最終更新日: 2020.02.28 公開日: 2020.03.01
資産運用

「ほったらかし投資」がおすすめのワケ

執筆者 : 村川賢

「資産運用をしたいけど、経験もないし、損をしそうでおっかない。」といった相談を受けることがあります。
 
預貯金では利息がほとんど付かないので、資産運用で少しでも増やしたい、といった理由が根底にあるようです。また、「資産運用をしたいけど、仕事が忙しく投資に時間が割けない。」とか、「定年退職をして退職金をもらったので資産運用したい。」といった相談もよく聞きます。これらの相談者には、「ほったらかし投資」を勧めています。
 
では、その「ほったらかし投資」はどのようにすればよいのか、くわしく見ていきましょう。
 
 
村川賢

執筆者:

執筆者:村川賢(むらかわ まさる)

一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)

早稲田大学大学院を卒業して精密機器メーカーに勤務。50歳を過ぎて勤務先のセカンドライフ研修を受講。これをきっかけにお金の知識が身についてない自分に気付き、在職中にファイナンシャルプランナーの資格を取得。30年間勤務した会社を早期退職してFPとして独立。「お金の知識が重要であることを多くの人に伝え、お金で損をしない少しでも得する知識を広めよう」という使命感から、実務家のファイナンシャルプランナーとして活動中。現在は年間数十件を越す大手企業の労働組合員向けセミナー、およびライフプランを中心とした個別相談で多くのクライアントに貢献している。

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村川賢

執筆者:

執筆者:村川賢(むらかわ まさる)

一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)

早稲田大学大学院を卒業して精密機器メーカーに勤務。50歳を過ぎて勤務先のセカンドライフ研修を受講。これをきっかけにお金の知識が身についてない自分に気付き、在職中にファイナンシャルプランナーの資格を取得。30年間勤務した会社を早期退職してFPとして独立。「お金の知識が重要であることを多くの人に伝え、お金で損をしない少しでも得する知識を広めよう」という使命感から、実務家のファイナンシャルプランナーとして活動中。現在は年間数十件を越す大手企業の労働組合員向けセミナー、およびライフプランを中心とした個別相談で多くのクライアントに貢献している。

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若い世代は「つみたてNISA」を有効に活用して「ほったらかし投資」

「ほったらかし投資」とは、いい換えれば、投資環境を整えたら、あとはなるべく手をかけず、放っておくだけの投資という意味です。
 
それに向け、まずチェックしておきたいのが、個人の資産運用を国が税制面で優遇してくれるNISAです。NISAには、「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。金融機関の一般口座などで得た利益や配当には20.315%の税金がかかりますが、「一般NISA」では年間投資額120万円まで、「つみたてNISA」では年間40万円までが非課税となります。非課税期間は「一般NISA」では最長5年に対して、「つみたてNISA」では最長20年と長く税制優遇されています。
 
ただ、「一般NISA」と「つみたてNISA」を同時にはできません。筆者は、20代や30代などの若い世代には「つみたてNISA」の方を勧めています。理由は以下の二つがあります。
 
1.定期的に決まった金額を長期間にわたって投資することで、投資対象の価格変動リスクを分散させることができます。(これをドルコスト平均法といいます。)
2.投資拠出可能期間として、「一般NISA」が2023年末(2028年末に延長される予定)に対して、「つみたてNISA」では2037年末(2042年末に延長される予定)と長く、最大800万円まで運用ができます。
 
また、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」でも税金面で優遇された積み立て投資は可能ですが、60歳になるまで途中での解約ができないため、老後の生活費などの目的に限定されます。その点、NISAでは目的に応じて必要な時に必要な金額を解約して引き出すことが可能です。さらに、iDeCoでは口座開設や維持管理に費用がかかりますが、NISAであれば多くのところで無料です。
 

どんな銘柄に投資したら良いの?

「一般NISA」では上場している株式や投資信託、ETFなど数多く選べますが、「つみたてNISA」では、金融庁が定めた条件を満たす投資信託やETFしか投資対象を選べません。その数はネット証券で100本余りですが、積み立て投資として選ぶには十分です。しかも、信託報酬などが一定の基準を満たしたものであるため、選択に間違いが少なく選びやすいといえます。
 
そのなかでも、米国株式全体に広く投資するインデックスファンドや、海外株式全体に広く投資するインデックスファンドなどが人気のようです。
 
「何を選んだらよいか分からないし、リスクをなるべく冒したくない。」といった投資初心者には、値動きの異なる複数の投資対象を組み合わせることでリスクを軽減させたバランスファンドもあります。
 
投資信託の目論見書と運用報告書を見て、自分の投資指向に合った選択をすることも重要です。
 
投資する銘柄と積み立てる金額が決まったら、あとは「ほったらかし投資」です。毎月(あるいは毎週などの設定期間)自動的に、設定した金額で選択した投資銘柄に投資されます。売り買いを頻繁にする必要はありません。もちろん、定期的に資産残高をチェックして、必要があれば投資銘柄や設定金額を変更することも大切です。
 

AIに資産運用を一任する「ほったらかし投資」

まとまった金額を資産運用したい人には、AIが資産運用するロボアド(ロボアドバイザーの略)を紹介します。
 
ロボアドには、AIがアドバイスするだけの「アドバイス型」と、AIに投資を一任する「投資一任型」があります。後者は運用手数料(1%程度)がかかり、税制面での優遇もありませんが、投資に時間が割けない投資家の「ほったらかし投資」に向いています。
 
「投資一任型」ロボアドでは、WealthNavi(※1)、THEO(※2)、楽ラップ(※3)などの他、いくつもあります。どれもPCやスマホから手続きができます。
 
最初にいくつかの質問に答えると、投資指向のレベル(リスク許容度ともいう)が判定され、そのレベルに沿った資産運用をAIが行います。このレベルは自分で変更することも可能です。
 
ロボアドではまとまった金額の運用のほかに、積み立て投資を組み合わせて運用することもできます。
 

最後に

投資経験の少ない投資初心者や、投資に時間を割けない投資家は、「ほったらかし投資」で資産運用を始めてみてはどうでしょうか。
 
[出典]
(※1)WealthNavi公式サイト
(※2)THEO公式サイト
(※3)楽ラップ公式サイト
金融庁「NISAの概要」
金融庁「つみたてNISAの概要」
iDeCo公式サイト「iDeCoってなに?」

執筆者:村川賢
一級ファイナンシャル・プラニング技能士、CFP、相続診断士、証券外務員(2種)

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