介護士の時給はいくら？各種手当や給料を上げる方法について解説 |ファイナンシャルフィールド

少子高齢化社会の現代の日本で最も需要が高まっている職業である「介護士」。そんな介護士は、要介護者があふれている今の日本で欠かせない職業であり、介護を必要としている人から感謝されることの多いとてもやりがいのある仕事です。

しかし、介護士やヘルパーへの転職・就職を考えている方の中には「介護士の給料って他の業種と比べて低いのでは？」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか？そこで今回は、介護士の時給や給料を上げる手段などについて具体的に解説します。

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介護士・ヘルパーの平均時給

介護士の平均時給は常勤で990円、非常勤で1100円と言われています。 しかし、介護士の給与は勤務地である都道府県や勤務地の介護サービスの種類などによって大きな差があります。 その勤務地や介護種別による給料の違いについては以下の通りです。

・都道府県や自治体による違い

介護士の平均時給は、関東地方や関西地方は比較的高く、九州地方が低い傾向にあります。株式会社リクルートによる2020年2月の求人情報に基づいたデータだと、介護士の平均時給が最も高いのは東京都の1254円で、最も低いのは鹿児島県の876円だと言われています。このような、都道府県や自治体による給与水準の差が生じてしまう要因として、以下のようなものが考えられます。

◯最低賃金、平均賃金、物価の違い
◯介護職員処遇改善加算の取得の有無(国から介護施設に支給される給付金)
◯介護施設の数や種類の違い


異なる地域で介護職を探す場合は、上記のような給与水準を上下させる要因についてよく確認し、比較することが重要です。

・介護サービス種別による違い

介護士が行う介護サービスは、老人ホームや施設の入居者に行う介護から自宅に直接訪問して行う介護までさまざまな種類があります。こういった介護サービスの種類によって介護職員の平均給与は異なり、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)では35万0430円、通所介護(デイサービス)では28万0600円と大きな差があります。また、どのような形態の介護サービスを提供する職場を選ぶかによっても給与は変わってくるようです。

介護職員の給与の内訳

介護士として働きたいと思っている方にとって、もらえる給料や手当については気になる項目です。 そこで、介護職の基本給・各種手当・ボーナスについて詳しく解説いたします。

・基本給

介護士の基本給は事業所や介護サービスによって異なりますが、だいたい18万円前後だと言われています。これに各種手当が上乗せされて、手取り収入はおよそ24万円と決して低くはない数字です。なお、基本給については学歴や介護福祉士などの資格の有無によっても変わってきます。

・各種手当

介護士に支給される手当は事業所によって異なりますが、基本的にはかなり充実していると言えます。 その代表的な手当の種類は以下の通りです。

◯夜勤手当：3500?5000円程度(1回)
◯通勤手当：通勤にかかる交通費分(限度あり)
◯資格手当：1万?1万5000円程度(介護福祉士など)
◯住宅手当：1万?3万円程度
◯扶養手当：配偶者1万5000円、配偶者以外4500円程度
◯児童手当：一人目1万円、二人目5000円、三人目2500円など
◯介護手当：児童手当と同様な金額
◯処遇改善手当：介護職員の待遇改善やキャリアアップのために国から一定の要件を満たした介護事業所に支給(事業所によって支給対象や金額は異なる)


この他にも、勤務する事業所によっては遅番手当や役職手当などが支給される場合があります。

・賞与(ボーナス)

介護士のボーナスは年に1回?2回支給されることが一般的です。支給される金額については個人の役職などによって計算方法が異なりますが、基本給の約4ヶ月分支給されるケースが多いようです。基本給や手当と同様にボーナスについても事業所ごとに金額や支給回数などの違いがあるので、あらかじめ確認しておく必要があります。

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介護士の給料を上げる方法

介護士は他の業種と比べて圧倒的に給料が高いとは言えませんが、工夫すればすぐに給料を上げることも可能です。 その具体的な給料アップ法は以下の通りです。

◯積極的に夜勤や遅番に入る
◯介護福祉士などの資格を取得する
◯地道に経験年数を重ね高い役職を目指す
◯訪問介護サービスや特別養護老人ホームなど高い給料の介護職へ転職する


この中でも、夜勤の回数を増やしたり介護資格を取得する方法は、比較的短期間でもらえる手当を増やすことが可能なのでおすすめです。

時給は決して低くない！続けることが大切

このように、介護士の給料は決して低くはありませんが、他の業種と比較して特別高い訳ではありません。ですが、介護職はさまざまな手当やボーナスが充実しているため、自分のやる気次第で給料を上げつつキャリアアップすることが可能です。

そのためには、介護の仕事を長く続けていく中で介護資格を取得したり、自分のスキルを上げていくことが重要です。 これから介護士やヘルパーとして働こうと考えている方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

出典
株式会社リクルート「介護福祉士のアルバイト・バイト・パートの平均時給」
厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果 第83表」

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