2017.10.30年金

20歳になったら、国民年金どうしたらいいの?〈前編〉

Text : 名取 真由美

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「20歳になったら国民年金に加入すること」は法律で義務付けられているのは、ご存知の方も多いことでしょう。ですが、学生の方は、仕事もしていないし自分には関係ない…とピンと来ていない方も多いかもしれませんね。

今年20歳になるEさん宛に「国民年金加入のご案内」と書かれた封書が届きましたが、無関心。未開封のまま破棄しようとして母親に止められました。

誕生日が近くなると案内が届く

 
20歳の誕生月の前月~当月上旬に、日本年金機構から封書が届きます。それが届いたら手続きの時期なのだと気づくことができます。それまでは待っていて大丈夫です。
 
開封をすると、「20歳を迎える方へ国民年金加入手続きのご案内」「国民年金被保険者 資格取得届」「国民年金保険料 学生納付特例の申請について」「国民年金保険料 免除・納付猶予の申請について」と書かれた書類と返信用封筒が入っています。
 
ご本人にとっては、成人するという意識が芽生え、気が引き締まる感じになるでしょうか。保護者の方にとっては、人生の先輩としてともに話し合える機会になるといいですね。

そもそも、国民年金って何?

 
国民年金とは「日本国内に居住している20歳以上60歳未満の方は、一部の人(※)を除き全員加入手続きが必要」な制度です。
 
※「厚生年金保険加入者、共済組合加入者」は、勤務先で手続きが行われるので除かれます。「厚生年金保険や共済年金保険に加入している配偶者に扶養されている人」は、配偶者の勤務先で手続きがされます。
 
10代で婚姻した方は、20歳になったことを配偶者の勤務先に連絡してください。
国民年金には、老齢になったら受け取れる「老齢基礎年金」、病気やケガで障害が残ってしまったときに受け取れる「障害基礎年金」、一家の働き手が亡くなったときに受け取れる「遺族基礎年金」があります。受け取れる金額は、加入していた月数や納めていた金額により人それぞれ異なります。
 

学生には納付特例がある

 
学生が、申請により保険料の納付が猶予される「学生納付特例制度」があります。この制度は、国民年金の資格を有しながら保険料の納付を猶予してもらうものです。
 
大学、大学院、短大、高等学校、高等専門学校、専修学校、各種学校に在学する学生等で、前年度の所得が基準以下または失業等の理由がある方が対象になります。
 
■所得の目安=118万円+(扶養家族の数×38万円)で計算した額以下
 
申請できる期間は、申請書が受理された月から2年1カ月前(すでに保険料を納付済みの月を除く)から、次の年度末までです。
 
平成29年4月分から平成30年3月分を申請したい場合は、平成29年4月から平成31年5月末までに手続きが必要です。1枚の申請書で申請ができるのは、4月から次の年の3月までの12カ月なので、複数年度になる場合は複数の申請書を提出する必要があります。
 
添付書類は、年金手帳(氏名記載ページ)のコピー、学生証のコピーまたは在学期間がわかる在学証明書(原本)です。審査があり、審査後に決定通知書が送付されてきます。
(学生でない方(50歳未満)を対象とした免除・納付猶予制度も別にあります)
 
後半では、より具体的な流れを確認していきましょう。
 
Text:名取 真由美(なとり まゆみ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP認定者
FPまゆ事務所 代表

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名取 真由美

Text:名取 真由美(なとり まゆみ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP認定者
FPまゆ事務所 代表

横浜市出身。準大手証券会社等で庶務や経理を担当。2001年にAFP取得、独立。娘2人(大学生と幼稚園児)。家族旅行は貯めたポイントで行く等、生活に密着したやりくりが得意。たくさんの人の笑顔を増やすお手伝いができたらと思っています。好きな言葉は、「やまない雨はない」(つらいことも終わる日は必ずくる、という意味)「人生、笑顔の数が多い人の勝ち」。