医師転職を失敗に終わらせない為のポイント|ファイナンシャルフィールド

医師転職を失敗に終わらせない為のポイント

終更新日: 2024.03.05 公開日: 2020.08.05

鈴木麻友子

執筆者: 鈴木麻友子

キャリアコンサルタント
国家資格キャリアコンサルタント、第二種衛生管理者、秘書技能検定1級   IT/Web・外資系小売業界における人事として約10年. 採用、教育、制度、給与など一連を経験。これまで3000人以上の面接やキャリア相談を行う。   現在は人材系会社にて企業への採用支援や求職者へのキャリア/転職サービスを提供中。学生時代は新体操一筋で東北大会優勝、全国大会5位入賞などの成績を収める隠れ体育会系。  


この記事では、医師転職を失敗に終わらせないためのポイントを紹介します。

失敗例から学べる点もお伝えします。

自分にとっての【成功】と【失敗】の線引きを持つことが大事

医師転職を成功させるには、何をもって転職成功なのか転職失敗なのかの線引きを持つことが大切です。

最初に、転職する目的を明確にしておきましょう。転職する目的が曖昧だと、どんな転職先を選べば良いのかの軸がブレてしまいます。

転職の目的を明確化するために、以下のような点をどうしたいのか書き出してみましょう。

〇報酬 〇勤務日数・時間 〇勤務地 〇当直の有無 〇オペ等の有無 〇外来や病棟業務を担当するか

もちろん全ての条件をクリアする、理想通りの職場の求人を見つけるのは難しいので、その中で優先順位を付けます。

例えば、「当直回数が多くて家族と過ごす時間がない」ことが悩みなら、転職の成功は「当直を減らす」ことになります。

医師転職に【失敗】しないためのポイント

欲張りすぎない

医師転職に失敗しないための秘訣は、欲張りすぎないことです。

転職先に求める条件を決める際に、どれもこれもと欲張りすぎると、なかなか条件とぴったりの求人には出会えません。条件の中でも特に譲れないポイントを決めて、求人を絞りましょう。

自分に合った転職方法を選ぶ

医師の転職の方法には、転職サイトや転職エージェントの利用があります。医師転職に失敗しないためには、自分に合った転職方法を選ぶことが重要です。

転職サイトは、自分で求人を検索して探します。自分で能動的に動ける人や、自分のペースで転職活動をしたい人におすすめです。

転職エージェントを利用すると、プロのアドバイザーがあなたの職場やキャリアの悩みをヒアリングした上で、解決するために求人を探してくれます。転職活動する時間がない人や、プロのアドバイスを受けたい人におすすめです。

転職スケジュールを立てる

転職スケジュールを立てることも、医師転職を成功させるカギ。転職活動開始から新しい職場で働き始めるまで、半年から1年ほどかかります。

転職活動するタイミングが悪いと、希望条件を満たしていない職場に、妥協して転職することになり、のちのち後悔することにもなりかねません。

転職スケジュールの流れは、通常以下のようになります。

〇情報収集 〇応募書類の作成 〇応募 〇面接 〇内定 〇退職交渉 〇入職

求人選びでは最初から絞り過ぎず、可能性を広げましょう。転職サイトを利用する場合は、求人を掲載している病院の情報を検討し、最初に決めた条件に合うものに応募してみるとよいでしょう。

転職エージェントを利用する場合は、アドバイザーに求人を掲載した病院の情報を聞くことができます。アドバイザーによっては、病院の人間関係も知っていますので、尋ねてみることができるでしょう。

次に応募書類の作成です。転職エージェントを利用すると、アドバイザーに添削してもらえることが多いです。

次に希望条件に合った求人に応募します。医師転職の場合、第1希望の求人だけでなく、3つ程度応募するケースが多いです。

応募した病院から内定をもらったからといって、かならず転職しなければならないわけではありません。内定先に転職するか迷ったときには、自分がその病院で働いているところをじっくりと想像してみてください。

次に、退職交渉を行います。病院の場合、少なくとも3ヶ月前には退職の意志を伝えた方が良いでしょう。退職交渉は、最初に直属の上司に話しましょう。

いきなりトップと交渉しようとすると、直属の上司が止めに入ることもあり、スムーズに退職できなくなります。なかには退職まで1年かかった例もあります。

よくある失敗パターン

例1:大学病院や公的病院を辞めて民間の病院に行き後悔する

大学病院や医局の紹介で公的病院に勤めていた人が、待遇に不満を抱いて民間の病院に行って後悔するパターンがあります。

大学病院や公的病院と、民間の病院の設備や規模のギャップで失望するのです。

ここに気を付けるべき!
  • 求人の病院の設備や規模は、きちんと情報収集すれば、ある程度は想定できます。かならず、転職前に確認しておきましょう。


例2:医局と喧嘩別れして、医局関連の病院に再就職できず後悔する

医局という制度はいまでも存在します。所属している医局や教授との関係が悪化して喧嘩別れした場合、残念ながら医局関連の病院への再就職は難しくなります。

再就職先を見つける段階で後悔することもあります。

ここに気を付けるべき!
  • 医局は、円満に辞めましょう。医局を辞めても、また教授や関係者と連絡を取れるような関係を作っておくと良いでしょう。


まとめ

この記事では、医師転職で失敗しないためのポイントを紹介しました。医師転職に失敗しないためには、まずは何が成功か失敗か、転職の目的を明確にすることです。

さらに、欲張りすぎないことや、自分に合った職場を選ぶこと、転職スケジュールを立てることが大切です。

失敗例としては、医局をやめて後悔するパターンがあります。他の人のこうした失敗例も参考にするとよいでしょう。

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