今回は、ソフトブレーン・フィールド株式会社が発表した「新型コロナ感染拡大後の消費行動に関するアンケート結果」(※)をひもときつつ、自粛生活で世間はどれくらいお金を使っているのかなどを見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自粛生活で新たに購入したモノと、その合計金額は?
この調査は、5月12日から5月18日に20代から60代の働く女性を対象に行われたもの。さっそく中身をチェックしてみます。
【自粛生活を過ごすために新たに購入した物(複数回答)】
1位:マスク・消毒類 75.8%
2位:雑誌・書籍 26.1%
3位:ゲームやアプリ 25.4%
4位:ガーデニング用品 22.8%
5位:勉強のための書籍や参考書など 20.7%
6位:フィットネス・健康器具 15.0%
7位:掃除用具 14.0%
8位:自宅で仕事や勉強を快適にするための雑貨 13.1%
9位:パソコンやプリンタなどOA機器 9.3%
8割近くの人が、やはり感染症対策のマスクや消毒類を購入していることがわかります。その次に多かったのは、雑誌や書籍、ゲームやアプリ、ガーデニング用品などの趣味グッズでした。
勉強のための書籍や運動不足解消のためのグッズ、さらにテレワークを快適にするグッズなどを買った人は、意外にも少数派になりました。
さて、これらのモノの合計金額はどれくらいなのでしょうか。
【自粛生活を過ごすために新たに購入した物の合計金額】
1位:〜3000円 19.2%
2位:1万5001円〜3万円 15.4%
3位:5001円〜1万円 15.0%
4位:3001円〜5000円 12.8%
5位:1万1円〜1万5000円 11.9%
6位:3万1円〜5万円 9.7%
7位:5万1円〜10万円 8.8%
8位:それ以上 6.2%
およそ6割の人は、1万5000円以内の出費に収まっているようです。いっぽうでおよそ4割の人は、1万5001円以上の出費になっているということで、自粛生活を過ごすための出費は決して見過ごせない金額ということもわかりますね。
自粛生活で新たに利用したサービスと、その合計金額は?
購入したものは、物理的なモノだけではありません。自粛生活を送るために利用したサービスについてはどうでしょうか。
【自粛生活を過ごすために新たに利用したサービス(複数回答)】
1位:料理のテイクアウトやデリバリー 55.5%
2位:無料の動画サービス 36.3%
3位:有料の動画サービス 20.8%
4位:お取り寄せ 18.8%
5位:無料のオンライン学習サービス 16.3%
6位:ネットスーパー 11.4%
7位:有料のオンライン学習サービス 6.9%
8位:衣類のクリーニング 3.7%
(「その他/この中にはない」を除く)
半数以上の人が利用したのが、料理のテイクアウトやデリバリーでした。中には、自粛期間に初めてデリバリーサービスを利用したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
4位のお取り寄せや6位のネットスーパーよりテイクアウトやデリバリーを利用した人が多いのは、調理する手間がなくすぐに食べられるという特長に理由がありそうです。
また、動画サービスやオンライン学習サービスについては、無料のものを利用する人に対し、有料のものを利用する人もそこまで少なくないということがわかります。
では、利用したサービスの合計金額はどのようになっているのでしょうか。
【自粛生活を過ごすために新たに利用したサービスの合計金額】
1位:〜3000円 31.0%
2位:3001円〜5000円 18.8%
3位:5001円〜1万円 17.1%
4位:無料のサービスのみ 11.8%
5位:3万1円以上 8.6%
6位:1万5001円〜3万円 6.1%
7位:1万1円〜1万5000円 5.3%
6割強の人は、5000円以内に収まっているようです。いっぽうで4割弱の人は、5001円以上かかっているということになります。
上記の結果から、突然の自粛生活により、モノやサービスなど思わぬ出費がかさんだ家庭が少なくないということがわかりますね。
自粛生活で変化したお金の使い方とは
この自粛期間を経て、お金の使い方に変化を感じる人もいるようです。
【新型コロナウイルス感染症拡大の影響によるお金の使い方】
・浪費傾向だと思う 25.3%
・節約傾向だと思う 44.8%
・以前と変わらない/わからない 29.8%
半数近くは節約傾向にあると回答している反面、4人に1人は浪費傾向だと自覚しているようです。
そんな中、今回の自粛生活がお金の使い方を見直すきっかけになっているようです。
【新型コロナウイルス感染症拡大の影響は、お金の使い方を見直すきっかけになりましたか?】
・見直すきっかけになった 48.2%
・見直す必要はない 22.2%
・わからない 29.6%
およそ半数の人が、自粛生活でお金の使い方を見直すことになったという結果に。
感染症はまだ収束のめどがたっていませんし、今後も引き続き家で過ごす時間が多くなることも予想されます。日頃からお金の使い方を意識して、有事に備えておきたいものですね。
[出典]
※ソフトブレーン・フィールド株式会社「新型コロナ感染拡大後の消費行動に関するアンケート結果」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部