更新日: 2019.06.19 その他資産運用

「IPO投資ってもうかると聞いたけど」本当?ウソ?

執筆者 : 村川賢

「IPO投資ってもうかると聞いたけど」本当?ウソ?
「IPO投資ってもうかると聞いたけど、どんなものか教えてほしい」という初心者向けに、今回は簡単にIPO投資の仕組みとメリット、デメリットなどを説明します。
 

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村川賢

執筆者:村川賢(むらかわ まさる)

一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)

早稲田大学大学院を卒業して精密機器メーカーに勤務。50歳を過ぎて勤務先のセカンドライフ研修を受講。これをきっかけにお金の知識が身についてない自分に気付き、在職中にファイナンシャルプランナーの資格を取得。30年間勤務した会社を早期退職してFPとして独立。「お金の知識が重要であることを多くの人に伝え、お金で損をしない少しでも得する知識を広めよう」という使命感から、実務家のファイナンシャルプランナーとして活動中。現在は年間数十件を越す大手企業の労働組合員向けセミナー、およびライフプランを中心とした個別相談で多くのクライアントに貢献している。

IPO投資とは

IPO(Initial Public Offeringの略)とは、非上場企業が審査を経て初めて証券取引所に上場し、株式市場で広く自社の株式を売買できるようにすることを言います。
また、これを日本語では「新規上場」や「新規株式公開」と言います。企業は上場することによって広く資金を集めることができ、社会的な知名度も上がります。
 
IPO投資またはIPO株投資とは、一般投資家が公募により売り出された上場前のIPO株を買い(「公募価格で買う」と言います)、上場後に初めてついた株価によりIPO株を売却して(「初値で売る」と言います)、売却益を得ようとする投資です。
 
もちろん、初値が公募価格を下回れば売却損が出ます。
 

 IPO投資ってもうかるの?

IPOができる企業は事業を遂行する力があり、今後大きな成長が期待できると言えます。人気のある企業であれば、公募価格より初値が高くつく場合が多くあります。
 
例えば、昨年は90社がIPOしましたが、80社で初値が公募価格を上回りました。勝率は約88.9%です。しかも、初値が公募価格の2倍~5倍といった高値をつける場合も少なくありません。
 
「それじゃみんなIPO株を買うよね! 」と思うかもしれませんが、誰でも買えるわけではありません。IPOするときに、その企業が株式市場で売る株数は限られているので、なかなか買えないのです。
 
IPO株は、あらかじめ販売する証券会社が限定され、それぞれの証券会社に販売株数が割り振られます。そのとき、最も割り当て株数が多い証券会社を主幹事証券会社と言います。
 

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IPO株を買うにはどうしたら良いの?

IPO株を買うためには、販売する証券会社に口座を開かなければなりません。
 
ネット証券に口座を開設した場合では、ホームページ上の新規上場株式(IPO)のページを開いて購入方法を調べます。
 
一般的には「ブックビルディング方式」と言って、仮売出価格を提示して購入希望者から希望株数と希望価格を募り、適正な公募価格を決定します。IPO株を購入するには、このブックビルディングの期間に応募し、必要な資金を入金します。またブックビルディングに参加するには電子交付された目論見書の確認も必要です。
 
公募価格が決定されると抽選が行われ、運よく当選したら購入申込を行います。証券会社によっては、抽選の前に購入申込を行い、当選したらキャンセルできないものもあります。
 

IPO投資のメリットとデメリット

まずデメリットとしては、IPO株を買うのに抽選となることです。
人気のある企業のIPO株を公募価格で買える確率は1%にも満たないと言われています。この当選確率を上げるにはいくつかのテクニックがあるようなので、興味のある方は調べてみてください。
 
メリットは比較的リスクが少なく、投資効果を上げることができることです。
 
IPOする企業はあらかじめ上場するスケジュールを公表するので、証券会社のIPOのページなどから申込スケジュールを見て積極的に応募します。抽選にはずれても買付資金がなくなるわけではないので心配いりません。そして運よく抽選に当たれば、IPO時に大きな利益を得られる可能性があります。
 

IPO投資にリスクは無いの?

もちろんリスクはあります。初値が公募価格を上回るとは限らないので、初値で売却すると損をするリスクがあります。昨年の12月19日にIPOしたソフトバンク(ソフトバンクグループは既に上場している)は初値が公募価格を下回りました。
 
また、IPO株を初値で売らないでそのまま持ち続けることもできます。もし初値が公募価格を下回ったら売却しないで株価が上がるのを待つのです。将来的に有望な企業であれば、しばらくして株価が上がる可能性もあります。しかし、企業によってはいくら待っても公募価格を上回らないどころか、どんどん株価が下がるリスクもあります。
 

まとめ

IPO投資について説明してきましたが、あくまでも個人投資家の王道は、“分散投資”と“長期投資”です。
 
IPO投資にこだわらず、広く他の投資方法も学んで、経験を積んでからチャレンジするのがおすすめです。
 
執筆者:村川賢(むらかわ まさる)
一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)
 

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