更新日: 2020.07.22 その他家計

ブランド品の購入予算はいくら? 気になる処分方法やフリマアプリの利用実態は

ブランド品の購入予算はいくら? 気になる処分方法やフリマアプリの利用実態は
みなさんにとって、ブランド品は買うものでしょうか。
 
それともプレゼントでもらうものでしょうか。
 
日常使いはもちろん、ハレの日のとっておきアイテムとして、お気に入りのブランドの品を持っていると気分があがるという人もいらっしゃると思います。
 
今回は、そんなブランド品にまつわる調査をチェックしてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ブランド品の購入予算はや購入先は?

少し前の調査ですが、株式会社コメ兵が発表した「高級ブランド品に関する価値観調査2014年」の結果(※1)によると、ブランド品を自分で購入する際の予算については以下のとおり。
 
【自分で購入するときの予算】
<バブル世代>
・時計 :31万4817円
・バッグ:11万8725円
・財布 : 4万9405円
 
<20代から30代>
・時計 :17万6088円
・バッグ: 9万5188円
・財布 : 5万4254円
 
バブル世代は財布にはそこまでお金をかけないものの、時計とバッグには惜しみなく費やしているという印象があります。いっぽうで若い世代は、時計にそこまで価値を見いだしていないのでしょうか。
 
たしかに、いまは時計をしなくてもスマホなどで時間がわかる時代。時計よりもブレスレットなどのアクセサリーに興味があるのかもしれません。
 
さて次に、株式会社オークネットが発表した「ブランド品の購入、処分、個人間売買に関する消費者意識調査」の結果(※2)を見てみます。
 
ブランド品の入手経路はどのようになっているのでしょうか。
 
【新品のブランド品の購入先について】
1位:正規販売店      39%
2位:プレゼントでもらった 17%
3位:アウトレットショップ 16%
4位:空港などの免税店   11%
5位:海外          9%
 
プレゼントでもらったという人は、全体の2割弱でした。それ以外はみなさん自分で購入しているということがわかります。
 
4割近くの人は、正規販売店で買っているようです。ギャランティーカードを得たりコピー品のリスクを避けたりするためには、やはり正規販売店が一番ということなのでしょうか。そのほか、アウトレットショップや免税店も人気のようですね。
 
では、中古のブランド品についてはどのようになっているのでしょうか。
 
【中古のブランド品の購入先について】
1位:中古・リサイクルショップ 27%
2位:フリマアプリ       20%
3位:ネットオークション    19%
4位:プレゼントでもらった   13%
5位:正規販売店        10%
 
主にブランド品を扱う中古・リサイクルショップが1位という結果に。また、近年盛んなフリマアプリも5人に1人は利用していることがわかります。
 
なかには中古品をプレゼントでもらったという人も。保存状態がよければ、中古でもプレゼントとして成立するのかもしれませんね。
 

使わなくなったブランド品、そのまま持つ派? それとも売る派?

では、もう使わなくなったブランド品のその後についてはどうなっているのでしょうか。
 
【使わなくなったブランド品について】
<女性>
1位:売却        44%
2位:そのまま保有    37%
3位:廃棄         9%
3位:家族や友人にあげる  9%
 
<男性>
1位:そのまま保有    46%
2位:売却        31%
3位:廃棄        11%
4位:家族や友人にあげる 11%
 
これは、男女で1位と2位が逆転しているという興味深い結果に。
 
女性は、使わなくなったブランド品はサクっと売却し、次のブランド品購入の資金に回しているということなのでしょうか。切り替え上手といえそうです。
 
いっぽうで男性は、使わなくなってもとりあえず保有し続けるという人が多い様子。売るのもさみしいし、なんとなく手元に残しておきたいという心境なのかもしれません。
 
では、売却したブランド品の価格についてはどのように感じている人が多いのでしょうか。
 
【売却先の価格の納得性】
1位:フリマアプリ        79%
1位:出張買取          79%
3位:インターネットオークション 78%
4位:買取専門店         65%
5位:リサイクルショップ     64%
6位:質屋            62%
7位:インターネット買取     60%
 
フリマアプリと出張買取が同率1位でした。僅差で3位は、ネットオークションという結果に。70%台と60%台を比較してみると、60%台は軒並み中間マージンが発生する売却先ということがわかります。
 
個人間のやり取りで完了するフリマアプリやネットオークションは、自身の希望の価格で値付けできることもあり、満足感が高いということになるのかもしれません。
 
この状況で考えると、出張買取は売る側にとってメリットが非常に大きいことが推測できますね。
 

売却価格には納得。でも敬遠されているのがフリマアプリ?

売却価格に納得する人の多いフリマアプリですが、こんな調査結果も。
 
【ブランド品の売却にフリマアプリを利用したいか】
<2018年調査>
・利用したい  :62%
・利用したくない:38%
 
<今回調査>
・利用したい  :44%
・利用したくない:56%
 
なんと、2年前の調査と比べて、利用したい/したくないの割合が逆転しています。
 
いったいフリマアプリになにがあったのでしょうか。
 
【利用したくない理由】
1位:トラブルの不安 36%
2位:偽物の懸念   24%
3位:やり取りが面倒 23%
4位:難しいから   10%
5位:時間がかかるから 5%
 
個人間でのやり取りにおいてトラブルを心配したり、やり取りが煩わしいと思ったりする人が多いようです。
 
たしかにフリマアプリは商品詳細を事細かに記したり、写真をキレイに撮ったりする必要がありますよね。
 
フリマアプリ独自のルールや手順もあるため、面倒だと感じる人もいるようです。その手間を省くためなら、多少安くなっても買取専門店にお願いしたいという気持ちになるのかもしれません。
 
使わなくなったブランド品を売る際は、リスクと手間を承知のうえでフリマアプリやネットオークションを使うか、量によっては出張買取を依頼するかなど検討するとよさそうですね。
 
[出典]
※1 株式会社コメ兵「高級ブランド品に関する価値観調査2014年」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 株式会社オークネット「ブランド品の購入、処分、個人間売買に関する消費者意識調査」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部