更新日: 2019.01.10 ライフプラン

手取り15万円でも大丈夫! 家計のやりくり黄金比率とは?

執筆者 : 下中はなえ

手取り15万円でも大丈夫! 家計のやりくり黄金比率とは?
毎日仕事を頑張ってはいるものの、新卒から手取りが変わらないまま早数年。額面はそれなりだけれど、色々引かれて手取りは15万円。
 
毎月、お給与の中で生活を送るのにいっぱいいっぱい!そんなことはありませんか?そんな頑張りやさんのあなたに向けて、家計のやりくり黄金比率を大公開しちゃいます!
下中はなえ

Text:下中はなえ(したなか はなえ)

FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業)
第一種証券外務員、内部管理責任者
2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は東京において、資産運用や税制等多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っている。
 
《FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣》
エフピーウーマンは、女性ファイナンシャルプランナーによる、女性のためのお金の総合クリニックです。当社の所属ファイナンシャルプランナーは全員が女性。家計管理、資産運用、不動産、保険、年金など幅広いお金の知識と、女性ならではの視点から、人生をより豊かに、キラキラと輝かせるための「お金の教養」を伝えています。http://www.fpwoman.co.jp/contents/

家計のやりくり方法

手取り金額が少ない方でも、お金の使い方にきちんとルールを決めれば、毎月しっかりと家計をやりくりすることができます。
 
「お給与をもらい始めたばかりで、どうやってお金をやりくりしていけばいいか分からない」「今のお金の使い方で正しいのか疑問を感じている」なんていう方は、これからご紹介するルール「家計のやりくり黄金比率」を参考にしてみましょう。
 
今回は手取りが15万円のケースを例に、どの費目にどれくらいお金を使って良いのかを確認していきますよ。
 
家賃
まずは、毎月の支出の中で、大きな割合を占める家賃です。家賃は、一度決まると毎月必ずかかる固定費ですね。家を新たに探す時は、予算をしっかり決めておくことが大切です。
 
手取りが15万円の方の場合、3万円から高くても4万円くらいが理想的。手取りの25%までにおさまるようにしましょう。
 
住んでいる地域によっては、なかなか難しいケースもありますが、実家から通う、会社の寮を利用する、兄弟姉妹や友達とシェアハウスをするなどの工夫をすると、家賃を抑えることができます。
 
食費
食費は、手取りの15%、つまり22,500円までを目安としましょう。この金額で1ヶ月間の食費をやりくりするためには、自炊が基本です。野菜やお肉、お豆腐などをスーパーの特売日などに買って、お弁当や夕食を作るようにしましょう。
 
食費を抑えたい人は、特にコンビニとカフェは要注意ですよ。急ぎの用でない場合はコンビニを利用せず、また、タンブラーや水筒にお茶を入れて持ち歩くことで、食費を使いすぎないように心がけましょう。
 
水道光熱費
水道光熱費は、手取りの5%である7,500円を目標にしましょう。2016年から始まった電力の自由化により、電気代を節約したり、おトクにポイントを貯めることができるようになりました。
 
電力自由化について詳しく知りたい方は、「今さら聞けない! 電力自由化でトクする方法とは?」を参考にしてみてくださいね。
 
通信費
通信費については、光熱費と同様に、手取りの5%である7,500円を目標にすると良いでしょう。LINEやSKYPEなどの無料通話アプリを利用することで、電話代を大幅に節約することが可能です。
 
さらに大きな節約がしたいと考えている方は、格安SIM携帯への移行を検討しましょう。ここ最近、様々な通信会社が格安SIMを発売しており、おトクなサービスが次々登場しています。
 
ぜひ自分にぴったりのプランを探してみてくださいね。格安SIMについては「知ってる? 本当におトクな格安SIMの使い方」をチェックしてみてくださいね。
 
生命保険
>保険は、手取りの4%(6,000円)におさめるようにしましょう。インターネットで販売されているネット保険を利用すると、保険料を賢く安くおさえることができます。
 
そして、保険選びにおいては、自分に本当に必要な保障のみをつけて、保険の入りすぎにならないようにするのがポイントです。今の自分にぴったりの保険を見つけたい方は、「ライフステージ別に確認を!あなたに必要な保険とは?」を読んでみてくださいね。
 
お小遣い
さて、気になるのは、自分で自由に使えるお小遣いですね。洋服代やコスメ代、交際費やちょっとした日用品を買うお金を含めて、月に手取り15万円の25%である37,500円を目標とするようにしましょう。
 
ここには、資格の勉強をするための本を買ったり、ヨガやジムに通うための自己投資のお金も含まれています。
 
何も考えずにお金を使ってしまうと、あっと言う間に1ヶ月のお小遣いはなくなってしまいますね。ストレスが溜まらない程度に上手にやりくりをして、自分の好きなこと、大切なことに厳選してお小遣いを使うようにしましょう。
 

手取り15万円でも貯金はできる!

生活がカツカツで貯金なんてできないと考えていた方も、今回のルールに従えば、毎月きちんとお金を貯めることができます。
 
手取り15万円の人は、毎月手取りの20%である3万円を貯金の目標に設定しましょう。貯金が苦手という方は、お給与が振り込まれたら、3万円を別の口座にすぐに移動させてしまう「先取り貯金」がオススメです。
 
先取り貯金を活用すれば…!
 
毎月きちんと3万円貯金することができれば、年間の貯金額は36万円(3万円×12ヶ月)となります。新卒で入社した方でも、3年後にはしっかり100万円を貯金することができますよ。早速今月から始めてみてはいかがでしょうか。
 
さらに、ボーナスが支払われた場合は、その半分を貯金に回して、半分を自分へのご褒美などに使うようにしましょう。年に2回ボーナスがもらえる場合、一気に貯金額を増やすことができます。
 
いかがだったでしょうか。家計をやりくりするのは難しいと感じている方でも、決まったルールに基づいてお金を使っていれば、きちんと貯金をすることができます。
 
とりあえず1ヶ月から、今回ご紹介した黄金ルールに従って、お金をやりくりしてみましょう。
 
TEXT:FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
下中英恵(したなか はなえ)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業)