2017.11.05税金

専業主婦が株式投資で利益を出したら確定申告は必要?

Text : 内村 しづ子

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スマホひとつで株式投資ができる時代ですね。主婦でも株式投資に興味を持たれている方、もしくはすでに運用をされている方は少なくありません。ただし利益を出した場合に気になるのが税金関係。専業主婦が株式投資で利益を出し場合、確定申告は必要なのでしょうか。

株の利益が38万円を超えそうなら注意が必要

 
専業主婦の場合、株の利益が38万円以内であれば基礎控除額(※)の範囲内ですので所得はゼロとみなされ確定申告は不要になります。
 
では38万円を超えた場合はどうでしょう。38万円を超えた分は所得となり課税の対象になります。
 
例えば、年間50万円の利益が出た場合、38万円を超えた12万円(50万円-38万円)に対して所得税がかかります。この場合は確定申告をして税金を納める必要があります。
 
ただし確定申告をして税金を納めた場合、主婦である妻が夫の扶養家族の条件をみたさなくなり、配偶者控除、配偶者特別控除などの税金のメリットが受けられなくなる場合があります。(2017年9月現在)そうした状況を回避するために選択したいのが、証券口座の一つである「源泉徴収ありの特定口座」です。

※基礎控除額
課税所得を算定するときに、すべての対象者から一律に控除できる金額。
 

「源泉徴収ありの特定口座」を選ぶメリット

 
確定申告をせずに、投資家に代わって証券会社が税金を納めてくれるのが源泉徴収ありの特定口座です。税金(2017年9月現在 20.315%)を源泉徴収(天引き)してくれる点が大きなメリットです。確定申告が必要ないので、専業主婦が夫の扶養から外れることを気にせずに取引できるので安心です。
 
ただし専業主婦のように、他の収入もなく純粋に株式投資の利益のみで38万円以下の場合、本来は税金を納める必要がないのに自動で源泉徴収されてしまう点は留意が必要です。
 

複数の証券会社を利用しているなら確定申告もあり!?

 
源泉徴収ありの特定口座を選択したからといって、確定申告ができないという訳ではありません。複数の証券会社を利用している場合、確定申告しなければ証券会社をまたいだ損益の通算はされません。また年間で損失を出したケースで、翌年以降に損失を繰り越す制度を利用したい場合は確定申告が必要です。
 
確定申告をすることで扶養の条件を満たさなくなる状況も考慮して申告するのか、しないのか検討すること大切ですよ。
 
以上のことから、専業主婦が税金や扶養関係の心配なく安心して株式投資をする場合、まずは「源泉徴収ありの特定口座」を選択してみてはいかがでしょう。
 
Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

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内村 しづ子

Text:内村 しづ子(うちむら しづこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者、
FP事務所マネーサロンキャトル代表

「働く女性が楽しい人生を送るためのお金の知識」を発信。共働き世帯の家計管理やライフプラン実現のためのセミナーや相談、執筆に注力。運営している「みらい女性倶楽部」では、個人型確定拠出年金セミナーや加入サポートを積極的に行っている。
https://m-quatre.com/