公開日:2019.11.25 家計

金遣いが荒いわけでもないのに、毎月カツカツの生活…そんな人への処方箋って?

執筆者 : 馬場愛梨

今回は「ぜいたくしているつもりはないのに、なぜかいつもお金に余裕がない状態になってしまっている」という女性からのお悩みに、FP(ファイナンシャルプランナー)がお答えします。
 
馬場愛梨

執筆者:

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

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馬場愛梨

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執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

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「いつもお金がない」。その理由は?

大学卒業後、就職先がある大阪で一人暮らしを始めたA子さん(24歳)。一人暮らしにはお金がかかると知ってはいたものの、想像以上に貯金ができない状況に焦っているようでした。
 
手取り収入は月16万円、たしかに多いとは言えませんが、半年に一度のボーナスも支給されるとのことで、貯金がまったくできないほどではなさそうです。ただ、ボーナスのほとんどを生活費の補填やクレジットカードの支払いに使ってしまうなど、うまくやりくりができていない様子。
 
問題を解決するためには、まず原因が何なのか見極める必要があります。入ってきたお給料をいったい何にいくら使っているのか、A子さんに確認してみると、どうやらきちんと把握できていないようでした。
 

まずは家計簿をつけるところからスタート

家計のやりくりの現状を正確に把握するためには、定番ですが「家計簿」が確実です。A子さんも何度か家計簿をつけようとチャレンジしてみたそうですが、いつも途中で挫折してしまうとのことでした。
 
そこで、まずは家計簿を続けるコツを伝え、1ヶ月のあいだ定期的に進捗を確認しながら記録を進めてもらいました。1ヶ月続けられれば、何にいくら使っているのか、ざっくりとした支出傾向がわかります。A子さんの場合は、最初の1ページで気付きがあったようです。
 

固定費が高すぎる! 節約する方法は?

A子さんが気付いたこと、それは家計に占める固定費の割合がとても大きい、ということです。
 
固定費とは、毎月決まった金額が出ていく家賃、保険料、インターネット代、携帯代、定期購読している雑誌代、契約中のサブスクリプション(毎月定額料金を払えば利用できるサービスで、音楽や動画、車、服などいろいろな種類がある)などのことです。 
 
A子さんの場合、家賃6万円、保険料1万円、携帯代1万円、動画と電子書籍のサービス契約などに加え、奨学金の返済も2万円あり、固定費だけで10万円を超える支出があることがわかりました。
 
残り6万円で食費、水道光熱費、日用品代、衣服や化粧品代、交際費などもろもろまかなうことを考えると、どうしてもカツカツになってしまうというのもうなずけます。
 
がんばって自炊したり、安さを求めてスーパーをいくつも巡ったりしても、もともと日々の涙ぐましい努力でカバーできる範囲が狭いので、「ぜいたくしてないし節約しているはずなのに、なぜかいつもお金がない」状態になってしまうのです。
 
節約するなら、まずは固定費を見直しましょう。A子さんの場合、家賃や奨学金はなかなか変更しにくいので、それ以外から検討してみます。保険は職場に来ていた保険屋さんに言われるがまま入ったそうですが、養う家族もいないのに保険料1万円は入りすぎです。
 
貯金がない分、もしもの出費に備えて医療保険を手厚くするにしても、月3000円程度の保険料で済むでしょう。万が一亡くなったときに、親に負担をかけたくないということで生命保険をかけるにしても、お葬式代等全て含んでも数百万円あれば死後の整理には十分です。そのくらいなら月数百円の保険料で用意できます。
 
次に携帯代です。格安スマホが安いらしいということは知っていても、「なんとなくよくわからないので後回し」状態だったようです。新しい知識を取り入れて、比較し、考えて選ぶというのは、とてもハードルが高く感じるかもしれませんね。
 
でも、使い方次第では1ヶ月のスマホ代を2000円未満に抑えている方もいます。今一度見直すだけで、毎月8000円×12ヶ月で年間10万円近く浮くかもしれません。10万円あれば、外食や旅行にも使えますし、数日入院することがあっても、友人が結婚してご祝儀が必要になっても、ワタワタせずに済むかもしれません。
 
まずは自分の料金プランを確認して、不要なオプションなどが付いていないか確認するところから始めましょう。毎月使っているギガ数を確認すれば、より安い料金プランがないか探すときに役立ちます。余裕があれば、自分が今利用している携帯会社以外の格安SIMの料金プランも、確認してみるといいですよ。
 
最後に、動画と電子書籍の定額サービスですが、検討した結果、動画はどうしても譲れないポイントかつ月1000円未満の出費ということで、このまま継続することに。電子書籍は、いつの間にか加入していたものの、あまり利用していない月もあるとのことなので、この機会に解約しました。
 
がんばってスーパーをいくつも巡り、10円安いものを10個見つけても、10円×10個×30日=月3000円の節約にすぎません。けれども固定費は、1回見直せば今までと生活をほぼ変えることなく、月1万円程度の節約に成功することもよくあります。
 

もっと貯金にまわすコツ

もっと貯金をがんばるなら、自分にとって何が重要で何が重要でないのか、優先順位をはっきりさせることです。
 
常に節約、節約では、今を楽しめなくなってしまいますし、ストレスがたまり、いつかドカンと使ってしまうかもしれません。「ここだけはお金をケチらない!」というポイントを作って、メリハリを意識しましょう。
 
貯金の目的と、それに必要な金額をできるだけ具体的に設定するのも、効果があります。「旅行のため」ではなく、いつどこに行きたくて、それにはいくらかかるのか調べてから決めます。わくわくする目標を作って、期間を決めて、スコアを追うゲームのような感覚で、節約を楽しめるようになると最高ですね。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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