最終更新日: 2021.04.19 公開日: 2021.04.17
資産運用

日本を代表するテクニカル分析「ローソク足」は投資家の気持ちを表している?

執筆者 : 重定賢治

資産運用に興味を持ち始めると、「相場ってどうやって動いているんだろう」と深く知りたくなるかもしれません。
 
確定拠出年金やつみたてNISAなど、初心者向けの制度を活用している方にとってはそこまで関心があるとはいえないかもしれませんが、相場を深く知りたいという方にとってはテクニカル指標の登竜門とも呼べる「ローソク足」は知っておいて損はないでしょう。
 
今回は、投資初心者向けにローソク足の基礎的な意味についてお伝えしていきたいと思います。
 
重定賢治

執筆者:

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

重定賢治

執筆者:

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

ローソク足ってなに?

株価などの値動きをグラフ化したものを一般的にチャートと呼びますが、これは通常、その日の終値を時系列で結んだ線になります。
 
これに対し、始値(はじめね)・高値(たかね)・安値(やすね)・終値(おわりね)の4つの値をワンセットとし、株価などの値動きがどのように変化したかを把握するために考案されたのがローソク足チャートです。
 
ローソク足は、一説によると、江戸時代に出羽国の本間宗久が考案したといわれていますが、今でも世界中で使われている日本を代表するテクニカル分析の手法です。
 
■ローソク足チャート(例)


※筆者作成
 
上のチャートを見ると、白いもの・黒いものがあり、それぞれ、長方形や長方形の上下に線が伸びていることに気づきます。これらはろうそくの形に似ているため「ローソク足」と呼ばれています。
 
ローソク足は、始値・高値・安値・終値の4つの値から構成されています。これら4つの値は、例えば株価の日足なら、始値:その日の最初につけた株価、高値:その日につけた最も高い株価、安値:その日に付けた最も安い株価、終値:その日の最後につけた株価という意味です。
 
これらの関係性をローソク足として描画すると次のようになります。
 
■ローソク足の基本形

※筆者作成
 
左側のローソク足が「陽線」、これに対し右側が「陰線」と呼ばれます。
 
ここでは、陽線の長方形を白、陰線の長方形を黒で表現していますが、白と黒の違いは、白が「始値<終値」、黒が「始値>終値」という意味です。つまり、陽線は始値よりも終値が高かった、陰線は始値よりも終値が安かったことを表しています。
 
そして、それぞれで共通しているのが高値・安値ですが、上に伸びている線が高値までの長さを示し、下に伸びている線が安値までの長さを示しています。これらは、前者が「上ヒゲ」、後者が「下ヒゲ」と呼ばれます。
 

ローソク足は投資家の気持ちを表している

前述のようにローソク足を形状で捉えていくと、なんだかややこしい印象を持つかもしれません。しかし、ローソク足は見方を変えれば、その日、投資家の「買い姿勢」と「売り姿勢」がどうだったかを示しているともいえます。
 
例えば、ローソク足が陽線だった場合、前述のような形状のときは、始値を終値が大きく上回っているため、投資家の心理はどちらかというと積極的に買おうという意識が強く働いていたといえます。
 
一方、形状が同じで陰線だった場合、終値が始値を大きく下回っているため、投資家心理としては売り優勢、つまり、買うよりも売ろうという意識が強く働いていたと推察できます。
 
これらの動きを補完するのが上ヒゲと下ヒゲで、前述の形状のように上ヒゲも下ヒゲも同程度の長さで短い場合、始値と終値それぞれに対し積極的に超えていこうという心理にまではなっていないとうかがうことができます。
 
このようにローソク足は、投資家がその日、買うか、売るかについてどのように感じ、考えたかを把握するのに役立ちます。
 

まとめ

今回は、ローソク足の基本部分についてお伝えしましたが、ローソク足は、実際、陽線・陰線だけでなく、その日投資家がどのような気持ちで投資行動を取ったかをいくつかの形状で分類しています。次回は、ローソク足について、陽線や陰線以外の形状にどのようなものがあるかについて見ていきたいと思います。
 
執筆者:重定賢治
ファイナンシャル・プランナー(CFP)