更新日: 2020.10.02 家計の見直し

自粛期間中でお小遣いを減らされた夫はどれくらいいる?10万円給付金、年代別の使い道は?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

自粛期間中でお小遣いを減らされた夫はどれくらいいる?10万円給付金、年代別の使い道は?
新型コロナは7月以降第二波の流行が全国的に見られ、9月に入っても東京ではほぼ毎日3ケタの感染者数が発表されています。私たちは、旅行を諦めたり、外食を控えたりと、お金の使い方がコロナ禍前とは変わってきています。
 
株式会社Grill(本社:東京都港区)は、インターネットリサーチを使用した「コロナ禍における家計に関する調査」を行いました。新型コロナは家計にどんな影響を与えたのでしょう?
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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コロナ自粛期間中には、「子どもあり」の家庭が「子どもなし」の家庭より、出費が増えた

最初に、自粛期間中に家計の出費が増えたかと聞いたところ、出費が「増えた」と答えた人は46.1%でした。「増えた」と答えた人を性別で見ると、男性38.3%、女性48.6%と、女性の方が10ポイント以上多いようです。また、「変わらない」と答えた人は37.8%、「減った」と答えた人は約16.1%でした。
 
特に「子どもあり」の家庭では、出費が「増えた」人が50.4%で、「子どもなし」(31.9%)の家庭よりも20ポイント近く出費が増えた人が多いことが分かりました。出費が増えた原因として最も多く挙がったのが「食費」で、「子どもあり」の家庭では、95.1%の人が「食費の増加」を感じており、小中高の臨時休校による給食の停止の影響が大きかったと思われます。

自粛期間中に約1割が夫のお小遣い額を減らした。自粛期間後も6割以上がお小遣い額を「戻さない」

次に、コロナによる自粛期間中、夫のお小遣い額を変化させたか聞いたところ、「変わらない」が88.3%と、ほとんどがそのままだったと回答しています。しかし、「増やした」は2.1%であったのに対し、「減らした」は9.7%と、新型コロナウイルスの影響で夫のお小遣いを減らした人は増やした人の約4倍という結果になりました。
 
金額の変化は「1万円」(36.9%)が最も多く、以下「5000円」(30.2%)、「2万円」(13.4%)となりました。お小遣いを減らした原因として最も多かったのが、「稼ぎが減ったから」(32.3%)で、次に多かったのが「ずっと家にいるから」(23.9%)でした。コロナ前に比べると、飲みに行くことも外で食事をすることもずっと少なくなりましたよね。
 
また、コロナによる自粛期間後、夫への小遣い額をもとの金額へ戻そうと思うかと尋ねると、「戻さない」と答えた人が7月に57.4%であったのが8月には67.2%と、1ヶ月間で約10%増えました。コロナウイルスの終息が見えない中、経済的な不安が高まり、さらに財布のひもを引き締める人が多いようです。

10万円の給付金の使い道は、若い人ほど「貯金」

新型コロナウイルス感染症緊急経済対策で、国民に一律10万円の「特別定額給付金」が支給されました。これについては、既に91.1%が「受け取った」と回答。特別給付金の使い道については、全体で約56%の人が「日常生活費」に使うと回答しました。また、「貯金する」と答えた人は、20代では43.2%、30代は37.8%、40代は29.7%、50代は24.6%と、若い人ほど貯蓄することが分かりました。
 
コロナ禍が長く続きそうで、景気も低迷し続けるかもしれません。貯金しておいた方が賢明と思う人が多いようです。
 
また、特別定額給付金全額を夫へのお小遣いとして渡さないと回答した人は53.3%でした。全額渡さない理由を聞くと、20代では「貯金するから」が42.4%と最も多く、やはり年代が上がるにつれ減っていき、50代では21.3%でした。逆に50代では「生活費として使うから」が56.6%で、年代が下がるにつれ減り、20代では41.5%でした。高い年代ではそれなりに貯蓄がある人も多いかもしれないので、それほど貯金しなくていいと思っているのかもしれませんね。また、40代では「子どもの養育費にしたいから」が8.7%で、全ての年代で最も高くなりました。
 
新型コロナの特効薬やワクチンができない限り、しばらく自粛は続くと思われます。コロナ後に楽しむためにも、今は粛々とお金を貯めておいてもいいかもしれませんね。
 
[出典]
※株式会社Grill「コロナ禍における家計に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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