更新日: 2019.01.10 家計の見直し

あなたの家計は大丈夫? 夏休みに赤字にならないためのポイントとは?

執筆者 : 下中はなえ

あなたの家計は大丈夫? 夏休みに赤字にならないためのポイントとは?
いよいよ夏本番!夏休みに、旅行やお出かけなど、楽しいイベントを企画している方も多いはず。
 
ついついお金を使いすぎてしまうお休みに、家計が赤字にならないようにするためには、どのようにしたら良いのでしょうか。
 
今回は、夏を乗り切る家計術をお伝えしますよ。
 
下中はなえ

Text:下中はなえ(したなか はなえ)

FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業)
第一種証券外務員、内部管理責任者
2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は東京において、資産運用や税制等多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っている。
 
《FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣》
エフピーウーマンは、女性ファイナンシャルプランナーによる、女性のためのお金の総合クリニックです。当社の所属ファイナンシャルプランナーは全員が女性。家計管理、資産運用、不動産、保険、年金など幅広いお金の知識と、女性ならではの視点から、人生をより豊かに、キラキラと輝かせるための「お金の教養」を伝えています。http://www.fpwoman.co.jp/contents/

夏休みは散財しがち

夏休みは、まとまったお休みが取得できる数少ない貴重な機会。友達や彼氏と旅行に行ったり、家族で田舎に帰省したりと、楽しい予定をたくさん立てて、ワクワクしている方も多いのではないでしょうか。
 
しかし、夏休みは、せっかくのお休みだからと、お財布の紐も緩みがち。普段では我慢するようなちょっと贅沢な外食が増えてしまったり、つい疲れてタクシーに乗ってしまったりと、予想外の出費が増えがちです。
 
もちろん、常にお金のことを気にしてケチケチした夏をすごすのは息が詰まってしまいますが、散財しすぎてしまうと、夏休み以降に少し生活が苦しくなってしまうかも。
 
後悔しない夏休みを過ごすためには、ちょっとした一工夫が必要です。夏休みを満喫するためのお金の使い方について、一緒に確認していきましょう。
 

赤字家計にならないポイント

夏休みに赤字にならないようにするためには、まず2つのポイントに注意するようにしましょう。
 

お出かけの予算を決める

旅行やイベントなどに出かける際には、それぞれのお出かけの予算を決めておくようにしましょう。交通費や宿泊費などの大きな出費はもちろん、現地での食事代やお土産代も、大体いくらくらいまでOKか、予め確認しておくと安心です。
 
お出かけの予算が決まっていると、実際の旅行やお出かけ中に、予算に組んでいない出費が発生しそうになった場合は、これは本当に必要な出費なのか、または無駄遣いなのかを判断する基準にもなりますね。
 
せっかくの夏休みなので少し贅沢をしたくなるものです。どこまでの贅沢なら家計を圧迫することがないのかを頭に入れておくだけで、散財を防ぐことができますよ。
 

お出かけのたびに軌道修正

旅行やイベントから帰ってきたら、実際にどのくらいお金を使ったのかを確認するようにしましょう。領収書やカードの利用明細を見て、チェック漏れがないように注意して下さいね。
 
予め決めた予算よりも使いすぎてしまった場合は、次のお出かけや、これからの生活で節約できる部分がないかを確認します。予算内に収まった場合は、次のお出かけの予算を少し増やすことができますね。
 
普段は1ヶ月ごとにお金の確認や家計簿チェックを行っている方でも、夏休みやお正月のようにお金をよく使うシーズンは、1週間ごと、またはお出かけのたびに家計をチェックするようにすると、臨機応変に軌道修正することができます。
 
少し面倒くさいと思う方もいるかもしれませんが、スマートフォンの家計簿アプリなどを上手に活用すると、時間や手間を省くことができますよ。家計簿アプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さいね。
 

家族みんなでお金の使い方をチェックしよう

お金の使い方は、妻やお母さんなど、家で家計管理をしている方だけが注意すれば良いと思っている人もいると思います。しかし、お母さんだけ頑張っていても、なかなか出費を減らすことができません。せっかくの夏休み、家族イベントが多い時期のお金の管理は、家族みんなで情報を共有するようにしましょう。
 
1回のお出かけや旅行でどのくらいお金を使っているのか、タクシーなどを利用するとどのくらい出費が増えるのかなどは、特に子どもたちにとって、実際の社会での金銭感覚を身につける絶好のチャンスになります。
 
夏休みのお金の使い方は、子どもの金融教育や金融リテラシーを高める大切な機会と捉えて、家族みんなで取り組んでみてはいかがでしょうか。
 
子ども自身のお金に対する意識が変わり、お小遣いの使い方などに大きな変化があらわれるかもしれません。さらに、自由研究の課題にもすることができるかもしれませんね。
 
いかがだったでしょうか。夏休みのお金の使い方について、ポイントを理解することはできましたか。家計のことを気にせずにお休みを満喫するためには、事前の予算立てと軌道修正、そして家族みんなの協力が必要不可欠です。夏以降に節約生活に追われないようにするために、しっかり準備しておき、最高の夏休みを過ごして下さいね。
 
TEXT:FPwoman 貯金美人になれるお金の習慣
下中英恵(したなか はなえ)
FPwoman Money Writer’s Bank 所属ライター
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業)

ライターさん募集