2019.02.26 資産運用

国債などの債権投資はリスクが低いと言われるが本当なの?

国債などの債券投資は、リスクが低いと認識されていることが多いと思います。本当にリスクは低いのでしょうか? 今回はその点について解説していきます。
  

リスクとは?

まず、「リスク」という言葉の定義からです。辞書の定義としては「将来起こりうる悪い出来事、及びその確率や損害の程度」となっています。
 
一方で、投資の世界におけるリスクの定義としては、「結果の不確実性」のことを指しています。これらの2つを混同しないように、まずは頭の中で整理してください。
 

悪い出来事

はじめに、「悪い出来事」という面から、債券投資におけるリスクを考えてみます。
 
債券投資において最も悪い出来事は「デフォルト(破綻)リスク」だと言えるでしょう。債券は、簡単に言えば発行体の借金ですので、返済されないという状態が投資家にとっては一番困ります。
 
これについては、発行体の財務状況や、格付けといった情報を分析していくことで、リスクの低減または回避が見込めます。
 

結果の不確実性

「結果の不確実性」については、日本国債などの円建て債券を満期まで持った場合は、限りなく不確実性が取り去られているため、リスクが低く抑えられると考えてもいいでしょう。
 
満期まで保有すれば、額面金額で償還され、途中の利払いも指定された利率が適用されるためです。
 
また、債券市場で中途での売却を考慮する場合には、発行された時点の利率によって債券価格が変わることや、同様に満期までの残存期間の長短により、中途売却の価格が変わる不確実性が出てきます。
 
さらに、外国通貨建てや仕組債など、さまざまな変動要因を組み込むと不確実性がさらに増加するため、リスクが高まると言えます。
 
例えば、外国通貨建てであれば為替変動=為替リスク、仕組債などであれば、早期償還リスクやノックインリスクなど、自分では予想することが困難なリスクが増加します。
 

まとめ

非常に簡単にですが、債券投資が持っているリスクについて説明しました。
 
国債といった極めてシンプルなものは危険度、不確実性ともにリスクが低いと言える部分もあります。一方、利回りを増加させるために、さまざまな条項が付けられた債券になってきますと、危険度、不確実性の両方が増すため、それに伴いリスクも増加していきます。
 
債券投資に限らず、リターンを得るためにはリスクをとる必要があります。
 
しかし、そのリスクもただ闇雲にとるのではなく、自分でリスクの評価をきちんと行い、受容可能かをしっかり判断することが大切です。それには、投資の知識をしっかりと得たうえで、投資の世界に足を踏み入れることが必要になります。
 
また、いきなり大きなリターンを目指して大きなリスクをとると、ダメージも大きくなってしまい、投資で大切な「市場にお金を置いておく」ことすらできなくなりかねません。
 
そのようなことにならないよう、「分からないものには手を出さない」これを必ず守って、資産形成をしてください。
 
執筆者:金澤佳也(かなざわ けいや)
トラスト 代表取締役
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、2級DCプランナー
宅地建物取引士、証券外務員1種、2種メンタルヘルスマネジメント検定
 
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金澤佳也

執筆者:金澤佳也(かなざわ けいや)

トラスト 代表取締役
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、2級DCプランナー
宅地建物取引士、証券外務員1種、2種メンタルヘルスマネジメント検定

防衛大学校卒業後、海上自衛隊で哨戒ヘリコプターの操縦士として勤務。現役時代に様々なお金の勉強をして転職。

FPとして「安心して100年暮らせる」プランをお客様ともに作ります。
社会保障制度を踏まえたうえでiDeCo、NISA、保険の使い方のアドバイスを得意とする。



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