2017.11.10年金

確定拠出年金の運用商品、途中で見直しは必要?

Text : 内村 しづ子

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確定拠出年金の商品選びを難しく感じる方も多いでしょう。やっと選んだ運用商品も、給付を受けるまでずっと同じでいいのか、途中で変更すべきなのか悩ましいところです。実際に見直しは必要なのでしょうか。

運用商品の見直しをするタイミングとは?

確定拠出年金は長期・継続投資が基本ですが、ほったらかしで良いという訳ではありません。自分の大切な老後資金がどういう状況であるか把握するためにも、年に一回程度は運用状況を確認して見直しをすることをお勧めします。ではどのタイミングでチェックしていけばいいのでしょう。
 
(1)運営管理機関(以下:運管)から「お取引状況のお知らせ」が届くタイミング
年に一度(時期は運管により異なる)、運管から取引状況が記載されたハガキや封書が加入者に届きます。ここでは基準日時点での資産状況や毎月の掛金額の明細などを確認できますので、このタイミングで見直しをすると決めておけば、毎年決まった時期に定期的に確認ができます。
 
(2)年齢に合わせて
確定拠出年金は一般的に60歳に近づくにつれて、なるべくリスク(値動き)を抑えた運用をすることが好ましいとされています。例えば30代から40代、40代から50代になるタイミングなど、年齢のキリの良いところで60歳までの残年数を踏まえた大きな意味での見直しをするといいでしょう。
 
(1)では定期的な運用状況の確認、(2)では運用商品(資産配分)の見直し等と、ある程度やることを決めておけばほったらかしにはなりませんね。
では実際に見直しをして、運用商品を変更したい場合、どのような方法があるのでしょう。

運用商品の変更方法は2つ

A.配分変更
今後の月掛金で購入する運用商品や配分割合を変更するのが「配分変更」です。変更前の資産の割合は変更されません。年齢や経済状況に合わせて、リスクを大きくとった積極運用からリスクを抑えた安定運用に変更する、またはその逆の場合も利用することができます。図表は、変更前は商品A20%、B20%、C60%で運用していましたが、変更後は商品Cを30%減らし、商品D30%に変更した例です。

B.スイッチング
これまでに積み立てた運用資産の商品構成を変更することが「スイッチング」です。つまり、運用資産の一部を売却して新たな商品を購入するといったものです。図表では、商品Cを30万円分売却し、その代金で商品Dを購入しています。

 
スイッチングでは、運用状況により崩れてしまった資産配分のバランスを整える場合にも利用できます。
 
確定拠出年金は長期で運用するものなので、毎日のように運用状況を確認して一喜一憂する必要はありません。ただし運用状況を定期的に確認することを基本とし、自身の年齢や経済状況により運用商品の見直しが必要になってくる場合もあるということをおさえておいてください。

 
 
Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

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内村 しづ子

Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。共働き世帯の家計管理やライフプラン実現のためのセミナーや相談、執筆に注力。運営している「みらい女性倶楽部」では、個人型確定拠出年金セミナーや加入サポートを積極的に行っている。
https://m-quatre.com/