更新日: 2019.10.19 家計の見直し

家計簿が3日坊主になってしまう…。そんな人でも上手くいくコツって?

執筆者 : 馬場愛梨

家計簿が3日坊主になってしまう…。そんな人でも上手くいくコツって?
家計簿は、今も昔も家計管理の定番です。つけたほうがよいとは知っていても、三日坊主になってしまってなかなか継続できないという方も多いのではないでしょうか? 今回は記録を続けるためのコツをご紹介します。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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家計簿継続のコツ1.自分に合った家計簿を選ぶ

家計簿は紙(ノート)でもアプリでもいいので、自分好みのものを使うようにしましょう。見た目や機能が気に入ったものを選ぶほか、もし使い勝手がわからなければ1ヶ月ごとにいろいろな家計簿を渡り歩いて試してみるのもいいですね。つい開きたくなるような家計簿を見つけてください。
 
●紙の家計簿が向いている人
・まめ、几帳面
・毎日比較的時間が取れる
・ノート、シール、スタンプ、マスキングテープなどが好き
 
●家計簿アプリが向いている人
・面倒くさがり
・手間も時間もかけられない
・キャッシュレス派(完全キャッシュレスなら、明細だけで家計簿代わりになります)

家計簿継続のコツ2.アラームを活用する

毎日寝る前など、時間を確保しやすいタイミングにアラームをセットしておきます。スマホのポップアップ通知などでもいいですね。毎日同じ時間に繰り返し鳴るように設定できます。
 
慣れてくると「あ、そろそろ家計簿の時間だな」と気付くようになります。習慣化のためには、この「慣れ」がとても重要です。

家計簿継続のコツ3.細かいことは気にしない

よくある失敗として、完璧主義で細かくこだわりすぎて「あれ? 合わない?」などとイライラしてしまい、途中で放棄するケースです。
細かい数字を合わせることよりも、まず「続ける」を最優先にしましょう。
 
はじめは100円単位など、ざっくりした金額の記録だけでもいいですし、どうしても難しければ、よく使っていそうな費目(食費、衣服代など)だけを記録するのでもかまいません。こだわりを発揮して、きっちり精密に完璧を目指すのは、慣れて継続できるようになってからです。

家計簿継続のコツ4.ほかの人の家計簿を見せてもらう

家計簿のつけ方に迷った。記録はしたけど、どう振り返ればいいのかわからない。自分の出費が平均的なのかわからない……。そんな疑問も、家計簿に挫折してしまうきっかけになります。
 
ネットで検索したり、雑誌の特集を見たりするのもいいのですが、意外と役に立つのが画像共有SNS「Instagram(インスタグラム)」です。「#家計簿公開」などで検索すると、自分の家計簿を匿名で公開している方がたくさんいることがわかります。
 
自分と年齢や家族構成が近い方をフォローして比較したり、自分も家計簿を公開して習慣づけの一助にしたりすることもできます。コメントなどの反響が返ってきて、モチベーション維持や今後の参考に役立つこともあります。

家計簿継続のコツ5.振り返りの時間を必ず設ける

家計簿をつけることをがんばるあまり、その記録自体が目的になってしまっては、あまり意味がありません。家計簿はあくまで手段であって、目的は家計の改善です。家計簿をつけた後の振り返りや反省、改善のための行動のほうが大事なのです。
 
せっかく家計簿をつけられたなら、月に一度でもいいので、振り返りの時間を作りましょう。何にどのくらい使っていて、無駄遣いがどれくらいで、目標の貯金金額まであといくらで、どうすれば早く達成できそうなのか、考えます。
 
夫婦や家族で「毎月1日はお金の家族会議の日」のように設定して、一緒にこれからを考える機会にするのもいいですね。

家計簿チャレンジを始めよう!

家計簿は絶対に必要というわけではありません。でも、自分がどんなお金の使い方をしているのか把握するには、ぱっと見で様子が一覧できたり、過去履歴が追えたりする記録があると、便利です。
 
今までに挫折した経験のある方も、この機会にもう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表