2018.03.06 家計

「中高一貫校」ってどうなの?公立と私立を比較してみた

受験もそろそろ最終段階に入り別れと出会いの桜の季節が待ち望まれる季節になりました。

志望校に合格したご家庭やそうでなかったご家庭、来年に向けての進路について真剣に考えなければならなくなる時期を迎えるご家庭など、岐路に立つご家庭の中で、中高一貫校について話題に上がることも多くなるでしょう。

中高一貫校と私立について比べてみました。

学費面では圧倒的に有利な公立中高一貫校

まず学費面です。公立の中高一貫校が圧倒的に有利であることは論を待たないでしょう。中学3年間は無料で、高校3年間も公立高校と同じ学費です。
 
他方私立の場合は、初年度で約100万円というのが相場ですから6年間通算では大きな違いです。加えて、私立の中高一貫校に通わせることができるほどの経済的余裕がある家庭という前提ですから、学外でのちょっとした付き合いなども派手になりがちです。
 
この点は統計には表れない数字だけに入学前からある程度のリサーチと心構えが必要になります。
 

単純に進学実績と費用対効果だけでみれば公立にはかなわない

教育は家庭にとっては大きな「投資」です。人間関係が形成される大事な時期ですから、社会人の転職とは違い、一度入学を決めたら卒業までそこで過ごすというのが前提です。
 
そうなると、費用と並んで気になるのが、「出口」です。この学校を卒業したらどんな出口が待っているのか、ということですが、大学入学実績が参考になります。公立の中学入試ではいわゆる「適性検査」「作文」などという設定で、国語・算数・理科・社会といった垣根が取り払われた形式で実施されます。
 
この形式に慣れておくと、最近での大学入試でも採用されているため有利です。
 

最終的には子どもの適性に合ったところが一番いい学校

では、安い学費で、進学実績がいいところだけを選択すればそれでいいのか、ということですが昔のようにキャリアパスが1本道の時代ではない現在、必ずしもそうとは言えません。
 
かつてであれば有名大学に合格すればほぼ自動的に大企業に就職し、定年を迎えるまで雇用がほぼ保障される、という時代から、個性の資質で自分のキャリアを積み上げていかなければならない時代になりました。
 
公立では、学力面では粒がそろっているとはいえ、芸術・スポーツなどいわゆる一芸に秀でた才能、何かキラリと光るものをもっている生徒にフィットした教育環境をオーダーメイドで提供することは難しいといえるでしょう。
 
そう考えてくると、家計が負担を賄える範囲内で子どもの適性に合っている学校がその生徒にとって一番いい学校になります。
 
東京都であれば私立でも授業料減免制度が充実しています。そんな中、求められるのは正確でタイムリーな情報収集スキルです。
 
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com

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