更新日: 2019.01.10 その他暮らし

年々上がるペットへの出費。抑えるところは抑え、必要なところにきちんと使う

執筆者 : 田中恭子 / 監修 : 柴沼直美

年々上がるペットへの出費。抑えるところは抑え、必要なところにきちんと使う
ペットにはお金がかかるもの。ペット総研の2016年の調査では、犬で年間平均約24万円、猫で約19万円、その額は年々上がり続けています。
 
そして子どもへの出費と同様、惜しまないのがこのペットへの出費といわれています。とはいえ、節約できるものなら節約したいというのが正直なところです。
 
さまざまな出費のなかでも、ケチってはいけないのが食費と医療費といわれています。
 
値段だけで安価なフードを選び、深刻な病気につながることもあります。医療費も、出費を惜しんで受診せずに様子を見ているうちに重症化し、早いうちに受診した場合の何倍もの費用がかかってしまったというのは、経験した人も多いのではないでしょうか。
 
抑えるところは抑え、必要なところにきちんとお金を使えるよう、ペットの費用を見直してみましょう。
田中恭子

Text:田中恭子(たなか きょうこ)

フリーランス・エディター&ライター

北海道大学卒業後、メーカー勤務を経て出版業界へ。自身の経験を生かした旅行、
アウトドア、ライフスタイル、自然などを得意とするが、ジャンル問わず、多方面
で活躍。

柴沼直美

監修:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

フードは質を落とさず安く買う工夫を。手づくりもあり

フードやおやつは、通販で購入したほうが安価な場合も多いようです。
 
なかには賞味期限が近づいて、大幅ディスカウントしたものに運よくあたるケースもあります。ストックできるかどうかと消費量なども考え、検討してみましょう。ペットシーツや猫砂など保存のきくものならなおさらです。
 
大量買いすることでかなり安くなったり、送料も節約できます。送料無料のものもあり、ポイントもたまります。オークションやフリマアプリの利用という方法もあります。重たい思いをして店で買う手間も省けます。それは別にかまわないという人なら、会員制大型倉庫店の利用もいいでしょう。
 
新しいフードやトイレ用品は、ペットがまったく受け入れなかった場合も考え、試食・試用を利用したり、犬友・猫友に少し分けてもらい、試すのがオススメ。
 
また、節約と健康志向からフードを手づくりする人もいて、レシピなども検索できます。獣医師とも相談し、試してみるのも一策です。何にしても、フードやおやつは適量を与えること。与えすぎは出費も脂肪も増えていき、病気になってさらに出費がかさむなんてことも。
 

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手間をかけるかお金をかけるか

トリミングもなかなかばかにならないものですが、専門学校などのカットモデルなんて手もあります。競争率も高いようですが。
 
さらに、最低限のことは飼い主自らができるようになっていれば、ずいぶんと節約になります。病院に行くと「爪が伸びていますね、切っておきましょうか」「耳も掃除しておきましょう」。このような気軽な声かけは、全部診療費に反映していることが多いものです。自分でできることはお断りするのも大切です。
 
ヘタをすると人間のものより高いペットの服も、自分の古着などで作ってしまう人もいます。要するに、多くのことは時間をかけるかお金をかけるか、の選択となりますが、時間と手間をかけることでペットとの絆を楽しんでいる人もたくさんいます。
 

ケチってはいけない医療費。安心してかかれる医者を

最後に医療費。これは医師の裁量によるところも大きいので、犬友・猫友に良心的な診療所をきくのがいちばんです。
 
見立てがよく、説明が丁寧でよけいな検査や処置を強要しない。そんなところと一生涯付き合えたら、こんないいことはありません。ペットが若くて元気なうちは、保険も不要なのではないかと考える人もいますが、年齢とともに保険料も上がりますし、具合が悪くなったときに、お財布を気にせず早めに受診できるためにも、ペット保険も検討してみましょう。
 

自分の生活レベルに合った犬種・猫種を選ぶことも大事

最後に、大型犬を飼った経験のある人は痛いほどわかっているでしょうが、餌代はもちろん、ワクチン、薬、それに注射や点滴などは、体重とともに量が増えるため、料金も比例して増えていきます。
特に犬では、小型犬と超大型犬ではかなりの差となります。嫌な話かもしれませんが、亡くなった後、火葬の料金にまでついてまわります。
 
定期的なトリミングを必要とする種、その必要がほとんどない種、また特定の疾病が起こりやすい種類などもあります。
 
これから犬や猫を迎えようというとき、好みや購入費用だけではなく、こうした生涯にわたる費用を、自分の財力で責任もって払っていけるのかを試算してみるのも、お互いの幸せのために欠かせないことです。
 
Text:田中 恭子(たなか きょうこ)
フリーランス・エディター&ライター
 
監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表