最終更新日:2019.01.07 公開日:2018.07.23
資産運用

『外貨でボーナス運用しませんか?』 金融機関からの勧め。 外貨を持つなら知っておきたい4つのリスク

前編にて、日本円の価値が毀損した時に備えて外貨を持つことがリスク分散になることをお伝えしました。

同時に、外貨ならではのリスクがあることも少しご紹介しました。

外貨を持つうえで留意すべき主な点は
(1)為替リスク
(2)カントリーリスク
(3)流動性
(4)取引手数料及び差益に対する課税
です。

今日はこのリスクを詳しく見たうえで、外貨を持つならどの国の通貨が良いのかを一緒に見ていきたいと思います。
 
萬實赳志

執筆者:

Text:萬實赳志(ばんみ たけし)

AFP認定者

1988年4月5日大阪生まれ大阪育ち。
大学卒業後、「家庭の経済事情で進学できない子供を0にしたい」という思いから生命保険業界を志し、
国内大手生命保険会社入社。営業職員支援・教育に携わる。震災直後後の福島県にも2年間赴任。
その後自ら直接お客様に保険の大切さを伝えたいという思いから、生命保険販売のプロとなるべく外資
生命保険株式会社に入社。一社専業FPとして2年半セールスに携わり、毎週連続契約40週以上での表彰、
部門別表彰では全国5位となるなどお客様から評価いただく。
一社専属のセールスパーソンではお客様をお守りしきれないことに限界を感じ、さらに大きな安心、
多くのサービスをお客様に提供したいという思いから、独立系FPの集団である日本ファイナンシャル
プランニング株式会社の創業期に参画。現在に至る。
モットーは「家庭円満」。趣味は映画鑑賞、読書、妻と出かけること。

詳細はこちら
萬實赳志

執筆者:

Text:萬實赳志(ばんみ たけし)

AFP認定者

1988年4月5日大阪生まれ大阪育ち。
大学卒業後、「家庭の経済事情で進学できない子供を0にしたい」という思いから生命保険業界を志し、
国内大手生命保険会社入社。営業職員支援・教育に携わる。震災直後後の福島県にも2年間赴任。
その後自ら直接お客様に保険の大切さを伝えたいという思いから、生命保険販売のプロとなるべく外資
生命保険株式会社に入社。一社専業FPとして2年半セールスに携わり、毎週連続契約40週以上での表彰、
部門別表彰では全国5位となるなどお客様から評価いただく。
一社専属のセールスパーソンではお客様をお守りしきれないことに限界を感じ、さらに大きな安心、
多くのサービスをお客様に提供したいという思いから、独立系FPの集団である日本ファイナンシャル
プランニング株式会社の創業期に参画。現在に至る。
モットーは「家庭円満」。趣味は映画鑑賞、読書、妻と出かけること。

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外貨を持つうえで留意すべき様々なリスク

(1)為替リスク

為替相場の変動により、預けた資産が増えたり減ったりすることです。
 
例えば、1米ドル100円の時に1万円を預けたとします。その後、円安になり、1米ドル110円になった時に日本円に戻せば1万円が1万1000円になって戻ってきます。逆に、円高になり、1米ドル90円になれば1万円が9000円になって戻ってくるので損をします。
 
為替は当事国同士(上記の場合は日本とアメリカ)の経済の力関係に影響を受けます。
 
そのため、より経済基盤が大きく、見通しが明るく、安定している国の通貨の方が高くなる傾向があります。ただし、政治が介入して調整されることもしばしばです。
 
(2)カントリーリスク

平たく言えば、その通貨を発行している国の経済が、10年20年先も大丈夫かということです。
 
例えば、債務超過で破綻がささやかれたり、クーデターなど政治的な動乱が起きたりすると、その国の通貨の信用は下がります。
 
また、通貨というのはその国の力によって成り立つものです。この力には、経済力だけでなく軍事力も含まれます。
 
なぜなら、戦争で敗れた国の通貨の信用は地に落ちる可能性があるからです。第一次世界大戦後のドイツがいい例です。どの国の通貨を持っておくかは、「どの国なら戦争で負けることがない」かという点も重要です。
 
(3)流動性

わかりやすく言うと、外貨を日本円にスムーズに戻せるかということです。
 
今保有している外貨を日本円に戻すという行為は、日本円とその外貨を交換してもいいよという人がいないと成り立ちません。
 
持っている外貨が暴落した場合、引き取り手がないか、あるいは買った時より安い値段で引き取ってもらうしかないかもしれません。いくら利率がいいからといって、暴落する危険性のある外貨を保有することは高いリスクを伴います。
 
(4)取引手数料及び差益に対する課税

外貨を購入する際、または外貨で日本円を購入する際には、手数料がかかります(外国為替手数料)。
 
例えば、日本円を米ドルに換える時に1ドルあたり1円、米ドルを日本円に換える時も1ドルあたり1円かかります(金融機関によっては取引額などに応じて、優遇されることも)。
 
ですから、外貨で運用する場合は表面の年利率だけで判断せず、外為手数料を差し引いても、なお利益が出る利回りかどうかを確認する必要があります。
 
これに加えて、為替の変動があります。外貨預金に預けた時より円安なのに、手数料を引くと損をしていたなんてことも起こりえます。外国為替手数料は通貨によって違いますので、確認しておきましょう。
 
また外貨預金の利子に対しては、利子所得として20%の源泉分離課税(現在は東日本大震災による特例により、平成25年から平成49年までの25年間は、所得税に対して2.1%の復興特別所得税が加算)、為替差益に対しても源泉分離課税、もしくは雑所得として課税されます。

※国税庁ホームページ No.1310
 

結局どの通貨を持つのが無難なの?

これまで4つのリスクについて簡単に紹介しました。
 
私はお客様から外貨預金や外貨建て保険の相談を受けた時、外貨が初めてという方には、よほどの事情がない限り米ドルをおすすめしています。
 
理由は単純で、最も信頼のある通貨だからです。為替リスクはありますが、暴落することはまずないでしょう。カントリーリスクについては、世界で最も戦争に負ける可能性がなく、内乱やクーデターの心配もほぼありません。
 
流動性は世界での圧倒的な流通量で担保されており、売りに出した米ドルに買い手がつかないことはありません。
 
流通量が多い=取引市場が大きいということなので、取引手数料も安価で、おまけに日本に比べると金利が高くなります。
 
日本円も決済通貨ですから、世界的に見ればかなり良い通貨です。外貨で持つからにはギャンブルでもない限りは、日本円より信頼できる通貨を持った方がよいでしょう。
 
「リスクをとってでも儲けたい!」という方ではない限り、日本円の価値が毀損した時のために外貨も持つというスタンスでよいと思います。
 
Text:萬實赳志(ばんみ たけし)
AFP認定者

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