更新日: 2023.03.29 NISA

老後資金の準備にふさわしい? ファンド名に西暦を冠した「ターゲットイヤーファンド」

執筆者 : 大泉稔

老後資金の準備にふさわしい? ファンド名に西暦を冠した「ターゲットイヤーファンド」
現行のつみたてNISAでは、一定の投資信託に一定額投資をした場合、20年間にわたり分配金や譲渡益が非課税になります。
 
また2024年から始まる、いわゆる「新しいNISA」においては、非課税期間は無期限です(ただし、生涯投資枠や年間投資枠が定められています)。
 
つみたてNISAの対象となる商品は「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」とされており、これは2024年から始まる「新しいNISA」でも同じです。詳しくみてみましょう。

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大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

つみたてNISAの対象商品…バランス型

つみたてNISAの対象となる商品の中には、株式のみに投資をする商品もあれば、株式や債券などの複数の資産を組み合わせて投資をする商品もあります。
 
株式と債券の異なる特徴に着目して、株式と債券を組み合わせて、ひとつのファンド(=投資信託)に組み入れたものを「バランス型」投資信託と呼ぶことがあります。
 
つみたてNISAの対象となっているバランス型の中には、ファンド名に「将来の年号(西暦)」を冠したものがあります。これらはターゲットイヤーファンドともいわれています。
 

ターゲットイヤーファンド

ターゲットイヤーファンドは、どのような商品なのでしょうか?
 
ターゲットイヤーファンドは、ターゲットイヤー(ファンド名に冠した「将来の年号)になっている年に近づくにつれ、株式等の「積極運用」の割合を減らしていき、逆に債券等の「安定運用」の割合を増やしていく、ということを自動的に行ってくれる商品です。
 
つみたてNISAを検討されている方の中には、長きにわたってつみたてNISAに投資してみたいという方もいらっしゃると思います。
 
「当初は、株式などを中心に積極運用の割合を多くしたいと考えていた。しかし、老後が近づくにつれ、こうした資産の割合は抑えめにし、債券等での安定運用の割合をメインにしたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
 
こうした考えをお持ちの方にとって、選択肢の1つとなるファンドかもしれません。
 

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ターゲットイヤーファンドの留意点

老後というゴールが見えているときに、債券等による安定運用資産の割合が多いと、安心かもしれません。
 
しかし、老後というゴールがまだ遠く感じる、ターゲットイヤーの10~15年くらい前は株価が低迷し、老後というゴールが近いときに株価が上昇中するというケースも想定されます。
 
「年を取ったら、リスクは控えめにしたい」というニーズに応えることができますので、ターゲットイヤーファンドは、老後資金の準備にふさわしい商品かもしれません。
 

出典

金融庁 つみたてNISA 対象商品届出一覧(2023年2月9日)
金融庁 NISAとは?
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役