公開日: 2021.01.13 資産運用

ロスカットルールにスワップポイント。FXの特徴を知って、資産形成に役立てよう

執筆者 : 高畑智子

外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、二国の通貨(日本円と米ドルなど)の為替相場を予測して売買を行います。外国為替は“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称「FX」などと言われます。
 
FX取引の特徴は、少額の資金で取引が始められることです。また、投資金額と比較して大きな額の取引を行うことができます。資金面で効率が良い取引であるということがメリットですが、デメリットももちろんあります。
 
それは、証拠金(投資額)以上に損失しまう可能性があることです。また、元本も利益も保証されません。ゆえに、怖いイメージを持たれている人も多いのではないでしょうか。
 
しかし、このFXは使いようによっては、リスクを小さくしながら資産運用に活用することもできるのです。
 
高畑智子

執筆者:

執筆者:高畑智子(たかばたけ ともこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者

高畑智子

執筆者:

執筆者:高畑智子(たかばたけ ともこ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者

FXの特徴

FXの特徴は、レバレッジを利かせた取引であるため、少額で大きな金額の取引が可能であること、スワップポイントを受け取ることができること、ほぼ24時間取引が行えること、損失を抑えるためのロスカットルールがあることがあげられます。
 
FX取引を行うには、通貨ペアの種類を問わず、取引金額に対して4%以上の証拠金を差し入れます。レバレッジに換算すると25倍以下です。
 
レバレッジとは、てこの原理を利用した取引で、例えば10万円証拠金を差し入れた場合、25倍のレバレッジの場合、250万円までの取引ができることになります。25倍のレバレッジをかけるということは、利益が大きくなる可能性もありますが、損失も大きくなる可能性があるということです。
 
この25倍は現在、国内で取引できる最大のレバレッジとなっていますが、倍率は自分で設定することが可能です。そこまで大きなリスクを取りたくない人は、1倍や5倍、10倍などのレバレッジを選択することが可能です。
 
FXは、将来必ず決済(反対売買)することが約束された「差金決済」という決済方法を採用した取引であるため、現金の受け渡しは必要とされず、売買の損益の受け渡しのみで取引することとなります。
 
FX取引には、スワップポイントがあります。スワップポイントは、各国の短期金利に応じて日々変動するものです。このスワップポイントは2通貨の金利差から生まれる損益です。しかし、場合によっては、スワップポイントが受け取りから支払いに転じることがあるため注意が必要です。
 
FX取引は、24時間取引が可能です。電話やインターネットを介して全世界が1つのマーケットを形成しているため、どこかの国または地域で取引をしている限り、いつでも取引に参加することが可能です。
 
したがって、外国為替は土曜日、日曜日と1月1日以外の日は基本的に常に取引が継続されており、それに準じてFXも24時間取引ができます。同時刻、同通貨ペアの取引であっても、その成立価格は個々の取引によって違っており、為替レートは取引会社によって異なることがあります。
 
また、FX取引には、ロスカットルールがあります。金融商品取引業者は、FX取引を取り扱う際はロスカットルールを定めています。これは、投資者の損失を大きくさせないために行っているものです。
 
為替相場が投資者の想定と逆方向に変動したと仮定します。建玉に評価損が生まれることにより、業者との間で事前に決めた評価損の額が水準に満たなかった時、投資者の建玉を業者が強制的に決済することで取引を終了させます。
 
なお、相場が急激に変動してしまった際は、前述のロスカットルールが適用されたとしても、証拠金の額を上回る損失が生じることがあるため注意が必要です。このロスカットは証拠金の額を上回る損失が生じる可能性がありますが、このロスカットルールは損失を限定的にする要素も持っています。
 

リスクを小さくするFX取引

先にFXの特徴として、レバレッジを利かせた取引であるため、少額で大きな金額の取引が可能であることをあげましたが、あえてレバレッジを利かせずに取引する方法も考えられます。
 
25倍のレバレッジで、10万円証拠金を差し入れた場合、250万円までの取引ができますが、あえて10万円までの取引を行うことも可能です。レバレッジ1倍を選択すれば10万円までの取引となります。
 
これは考え方によれば銀行に外貨預金口座で外貨を買うこと(または売ること(※))と同じことです。FX取引であることは変わりないため、スワップポイントを受け取ることができ、24時間取引が可能です。
 
その他、FX取引には「相場変動リスク」「金利変動リスク」「流動性リスク」「信用リスク」「システムリスク」があげられますが、これらに注意してリスクを考慮した取引をしていただければと思います。
 
(※)FX取引は外貨を買いから入るだけではなく、売りから入ることも可能です
 

(引用・抜粋)
金融庁「外国為替証拠金取引について」

 
執筆者:高畑智子
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者
 

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