2018.05.10 家計

お金が貯まらない・・と嘆いている家計には3つの特徴がある

突然ですが、年間にいくら貯金が増えていれば「お金が貯まっている」といえると思いますか?
 
正解はもちろん、「人それぞれ」といったところですね。
 
筆者のところに家計の相談に来る人たちは、年間貯蓄50万円で「そこそこ貯まっています」という人もいますが、実は年間200万円貯まっていても「うちは貯まっていない」と不安そうにしている人もいます。
 
どうしてこういうことになるのか、3つのポイントから考えます。

そもそも把握できていない

「年間にどれくらい貯蓄できているか」というのは、相談を受けるうえで1種の目安になります。多い少ないを判断はしませんが、漠然としすぎていると糸口が見つけにくいので、必ず確認しています。
 
家計簿をつけているのに「いくら貯まったかわからない」という人も、実はとても多いのです。それと同時に、目の前で通帳を開き電卓で計算し、さっといくらぐらいか伝えてくれる人もいます。
 
こうなる原因は「お金がどこに貯まっていくか」をそもそも家計で把握できていないことです。お金をあちこちに動かしていたり、夫婦別会計で個人的なお金と家計の切り分けができていない場合などに起こりがちです。
 
「どこを集計したらいいかわからない」というのがそもそもの問題です。
 
この場合は、まずお金の流れを一度チャートなどに描いて確認してみることをお勧めします。金額が固定のものだけでも記録することで、お金の流れが把握しやすくなります。
 

給与天引きで貯めているものが多い

貯めていくお金とは、現預金だけではありません。財形や個人年金、確定拠出年金なども「貯められている」と考えていいものです。
 
ですが、それらが給与天引きになっていると、通帳には入金されませんね。通帳に振り込まれた金額が「手取り」だと思ってしまっている場合は、「振り込まれた額の中から残ったものだけ」が、貯められたお金だと思ってしまうケースもあるのです。
 
天引きで貯めている額が多い場合は、自動で積まれている分、実は大きな財産になっている可能性もあります。それなのに、普通預金の金額が増えていかないというだけで「貯まっていない」と感じていまっていることもあるのです。
 
この実際の事実とは違う「枯渇感」を避けるためには、一度財産のリストを作ることをお勧めしています。家計のバランスシートと呼ばれるものですね。
 
預金に限らず、財形貯蓄や確定拠出年金、投資信託や株式、保険の解約返戻金なども、おおよそで構わないので確認できると、実際にどのくらいの財産を持っているのか実感しやすくなります。
 

目標が定まっていない

傍から見れば定額で積み上げていくことができていて、預金残高もあるのにもかかわらず「貯まっていない」と言う人もいます。あればあるだけいい、と思うあまり具体的に「最低いくらは確保したい」という線引きができていないケースが多いです。
 
確かに〇〇万円貯めたら終了、とはなりませんが「何のためにいくら貯める」という目標が定まっていないと、「できているのか・いないのか」の判別ができません。そのため常に、まだ足りない・もっと貯めないと……という気持ちになってしまうのです。
 
共働きなどで、それほど苦労しなくてもお金がある程度は貯まっている家計に起こりがちなこの現象。ほかからうらやましいと思われる状態でも、本人たちが納得できていなければ意味がありません。
 
この場合は「なんとなく貯まる」のではなく「いつまでにいくらをめどにする」という具体的な数字を作ってみることをお勧めします。目標値に向かって進んでいく実感があれば、より効果的に増えていくはずです。
 
いかがでしょうか?
 
もちろん、お金はあるに越したことはありません。ですが、「お金があれば安心できる」わけではないのです。
 
家計の状態を把握し、目的地を定め、目標に向かって「満たされていく」実感がある人が、ただ単に貯まっていくより安心して使い・貯めていくことができるようになるはずです。
 
Text:塚越 菜々子(つかごし ななこ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催

塚越 菜々子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
お金の不安を賢く手放す!/働くママのお金の教養講座/『ママスマ・マネープログラム』主催
お金を貯める努力をするのではなく『お金が貯まる仕組み』づくりのサポート。保険や金融商品の販売を一切せず、働くママの家計に特化した相談業務を行っている。「お金だけを理由に、ママが自分の夢をあきらめることのない社会」の実現に向け、難しい知識ではなく、身近なお金のことをわかりやすく解説。税理士事務所出身の経験を活かし、ママ起業家の税務や経理についても支援している。
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