介護士がキャリアアップするためにはどうすればいい? |ファイナンシャルフィールド

介護士がキャリアアップするためにはどうすればいい?

終更新日: 2020.12.07 公開日: 2020.12.05

古田文子

執筆者: 古田文子

フミコ人材育成研究所 代表、キャリアコンサルタント、心理カウンセラー
ビジネスマナーからコミュニケーションテクニック、クレーム対応の基本などを中心にセミナーを行っております。   職場の悩みからご自身の悩みまで、いつでもご相談ください。     https://www.fumikojio.com/
困っている人の役に立ちたい、自分にとってもやりがいのある仕事に就きたい、そう思って介護の仕事を始めたけれど、実際にやってみるとかなり大変だったということはないでしょうか?これからどうしたらいいのかと悩んでいるかもしれません。

そこで、介護士のキャリアアップの方法についていくつかの具体的な方法をご紹介します。今後の選択の幅を広げる意味で、ぜひ参考にしてください。

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介護士の一般的なキャリアパス

介護士としての一般的なキャリアパスはほぼ決まっています。これまではいろいろな介護士資格があり、複雑でわかりにくいという声が多かったのですが、現在はほぼ一本化されています。そのキャリアパスを通じてさらなる飛躍に至る道もあります。その道筋を詳しく解説しましょう。

キャリアパスって何か?

キャリアパスとは、目標とする職位や職務に向かってステップアップしていく道筋という意味です。キャリアパスがはっきりしてくると、将来自分が希望する職位や職務を実現するために何をすべきか、どういう情報を集めたらいいか、どのような努力をすべきかが見えてきます。自己実現に近づくためには、キャリアパスは非常に重要です。

まずは国家資格を取得する

キャリアパスの第一歩としては、国家資格である介護福祉士の資格を取得することです。介護福祉士は2011年以降、喀痰吸引や経管栄養の業務もできるようになるなど、ますます重要な役割を果たすようになっています。

資格がない介護士が介護福祉士になるルートを紹介しましょう。

●介護現場で3年働き、実務研修を450時間受け修了し、筆記試験に合格する
●福祉系の専門学校などを卒業し、筆記試験に合格する
●普通の高校を卒業した人は介護福祉士養成施設など弁勉強し、筆記試験に合格する

介護福祉士からのキャリアアップはどうなっている?

国家資格である介護福祉士を取得して、それで介護士のキャリアアップは終わりではありません。その上の資格にはケアマネージャー、さらに上級のケアマネージャーがあります。そして、最終的には最上位資格を目指すことになるでしょう。

認定または主任ケアマネージャーになる

介護福祉士の次に狙うべき資格はケアマネージャーです。ケアマネージャーは都道府県が認定する公的資格で、この資格を取得するためには、介護支援専門員実務研修受講試験に通過し、介護支援専門員実務研修を修了しなければいけません。

ケアマネージャーの仕事内容ですが、直接介護を行うというよりもケアプランの作成が主業務になります。また、要介護者の家族の相談に乗ったり、指導・アドバイスなどをしたりします。

ケアマネージャーの次の資格は認定ケアマネージャーです。この資格は民間のものですが、取得にはケアマネージャーとして3年以上の実務経験を持ち、試験に合格する必要があります。

認定ケアマネージャーの次の資格は主任ケアマネージャーです。主任ケアマネージャーになるのに認定ケアマネージャーの資格が必ず必要というわけではありませんが、ある方が合格条件が少し緩みます。主任ケアマネージャーは、ケアマネージャーよりも幅広い知識、見識、経験が必要な資格です。

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介護福祉士の最上位資格について

介護福祉士の最終的なゴールがどこにあるのか見てみましょう。介護福祉士になったら、一番上の資格を目指したいと思うでしょうが、簡単ではありません。その資格取得の条件などもチェックしてみましょう。

認定介護福祉士が最上位資格

介護福祉士の最上位資格は認定介護福祉士です。認定介護福祉士も民間の資格ですが、資格取得の条件は介護福祉士としての実務経験5年以上、養成研修を600時間修了していることです。試験はありません。

認定介護福祉士と介護福祉士の違い

認定介護福祉士と介護福祉士の違いですが、民間の資格か国家資格という点があります。そのほか、認定介護福祉士がサービス向上の指導をしたり、看護チームやソーシャルワーカーとの連携を図ったりします。一方、介護福祉士は利用者に介護サービスやアドバイスを提供したりすることが多いです。

他業種へ転身してキャリアアップという道もある

  介護士から他業種へ転身してキャリアアップという道もありますが、具体的にどのような業種を選択すればいいのか見てみましょう。

社会福祉士になる

介護福祉士から社会福祉士になるという道があります。社会福祉士の資格を取得するためには社会福祉士国家試験という試験に合格しなければいけません。合格すると日常生活が困難になった高齢者や障害者の相談に応じたり、指導やアドバイスをしたり、他のサービスとの橋渡しをしたりします。社会福祉士の給料はケアマネージャーよりもいいようです。

看護師への転身もできる

介護士から看護師に転身して、給料や待遇面で恵まれる場合があります。また、業務内容についても、介護士にできる医療内容は非常に限られていますが、看護師になればかなり多くのことができます。そういう意味では、より困った人へのサポートがしやすくなり、モチベーションも上がるでしょう。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士になることも可能

理学療法士は、運動まひなどが残る人へ訓練や電気治療、マッサージなどを施して機能回復のお手伝いをします。

作業療法士は理学療法士に比べて、手や指の動きなどの細かいリハビリ指導を行うことが多いようです。言語聴覚士は、言語や聴覚機能に障害が生じた人に助言、訓練、指導、援助を実施します。どの仕事も介護福祉士よりも踏み込んだ領域にまで入り、より細やかなサポートができます。そういう意味では、これも介護士のキャリアアップの道といえるでしょう。

精神保健福祉士になる

介護福祉士から精神保健福祉士になる道もあります。精神保健福祉士は精神に障害がある人の社会復帰をサポートしたり、そのために必要な訓練などを指導したりする仕事です。介護福祉士に比べると、一段仕事の幅が広がることになります。また、給料が安いといわれる介護職に比べると、精神保健福祉士の方が恵まれています。

キャリアアップして介護士の職を極めよう

介護士の仕事をしていくうちにもっと上を目指したいと思うかもしれません。そのためには資格取得が条件になりますが、その資格にはいろいろなものがあります。国家資格、都道府県が認定する公的資格、民間の資格などそれぞれ取得条件や仕事内容が異なります。

したがって、自分の能力、将来、目標などをよく見極めながら自分に合った資格取得を目指し、さらなるステップアップの道を歩むのが一番です。そうして努力していけば、最上位資格も夢ではなくなるでしょう。

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