更新日: 2020.06.19 その他家計

新型コロナ前後で家計にゆとりがなくなった人が増加。お小遣いも減額のピンチ!

新型コロナ前後で家計にゆとりがなくなった人が増加。お小遣いも減額のピンチ!
5月25日、1ヶ月半以上続いた全国の緊急事態宣言が解除されました。これまで通り新型コロナウイルスの感染予防に配慮しつつ、徐々に経済活動を再開させていこうということになりました。
 
しかし新型コロナの影響で、日本のみならず世界中で経済は停滞し、企業の業績に大きな打撃を与えています。多くの世帯の家計にも影響が及んでいるのではないでしょうか。
 
株式会社エイチームフィナジー(本社:大阪府大阪市)は、20代から50代の既婚男女437名に、「新型コロナウイルス感染症の流行前後の家計の意識調査」を実施しました(※)。それでは結果を見ていきましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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新型コロナ前後で家計にゆとりがなくなった人が5%増

新型コロナウイルス感染症流行前の家計をどのように感じていたかを聞いたところ、「ややゆとりがある」(20.4%)、「かなりゆとりがある」(5.4%)合わせて25.8%が「ゆとりがある」と回答したのに対し、「ややゆとりがない」(33.8%)、「かなりゆとりがない」(13.8%)と、47.6%が「ゆとりがない」と回答しました。
 
新型コロナウイルス感染症の影響で家計にどのような変化があったか聞いたところ、「ややゆとりがなくなった」(32.1%)、「かなりゆとりがなくなった」(20.4%)合わせて52.5%と、流行前に比べ、「ゆとりがなくなった」と回答した人が4.9%増えました。
 
営業自粛や勤務時間縮小、自宅待機などで収入減となった人がいるのではないでしょうか。飲食店など自営業の場合は特に影響が大きかったかもしれません。

家計の見直しはまず食費から。外食を減らし買ったものは無駄なく使う

家計の見直しをするために取り組んでいることがあるかと尋ねると、最も多い回答が「変動費の見直し(食費)」(49.6%)でした。まずは外食をやめる、買ったものを無駄なく使う、といったことから始める人が多いようです。
 
外出自粛の生活で、計画的にまとめ買いして、何日かで食材を使い切ることが上手になった人も多いのではないでしょうか。次いで「変動費の見直し(食費以外)」(30.8%)と、衣服やレジャー・娯楽などに使うお金を控えることも考えているみたいですね。
 
「固定費の見直し(通信費)」(23.3%)という意見も多く、家族割など携帯プランの見直し等も改めて考える必要もあるようです。また、「お小遣いを減らす」(15.8%)という意見も多く見られました。

新型コロナで約3割がお小遣いを減額。今後減る予定の人も多い

今回の調査で「共働き夫婦」は63.2%であり、「お小遣い制度」と答えた人は51.4%でした。
 
お小遣い制度の人に現在のお小遣い額を聞いたところ、最も多いのは「1万円以上2万円未満」で25.1%、以下「1万円未満」(19.5%)、「2万円以上3万円未満」(15.8%)と、3万円未満が約6割となりました。
 
理想のお小遣い額は、「2万円以上3万円未満」(18.1%)、「4万円以上5万円未満」(15.3%)、「1万円以上2万円未満」(13.0%)という順で、3万円以上が約5割となりました。今のお小遣い額よりもう少しアップしてもらいたいようです。
 
新型コロナウイルス感染症の影響でお小遣いにどのような変化があったか尋ねたところ、「特に変化はない」と答えた人が63.9%でしたが、「お小遣いが減った」という人は27.8%いました。お小遣いが減った人は、今回の自粛要請で収入に影響があったのかもしれません。
 
今後のお小遣いに影響が出そうか尋ねると、「今後お小遣いを減らす予定」と回答した人が最も多く、36.0%でした。緊急事態宣言が企業の業績に与えたインパクトを目の当たりにし、今後予想される第二波・第三波を控え、財布の紐を引き続き締めておこうという人が多いようです。
 
[出典]※株式会社エイチームフィナジー「新型コロナウイルス感染症の流行前後の家計の意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部