2018.07.24 カードローン

知っていますか?カードローンの金利の仕組み

カードローン に対するイメージは様々ですが、「カードローンは怖い」というネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。カードローンは利息の積み重ねで返済額が大きく膨れ上がり、最終的に多重債務や自己破産に陥れられる、という話を耳にするせいかもしれません。
 
金利に関する理解が不十分なまま、カードローン を利用することは危険です。しかし、カードローンの金利について正しく理解していれば、前述のようなことにはなりません。
 
ここではカードローンの金利の仕組みについて詳しく説明していきたいと思います。
 
金利の仕組みは少し複雑なようにも思えますが、基本的なことを押さえれば難しいことはありません。カードローンの金利について正しい知識を身につけましょう。
 

「金利」とは

金利は金融市場において取引される、貸付資金の価格のことです。
 
「貨幣利子率」とも呼ばれます。貸付資金における需要と供給は、この金利によって均衡に保たれています。貸付資金の供給者は、金利が上がるほど多くの報酬を得ることができます。
 
そのため、貸付資金の供給曲線は金利に対して右上がりの性格を持ちます。一方で、貸付資金の需要者は、金利が上がるほど借り入れ金額に対してかかる利息が増え、負担が大きくなります。
 
そのため、貸付資金の需要曲線は金利に対して右下がりの性格をもちます。これら二つの曲線が交じり合う点で、貸付資金の需要と供給が均衡することとなります。
 
噛み砕くと、金利とは「借りている額に対して支払う利息の割合」です。金利には種類があり、一カ月を単位として定めた利息を「月利」、一年を単位として定めた利息を「年利」と言います。一般的に、カードローン の説明に出てくる金利は「年利」を意味します。
 

カードローンの「金利」とは

ローンと金利は切っても切り離せない関係です。カードローン にも、当然金利が発生します。カードローン で借り入れをした際は、借入額に加えて一定の割合でかかる金利も返済しなければなりません。
 
つまり、一般的に金利は低いほど得で、高いほど損ということになります。例えば、100万円を一年間借り入れた場合、年利5%なら5万円、年利10%なら10万円を借入額に加えて支払うことになります。
 
これが積み重なると、その差は非常に大きいものになります。
 
カードローン において、金利の上限は「出資法」で年20%と決まっています。また、「利息制限法」によって貸付額に応じた上限金利が決まっており、10万円未満であれば20%,100万円未満であれば18%、100万円以上であれば15%が上限となっています。
 
この金利を上回る貸付業者は違法なので、いくら審査に通りやすくても利用してはいけません。
 
また、カードローン の金利は一般的に、銀行カードローン よりも消費者金融カードローンの方が高い傾向です。そのため、借入額が大きい場合は銀行カードローン が推奨されます。同じカードローン会社でも金利は常に一定ではなく、借入限度額に応じて変動します。
 
借り入れが大きいほど金利は低くなるようです。
 

カードローンの「利息」とは

「金利」と「利息」の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
 
明確には、「金利」は実質年率のことで、年間の利息を%で表したものです。一方で、「利息」とはカードローン提供機関に対して支払われる「使用料」のことです。(お金の貸し借りの使用料を、総じて金利と呼ぶこともあります。) 
 
例えば、100万円をカードローンで借り入れた場合、金利が5%なら「100万円(元金:借入額)×5%(金利)=5万円」で5万円が利息にあたります。
 
利息は金利に影響されるため、二つが同じものとして捉えられてしまうことがあります。「金利は%で表される数字」「利息は余分に払わなければならない金額」と頭に入れておくとよいでしょう。
 
前述では「(元金)×(金利)」という式を用いましたが、厳密には「(借入残高)×(金利)×借入日数/365日」が利息を表す式となります。
 
この式から分かるように、利息は借入日数にも大きく影響されます。
 
例えば100万円を5%の金利で借り入れた場合、30日で返済する際は100万(借入残高)×5%(金利)×30/365日=約4110円、100日で返済する際は100万(借入残高)×5%(金利)×100/365日=約13,699円となります。
 
返済期間が長いほど、利息がかさむことが分かります。利息を求める際には、借入日数についても考慮しなければなりません。
 

カードローンの金利を決める要因

要因は、その時の情勢や借り入れる側の信用度、借入限度額、返済期間などによって変動します。借り入れる側の信用度とは、返済能力を意味します。大企業に長く務める会社員や公務員などは良い評価を得やすい傾向です。
 
また、住居形態も審査に重要なポイントとなり、持ち家がある場合はそれだけの経済力があると判断されるため、有利だと言われています。他には、「可処分所得」も審査基準となります。
 
可処分所得とは所得のうち、税金・社会保険料などを除き、個人が自由に処分できる部分のことです。可処分所得は家族構成に影響され、自由に使えるお金の多い独身者や、収入が安定している共働き夫婦、子供がすでに独立している夫婦などは、可処分所得が多いと見なされます。
 
また、金利は借入限度額が上がるにつれて下がる傾向にあります。各カードローン提供機関のホームページに、限度額に応じた金利の範囲が記されているので確認してみましょう。
 

カードローンの金利を比較する際のポイント

カードローン の金利を比較する際、気をつけるべきことがあります。それは、金利の数字だけを見て判断しないということです。
 
各カードローン会社のホームページや広告には、カードローン の金利が記されています。大抵の場合、○○%~△△%というように幅を持たせて書かれています。
 
これが意図するところは、個人の状況によって金利が変わるということです。特に申込者の経済状況や借入限度額によって、金利は変動します。
 
2つのカードローン会社のうち金利が低めのカードローン会社を選んだものの、状況によってはもう一方のカードローン会社と契約した方が金利を低く抑えられたということもあります。
 
