最終更新日:2019.01.08 公開日:2017.09.25
資産運用

おいしい金融商品はないことを認識すべき

何度お話をしても「株はこわい。下がるから」というコメントの堂々巡りになることがよくあります。そのような方からは、上昇することが決してない商品かのように、「株は上がると面白い」というコメントを頂くことはありません。そして決まって、次のフレーズが出てきます。「大きく儲けようとは思わない。金儲けに興味がないから。一生懸命仕事をしてお金の心配なく老後が過ごせればそれでいい」。この話を伺う機会が未だに多いというのが日本の現状です。
 
 

考えてみよう。増益を続ける企業VS財布が潤わない私たち

そもそもどうしてこんなに超低金利なのでしょうか。それは意図的に国が超低金利に誘導しているからですが、ではどうして?皆さんは臨時収入が入ったときに、さぁ買い物といってお金を使うでしょうか?
 
以前に比べてその行動に出ない人のほうが圧倒的に増えていると思います。また価格比較サイトが人気であることからも、会社は値上げがしにくい状況になっています。モノの値段があげえられない時代です。
 
企業は本来人により多くの自社のモノやサービスを買ってもらって収益を出す。そしてその収益を従業員に給与や賞与として還元し、収入が増えた消費者がお金を使うという循環で国の経済は成長していきます。この循環が今は形成されず、企業はコスト削減で収益を出し、それは従業員の給与・賞与を非正規社員の採用によって削減した効果なので、企業収益は増加するけれど、一般消費者は潤わないというアンバランスが生じています。
 
 

リスクフリーでほどほどもうかる商品はもう現れない

このアンバランス(一般消費者に豊かになったという実感がない)を是正するために、国は超低金利を続けています。金利を下げれば、「住宅を購入しようか」とか「借金して何かを買おうか」という気なるかということです。
 
しかし、国のその思惑は現実に結び付いていません。消費が盛り上がらないのです。それはどうしてでしょうか。将来不安があるからだと思います。「今借金して住宅を購入したら老後の生活が立ち行かなくなるかも」「年金受給額はもっと減額するという話だし」となれば、財布のひもは自ずと締まります。そう考えれば、ほとんど半永久的に低金利を解除することができないということになります。
 
超低金利が解除できないとなると、昔のような「リスクがほとんどなくてちょっとだけ儲かる」かつての国債のような金融商品が現れることはないということになります。

柴沼直美

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com



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