更新日: 2019.01.11 貯金

「使っているつもりはないけれど、お金が貯まらない」のは、生活習慣が原因だった?

執筆者 : 宮﨑真紀子

「使っているつもりはないけれど、お金が貯まらない」のは、生活習慣が原因だった?
年が明けて、お正月休みが終わると、あっという間に2月が過ぎました。年頭に“3㎏のダイエットを成功させる”“資格を取る”“年間80万円貯蓄する”といった、具体的な目標を立てた人も多いと思います。

進捗状況は如何でしょうか。三日坊主になってしまった人も、まだまだ勝負はこれからです。
宮﨑真紀子

Text:宮﨑真紀子(みやざき まきこ)

ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

大阪府出身。同志社大学経済学部卒業後、5年間繊維メーカーに勤務。
その後、派遣社員として数社の金融機関を経てFPとして独立。
大きな心配事はもちろん、ちょっとした不安でも「お金」に関することは相談しづらい・・・。
そんな時気軽に相談できる存在でありたい~というポリシーのもと、
個別相談・セミナー講師・執筆活動を展開中。
新聞・テレビ等のメディアにもフィールドを広げている。
ライフプランに応じた家計のスリム化・健全化を通じて、夢を形にするお手伝いを目指しています。

「お金が貯まらない」は生活習慣が原因

ダイエットと節約はとても似ています。どちらも毎日の積み重ねが結果に表れます。
 
私事ですが、今から20年程前に世田谷区に住んでいました。そこで区民健康診断を受診しました。最近の検診とは異なるかもしれませんが、当時は事前に問診票が送られてきて、そこには喫煙や飲酒の有無のほか、1週間の食事の記録を記入するようになっていました。
 
間食も含みます。検診後、健康指導を受けるのですが、「おやつが多い」と指摘されました。とはいえ体重がオーバーしているわけではないので「気にすることはないな」と自己判断し、特に改善もしませんでした。
 
それから20数年後、私は医師から生活習慣病の指導を受けています。体重は標準値で問題がないのですが、このままだと糖尿病になってしまうといわれてしまいました。
 
間食は基本的に我慢するようにし、コーヒーも無糖で飲むこと。
 
この禁止令が出たことで、私は毎日お菓子を食べていた自分の生活習慣を思い知ったのです。お腹はいっぱいなのに、頭と心が甘いお菓子をほしがります。「自分へのご褒美」などと理由をつけて、お菓子中毒になっていたのです。
 
まさしく生活習慣病になっていたのです。
 
節約に話を戻します。お金が貯まらない、すなわち節約できないというのも、生活習慣病といえます。ペットボトルの飲物を買うために、通勤途中にコンビニに寄ると、残業に備えてお菓子も買ってしまうものです。
 
会社帰りに自宅の近くのコンビニに立ち寄ります。夕食のお弁当や翌日の朝食用のパンを買う日もありますが、用事のない日も、ついつい寄り道してしまいます。
 
寄ることが生活習慣になっているからです。そして店内に入ると、何か買い物をします。コンビニですから大きな買い物ではありません。“使っているつもりはないけれど、お金が貯まらない”というのは、こうしたことの積み重ねなのです。
 

まずは「マイボトル」から始めてみる

節約ということで、マイボトルを推奨したことがあります。ペットボトルを買うことを止めて、マイボトルを持参します。実践している人も多い方法です。
 
自分好みのコーヒーやハーブティーなどを、その日の気分で飲める点でもお勧めです。
 
毎日100円の節約でも1カ月になると3000円。お店に立ち寄らないことで無駄遣いを防ぐ効果を考えると、さらに節約できると思います。コンビニはとても便利で頼れる存在です。
 
買い物だけでなく、公共料金等の支払い、チケットの受け取りなどもできます。私もお世話になることが多く助かっていますが、生活習慣を変えて、むやみにコンビニに立ち寄ることを止めれば、“1カ月1万円貯める”ことは難しくないと思います。
 
「ファイナンシャル・フィールド」のサイトで、お勧めの節約術の募集がありました。
 
応募された節約の達人たちの意見として、「買い物は1週間に1度のまとめ買い」を勧める声がありました。この意見からも、“買い物頻度を少なくすることは節約につながる”といえます。
 
Text:宮﨑 真紀子(みやざき まきこ)
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士

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