2017.09.17 資産運用

積立NISAとiDeCo、上手に利用してお金の貯まる仕組みを作りましょう。

Text : 柴沼 直美


今年からiDeCoが始まり来年から積立NISAが始まります。どうしても「非課税のメリット」が強調されていますが、せっかく国が自分年金をつくる制度を整えてくれたのですから、上手に使って自分なりのお金をためる「仕組み」をつくってみる機会として整理してみたいと思います。

 

現行NISAと積立NISA・iDeCo

 

既にNISAで運用している方もいらっしゃるでしょうが、積立NISAとiDeCoのペアとNISAを比べると決定的な違いがあります。NISAはある程度まとまった資金(年間120万円まで)を「これ」と思う商品に投資するのに対して、積立NISA(年間40万円・月額では約3.3万円)とiDeCo(年間14.4万円~81.6万円・月額1.2 ~6.8万円)は小ぶりでコツコツためるというイメージでしょうか。ですから「しくみ」を作るという点では「塵も積もれば山となる」のごとく、特に老後までの時間が比較的長期な若年層の方とっては大きなメリットとなると思います。

また現行NISAと積立NISAはどちらかの選択で両方使うことはできませんが、iDeCoと現行NISAは並行して使うことができます。例えば月々のお給料からはiDeCoで堅実に、ボーナス時には現行NISAを使えば、非課税のメリットを多く享受でき、長期間にわたって継続してお金をためることができます。

 

放っておいても「こんなに貯まった」といううれしい誤算

 

資産運用では、再三にわたり投資対象とする資産と、投資するタイミングである時間の2つは分散することの有効性についてお伝えしてきました。「放っておいても大丈夫か」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょうが、この資産運用の二大ルールの「時間分散」を嫌でも適用しなければならない積立は、手間がかからずに対象商品の価額のブレを抑えることができるので、かなりの確率で知らない間にこんなに貯まっているという嬉しい誤算を味わうことができます。本業で時間とエネルギーの大半を費やしている現役サラリーマンにはぴったりだと思います。

 

iDeCoのデメリットを逆手にとってお金を貯められます

 

iDeCoに関しては注意点があります。掛金の拠出を途中で辞めた場合でも、60歳までは原則引き出すことができず、「運用指図者」として年間5,000〜6,000円程度の口座管理手数料が資産から控除されるので、10年で残高が枯渇してしまう恐れがあります。こういったデメリットを逆手にとって「うっかりやめられない」と思えば拠出を続ける気も維持できるのではないでしょうか。

柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com

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