更新日: 2020.06.26 その他家計

自宅での食事メニューがマンネリ化…食材宅配会社のお試しセットってどうなの?

執筆者 : 岩永真理

自宅での食事メニューがマンネリ化…食材宅配会社のお試しセットってどうなの?
新型コロナウイルス感染症が拡大し、自宅待機や在宅勤務で、家族が家にいる時間が長くなりました。
 
緊急事態宣言解除後であっても、新しい生活様式を取り入れて、人との接触時間や外出時間を短くするなどの工夫は、引き続き行う傾向にあるでしょう。
 
毎日の食材の買い出し量が以前より増えて、買い物が大変になっている人、自宅での食事メニューがマンネリ化して、頭を悩ませている人などもいるのではないでしょうか。
 
そんな時は、食材宅配会社の力を借りて、できるだけお得に食材を手に入れてみるのはいかがでしょうか。
岩永真理

執筆者:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

宅配の食材状態は3段階

すでに生活協同組合(以下、生協)などに加入している方もいるかもしれませんが、生協以外の食材宅配も多様化しています。配達された食材にどこまで自分で手を加える必要があるかによって、主に次の3段階に分かれます。
 
1.食材のみのもの(調理はすべて自分で行う)
2.決まったメニューにそって作れるように食材はカット済みのもの(10~15分の調理を行う)
3.調理済みで冷凍されたもの(5分程度温める)

 
現在はコロナ禍で注文が多いため、初回お試しセットを休止している業者もあります。そのため、この原稿執筆時点(2020年5月31日)で取り扱いのある会社を比較してみます。
 
普段は食材のみのセットの取り扱いがあっても、現在はカット食材のお試しセットのみ対応しているところもあります。また、注文を受けてから配達まで、通常より時間がかかる場合もあります。

食材宅配会社のお試しセットはお得が詰まっている

お試しセットは、各社の特徴的な商品を試すことができます。セット価格は、定価の半額程度の料金であることもあります。
 
ただし、お試しセットの内容は各会社が決めた独自のもので、季節によっても変動します。注文者にはセット商品内容の選択権はないため、内容が好みに合わずに使わない食材などがある場合は、お得感が少ない可能性もあります。
 
一方、セット内容に異存がなければ、自分が普段買わないような食材が入っていて、いつもと違ったメニューを作ったり考えたりするきっかけになることもあり、重宝するかもしれません。あくまでもお試しなので、その後購入し続ける義務はありません。
 
■食材宅配会社・初回お試しセット (2020年5月31日)

各社のこだわりは千差万別

<取り扱う商品や会社の意向>
・無農薬や有機栽培の野菜を中心にしている
・アレルギーのある人向けに提供している
・バリエーションが豊富でデパートでの買い物気分が味わえる
・カロリー制限や塩分控えめなど、栄養士が考えるメニューがある
・温めるだけなので、献立を考える手間が省ける
などさまざまですので、自分の用途に応じて選ぶとよいでしょう。
 
<配達パターン> 主に以下の2つがあります。
1.自社の配送サービス網を利用する
2.宅配業者へ委託している
 
1.の自社の配送サービスは、エリアによって配送日時が決まっていて、注文者が自由に選べないこともありますが、配送料は2.より安いこともあります。
 
発注から配送までにかかる時間もさまざまです。1週間前に定期的に注文を受けるところもあれば、毎日頼めるものや、注文したい時のみ自由にオーダーできるものもあります。冷凍調理済み商品の場合、その日の定時まで受け付ける業者もあります。
 
まずは買い物やメニュー考案などの負担を減らす目的で、いろいろな業者を試してみるのも楽しいかもしれません。自分の好みやライフスタイルに合うか、定価で買う場合は予算内におさまるかなどを確認しておくと、その後も引き続きオーダーしたいかどうかの決め手になります。

その後も利用し続けて時短という選択肢も

もしお試し後に気に入った業者が見つかれば、引き続き利用し続けることももちろんできます。在宅時間に配達してもらえれば、少なくとも買い物に行く時間を節約できます。レシピがついていれば献立を考える時間と手間が省けますし、食材がカットされていれば、さらに調理の時短になります。
 
あとはコストの問題でしょう。お試しセットは割引価格になっていて、配達無料の場合が多いので、お手軽にメリットだけを受けることができます。
 
しかし、2回目以降は配送料がかかるところもあります。有機野菜などこだわりの食材であれば、スーパーなどの販売価格より高いこともあるでしょう。
 
ただ、いつまで続くかわからないウィズコロナ生活で、献立を考える、調理をするなどの手間と時間を節約したい、自宅で食べるからこそ食材にこだわりたい、カロリー計算が面倒なので手軽に管理栄養士のメニューを利用したい、などと考えるのであれば、多少費用が割高になっても利用価値はあるのかもしれません。
 
外食と比較すれば、安心して食べられて同じクオリティを求めるならむしろ割安になるかもしれません。
 
きっかけはお試しでも、その後も自分の求めるニーズを満たしてくれるのであれば、食材宅配会社を上手に生活に取り入れて、コロナ疲れから回復してその後もストレスをためないようにするのも悪くないかもしれません。
 
執筆者:岩永真理
一級ファイナンシャル・プランニング技能士


 

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