最終更新日: 2019.01.10 公開日: 2018.09.24
資産運用

昨年と比べて低迷している仮想通貨市場 仮想通貨の投資による利益の仕組みをおさらい

2018年に入ってから、全体的に仮想通貨の価格が下落トレンドとなっています。
 
そのため、昨年のような価格の高騰がなく、仮想通貨を保持しているだけではなかなか利益がでないと感じている投資家の方が多いのではないでしょうか?
 
 

Text:

Text:佐藤美輪 (さとう みわ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

会計事務所勤務を経て、中小企業のFP分析を行う企業に勤務。
一般の家計にも投資を取り入れる投資コーチとして活動中。
特に、今後、無視できない金融商品となる仮想通貨への安全な投資を広めるために、仮想通貨のファンダメンタルズ分析の実現に向けて研究しています。

執筆者:

Text:佐藤美輪 (さとう みわ)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

会計事務所勤務を経て、中小企業のFP分析を行う企業に勤務。
一般の家計にも投資を取り入れる投資コーチとして活動中。
特に、今後、無視できない金融商品となる仮想通貨への安全な投資を広めるために、仮想通貨のファンダメンタルズ分析の実現に向けて研究しています。

仮想通貨で利益を出すにはいくつかの方法がある

仮想通貨で利益を出すには、いくつか方法があります
 

-ICO(Initial Coin Offering)で上場前に資金を投資し上場後に売却する
-トレードで売買価格の差益で利益を出す
-クラウド・マイニングで報酬を得る

 
まずICOは、仮想通貨の設計書となるホワイトペーパを読んで、今後開発される仮想通貨がどのような機能を持つのか等を見て判断する必要があります。また、投資資金が高額であることや、ICO詐欺等もあるため注意が必要です。
 
次に、クラウド・マイニングとは、仮想通貨のブロックチェーンを作成するマイニング会社へ資金を投資して、報酬を得る方法です。このクラウド・マイニングの投資はICOのような詐欺はありませんが、契約期間に満期があり、継続するには更新費用が必要となります。初期投資と更新費用を考えると、少なくも2、3年程度では投資費用の回収が難しいのが実情です。
 
この中で一番よく行われるのがトレードです。トレードは、個人投資家が自身の判断で仮想通貨を売買して、その差益から利益を得る方法です。また、最近仮想通貨の自動売買機能でほったらかしても利益がでるという商品を目にするようになってきました。
 
本当にほったらかしで利益がでるのか、それはどのような仕組みになっているのか等、資産運用ツールとして利用できるのかを調べてみました。
 

トレードには2つの方法がある

トレードには、仮想通貨のチャートを読み、価格が上がり始めた時に買い、価格が下がる前に売る「スイングトレード」。そして、仮想通貨の販売所や取引所で仮想通貨を安く買い、売価の高い販売所や取引所で売り、その差益で利益を得る「アービトラージ」という方法があります。
 
トレードにおいては、仮想通貨の価格は値幅(ボラティリティ)の上下が大きいことから、株取引よりも短時間で利益を出すことができます。また信用取引でレバレッジを利用することで、少額の原資で大きな利益を得ることもできます。
 
ただし、ボラティリティが高いことは利益と損失が裏腹であるということに、注意しておく必要があります。特にレバレッジを使用する場合、利益がでる分と同じに損益がでることを意識しなければなりません。
 
「アービトラージ」では、トレードのように深くチャートを読む必要がない代わりに、販売価格が安い販売所や取引所を探すことが難しくなります。例えば、日本国内の仮想通貨の販売所を利用して、アービトラージで大きな利益が出せるかというと、かなり難しい点があります。
 
理由としては、日本国内の仮想通貨の販売所の価格にあまり差がないためです。アービトラージで利益を出すには、海外の仮想通貨取引所を利用することです。海外の販売所や取引所では、日本国内の販売所より安価な場合が多くあります。
 
また最近ロボット(ボット)による自動売買で利益を出すというアプリケーションがでてきました。このアプリケーションは、安価な海外の仮想通貨の販売所を検索し、自動的に売買することで利益がでるという仕組みです。これが、「ほったらかし投資」という名目で宣伝されている、自動売買機能を実装したアプリケーションです。
 
しかし、このアプリケーションの購入にはかなり注意が必要です。まず、そのアプリケーションの購入価格です。購入価格と投資から得るブレークポイントが、どの時点で出せるのかの判断が必要です。
 
次に、その取引で本当に利益がでているのかということ。仮に利益がでた場合、仮想通貨に関する課税を意識することも重要になります。結果、完全にほったらかしでは利益を得ることは難しいということになります。特に、現在の日本の課税制度では、仮想通貨から円へ利益確定した場合はもちろんのこと、仮想通貨間の売買でも利益があった場合は課税対象になります。
 
また、最近このほったらかし投資を謳った自動売買アプリケーションや、情報商材の詐欺による個人投資家への被害がでてきています。
 
このような自動売買アプリケーションにおいて、「元本保証」「確実に利益がでる(儲かる)」「ほったらかし投資で儲ける」などの宣伝表現が多い場合は、詐欺と疑った方がよいでしょう。
 
もし、このような仮想通貨投資アプリケーションへすでに投資しているものの、仮想通貨詐欺ではないかと疑っている場合、金融庁や消費者庁に相談窓口が設置されています。それぞれホームページからアクセスできますので、困っている方は相談してみましょう。
 

まとめ

今、仮想通貨の市場価格の推移は、昨年と比べると全体的に低迷しています。
 
その理由のひとつは、仮想通貨の詐欺や、金融監督庁からの規制等のニュースです。しかし、一番の理由は、個人投資家の仮想通貨に対する価格高騰の期待が下がっているためと言えます。
 
例えば、今日仮想通貨に関するよい情報が発表されても、すぐに売買価格へ影響していません。個人投資家の活発な売買が行われていないことが、それを裏付けています。
 
今仮想通貨が低迷しているこのタイミングは「仕込む時期」と考え、2年から3年などの中期・長期投資を見据えることが重要です。
 
Text:佐藤 美輪 (さとう みわ)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士



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