新型コロナショックで始めてわかる「無リスク資産」と「リバランス」の大切さ

新型コロナショックは一過性のもの。当初はそんな意見が大勢を占めていたかと思います。特にFP業界では、積立投資の継続を応援するとともに、今を乗り切れば大丈夫、という根拠のない雰囲気が大勢を締めていたかもしれません。
 
あくまで株式市場のみにフォーカスした拙速な意見だったかと思いますが、本記事がアップされるころには、新型コロナショックはどうなっているでしょうか。
 
今回の暴落局面は「タチが悪い」と、筆者ブログではコロナ恐慌として危機感をもってお伝えしてきたつもりではあるものの、当初は特に欧米などの海外市場が無反応であり、自分がおかしくなったのかとさえ思ったほどです。
 
アジア在住の友人経営者や国内のとある士業の友人に「日本は危機感なさすぎだよ」と言われていたことが懐かしいくらい前に感じられます。
 
リーマンショックでは海外の需要減により、輸出を中心とした製造業や対事業所向けサービスが打撃を受け、東日本大震災では国内流通網や停電、消費減により、日常生活の消費財、特に嗜好品などのサービス業、対個人向けサービスが打撃を受けたというのが大枠です。
 
ところが新型コロナショックでは、双方ともに大打撃を受けています。売上のめどが立たないという売上消滅、事業を継続するかやめるかの判断の難しさ、未知なる新型コロナウイルスとの戦い、底知れぬ不安。トイレットペーパーなどを買い占めるえげつない人も、本当に必要で買いにきた人も、結局同じ行列に並ばなければいけないという不条理。
 
そんななかで、積立投資家はどのように積立てを継続していけば良いのでしょうか。いずれ正常化する時を願いつつ、再び同じようなことが起こった時のために、現在・過去・未来と視点を変えながら、今回のコロナショックを教訓にした、積立投資家のためのこれからの心構えとして読んでいただければ幸いです。