カードローン会社が提示している金利は、あくまで参考程度とするのが無難です。また、金利が高すぎるカードローン は、違法である可能性があります。
 
このような業者は審査に通りやすいことなどを大々的に強調していますが、甘い言葉に惑わされず冷静に判断する必要があります。
 

カードローンの返済シミュレーション方法

カードローン を利用する際は、返済回数や利息を含めた返済総額を計算することが大事です。
 
しかし、どのように計算したら良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。具体的な例から返済額をシミュレーションしてみます。(元利均等返済の場合)
 
例えば、100万円を金利10%で借り入れたとします。毎月2万円の元金を返済すると、1ヶ月目には1,000,000×10%×30/365=8219円が利息額となり、20,000-8,219=11,781円を元金返済に充てられたと考えることができます。
 
次の2ヶ月目には、(元金―1か月の元金返済に充てられた金額;1,000,000-11,781)×10%×30/365=8,122円が利息分になります。
 
2ヶ月目は2万円の支払いのうち、20,000-8,122=11,878円を元金返済に充てることができたと考えることができます。
 
ここまでで、11,781(1ヶ月目の元金返済)+11,878(2ヶ月目の元金返済)=23,659円の元金が返済されたことが分かります。
 
毎月返済残高が変わっていくため、手計算で計算することは容易ではありません。ネットなどで利用できる、カードローン の返済シミュレーターを使うことをお勧めします。
 
上記の例をシミュレーターで計算すると、返済回数は66回、返済総額は1,311,047円という結果が出ました。そのうち、利息は311,047円となります。金利が10%と聞いても、これだけの利息がかかることは想像し難いのではないでしょうか。
 
実際にシミュレーションを利用すると、返済回数や返済総額が分かり、返済の目途を立てやすくなります。ぜひ利用してみてください。
 

カードローンの金利を下げるコツ

一般的に、金利は「信用度」と「返済期間」によって決まると言われています。信用度が低い人は、当然カードローン会社の回収リスクも高くなるため、金利を上げられる可能性があります。
 
逆に信用度が高いと判断された人は、カードローン会社の回収リスクが低くなるため、金利を上げる必要性がないと判断される傾向です。
 
また、返済期間が長くなると、その間に経済変動が起こる可能性が考えられます。これもまたカードローン会社のリスクが大きくなると考えられ、金利を上げられてしまう場合があります。
 
カードローン の金利は、「借入限度額」にも影響されます。
 
借入限度額が大きいほど金利は低くなりますが、申し込み後の審査の中で年収などの要素で借入限度額が確定されます。ただし、返済実績を積み、カードローン会社から信頼されれば金利を下げることは可能であると言われています。
 
また、複数社でカードローン を利用している場合は、ひとつにまとめて借入限度額を増やす方が金利の面から見るとよいでしょう。本題からは少し外れますが、金利を低くすることと同様に、「返済期間」を短くすることも、総返済額を抑えるためには重要です。
 
利息は借入残高×金利÷365日×ご利用日数の式で計算されます。
 
では、例を2つみながら、実際の利息をイメージしていきましょう。
 
例1)
■借り入れ金額:50万円
■借り入れ利息(実質年利):18%
■ご返済回数:12回

上記の場合の返済計画表が下記です。


※試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまで目安としてご利用ください。
※借入日から30日ごとにご返済頂いた場合の目安です。
※月によっては、値は上下致します。
 
毎月の利息にあたる部分が減っているのか分かると思います。利息は「元金」によって変わっいきます。
 
では、次の例ですが、返済期間を12回から半分の6回に短くした場合の利息をみてみましょう。
 
例2)
■借り入れ金額:50万円
■借り入れ利息(実質年利):18%
■ご返済回数:6回

上記の場合の返済計画表が下記です。


※試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまで目安としてご利用ください。
※借入日から30日ごとにご返済頂いた場合の目安です。
※月によっては、値は上下致します。
 
このように、返済期間を短くすればするほど利息が少なくなります。消費者金融カードローンの中には、「初めてのご利用」や「借入額〇円まで」などの条件付きで無利息になるサービスもあるようです。
 
金利を下げるのが難しくても、そのようなサービスを上手く利用してみるといいかもしれません。
 

まとめ

今回は、カードローン を理解するうえで重要な「金利」についてお話しました。
 
実際に返済額をシミュレーションすることで、数パーセントの金利の違いが大きな返済金額の差を生むことに気付いていただけたでしょうか。とはいえ、金利は借り入れる側が決めることはできず、カードローン の提供会社によって決定します。
 
利用者が少しでも金利を下げるためにできることは、「返済期間の短期化」と「借入限度額を増やすこと」です。このような利用者は、カードローン会社の回収リスクが低いため、金利が上がらない傾向にあります。
 
金利を下げるということを抜きにしても、返済期間は短い方が良いでしょう。返済期間が長いほど元金に対する利息は大きくなるので、返済期間の短縮は返済額を抑えるために重要です。金利は複雑なものだというイメージを持つ方もいると思います。
 
しかし、最近では借入額と金利、月々の返済額が分かれば、インターネットで返済回数や利息を含めた返済総額をシミュレーションできるものがあります。
 
それらを上手く利用し、返済計画に役立てましょう。
 
金利は大変重要な要素ですが、重要な事は利息をいくら払うことになるかをしっかりと自分自身が把握することが重要です。
 

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