更新日: 2020.08.19 その他家計

今夏のボーナス、4人に1人が支給なし。みんなの支給額はどれくらい?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

今夏のボーナス、4人に1人が支給なし。みんなの支給額はどれくらい?
みなさん、今年の夏のボーナスはどうでしたか?
貯金した、GO TOキャンペーンに使用した、おうち時間を充実させるためのグッズを買った、家計の足しにした……など、今年は例年とは違う使い方をしたという人も多いのではないでしょうか。
 
営業自粛に休業など、今年の業績には不安が付きもの。みずほ総合研究所によると、そもそも2020年夏の民間企業の一人当たりボーナス支給額は、前年比9.2%減という予測も出ていました(※1)。さて、実際はどうだったのでしょうか。
 
株式会社GVが発表した「2020年 夏ボーナス調査」の結果(※2)を紐解いてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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ずばり、4人に1人は夏のボーナスなし!

この調査は、全国20代から60代の正社員を対象に行われたもの。
まず、夏ボーナスの支給の有無について見てみます。
 
【2020年度 夏ボーナスの支給有無】
・支給あり 73.1%
・支給なし 26.9%
 
なんと、およそ4人に1人は夏のボーナスがなかったと回答しています。
具体的な理由については、以下のとおり。
 
【支給なしの理由】
1位:会社の業績が悪いため(コロナによる経営悪化含む) 66.5%
2位:企業規模が小さいため               14.9%
3位:固定給・年棒制のため               13.0%
4位:その他                       3.7%
5位:自身の業績・成績が悪いため             1.9%
 
5位の理由はちょっぴり切ないですが、やはり一番多いのは業績悪化のようです。
もともと企業規模が小さかったり固定給・年棒制だったりして、ボーナスがない会社もあるようです。
 

2020年、夏のボーナスの平均は40万以下

では、ボーナスが支給された人はいくらくらいもらえたのでしょうか。
 
【2020年度 夏ボーナスの支給額】
1位:0円(支給なし)   26.9%
2位:10万円~20万円未満 15.9%
3位:30万円~40万円未満 12.9%
4位:20万円~30万円未満 12.4%
5位:40万円~50万円未満 10.5%
 
支給された人のなかで、もっとも多かったのは「10万円~20万未満」でした。ボリュームゾーンは10万円から40万円未満といえます。
なかには、150万円以上という猛者も1.5%いました。うらやましい限りですね。
 
支給なしの人を除いて計算すると、夏のボーナスの平均値は39万4936円という結果に。
ちなみに、この調査での最高額は200万円(情報通信業/勤続年数20年以上から30年未満)とのこと。リモートワークも急速に拡大している情報社会のいま、やはり情報通信業界はコロナの影響も受けず活発なのではないでしょうか。
 
さて、昨年の夏ボーナスの支給状況を確認してみましょう。
 
【昨年(2019年度)夏ボーナスの支給額】
1位:0円(支給なし)   14.9%
2位:10万円~20万円未満 17.4%
3位:30万円~40万円未満 15.4%
4位:40万円~50万円未満 12.4%
5位:20万円~30万円未満 11.5%
 
まず、昨年に比べて今年はボーナスがなかった人の割合が10ポイント以上増加していることがわかります。
支給なしの人を除いたボーナスの平均値は、39万1207円。平均額は微増しているものの、ボーナス支給なしの人が増加し、結果総支給額は減少……。やはり今年は業績が厳しい企業が多いようです。
 
ちなみに、昨年のボーナスの最高額は215万円(製造業/勤続年数30年以上)とのこと。
製造業はいま、コロナの影響を色濃く受けている業種ともいえます。昨年と今年では状況がまったく違うということもわかりますね。
 

夏はダメ……でも、今年の冬ボーナスは期待できる?

夏のボーナスはふるわなくても、冬のボーナスには期待できるのでしょうか。
最後に、世間の期待度を見てみましょう。
 
【2020年冬ボーナスに対する期待度】
1位:あまり期待できない 38.8%
2位:期待できない    31.4%
3位:やや期待できる   17.9%
4位:期待できる     12.0%
 
残念ながら、世間の予測は冷ややかな感じに。
期待できないと回答した人がおよそ7割という結果になりました。
 
期待できない理由として多かったのは、「コロナ不況はこれから本格化すると思うから」「会社業績が不振だから」でした。
逆に期待できると回答した人は、「会社業績が好調だから」「営業再開して業績回復が見込めるから」といった肌感覚を持っていたり、「経済活動が本格的に再開すると思うから」というポジティブな見方をしていたりする人が多いようです。
 
未曾有の事態に見舞われた2020年。緩やかでも経済が回復することを願いつつ、冬のボーナスに一縷の望みを託したいものですね。
 
[出典]
※1 みずほ総合研究所株式会社「2020 年夏季ボーナス予測」
※2 株式会社GV「2020年 夏ボーナス調査」(株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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