・成果により将来受け取る年金額(退職金額)が違ってくるのが大きな特徴です。掛金の上限(拠出限度額)は、企業年金がない会社は月額55,000円まで、ある会社は月額27,500円までとなります。

企業型DCの利用者は2017年3月末時点で、26,228社、約591万人が加入しており年々増加傾向にあります。

マッチング拠出のメリットと注意点

会社が拠出する掛金に加えて、加入者本人が掛金を上乗せすることができる仕組みをマッチング拠出といいます。

上乗せできる掛け金は、(1)加入者掛金の金額が事業主(会社からの)掛金を超えない、(2)事業主掛金と加入者掛金の合計が拠出限度額を超えない金額までとなります。

つまり、企業年金ありで会社の掛金が毎月1万円の場合、会社拠出額に加入者拠出額(マッチング分)を加算しても27,500円を超えないこと、さらに会社掛金の月1万円を超えない額であることが、マッチング拠出可能月額になります。

マッチング拠出の最大のメリットは、加入者が拠出した掛金が全額所得控除(小規模企業共済等掛金控除)となる点です。

所得税率によって違いはありますが、60歳まで続けることができればかなりの節税額になることがわかるでしょう。

ただし一度拠出したお金は原則60歳までは引き出すことができない点は注意が必要です。

企業型DCを導入している会社のなかでもマッチング拠出制度を採用している会社の従業員が対象者となりますので、ご自身が対象かどうかは各勤務先に確認が必要です。

家計に余裕がある場合、節税しながら老後資金の準備ができる制度利用は有効な方法といえます。注意点を踏まえて会社にマッチング拠出制度があるようなら、一度利用を検討してみてはいかがでしょう。

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内村 しづ子

Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。共働き世帯の家計管理やライフプラン実現のためのセミナーや相談、執筆に注力。運営している「みらい女性倶楽部」では、個人型確定拠出年金セミナーや加入サポートを積極的に行っている。
https://m-quatre.com/