更新日: 2020.10.21 貯金

「貯金が苦手」を克服するための5つのステップ

執筆者 : 馬場愛梨

「貯金が苦手」を克服するための5つのステップ
貯金したいとは思っている、でもなぜかなかなか貯まらない。「貯金が苦手」という方は少なくありません。どうすればもっとお金を貯められるようになるのか、そのポイントや手順について解説します。
馬場愛梨

執筆者:馬場愛梨(ばばえり)

ばばえりFP事務所 代表

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強。銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。

過去の自分のような、お金や仕事で悩みを抱えつつ毎日がんばる人の良き相談相手となれるよう日々邁進中。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。平成元年生まれの大阪人。

https://babaeri.com/

ステップ1.「貯金が苦手」な理由を見つける

なぜ貯金ができないのか、まずは自分の現状を把握しましょう。
 
収入が少なすぎて余裕がないのか、趣味に注ぎ込みすぎて手元に残らないのか、子どもが私立に進学して学費がかさむ、などの事情があるのか、原因によって取るべき対策が違います。1つでなくてよいので、思いつく限り挙げてみましょう。
 

ステップ2.原因を掘り下げて分析する

次は、思い浮かんだ原因をもう少し掘り下げてみましょう。
 
「収入が少ない」ならなぜそうなっているのか、あといくらあれば貯金できそうなのか、収入を上げる方法はないのか、本当にこれ以上は支出を下げられないのかなど、できる限り詳細に分析します。
 

ステップ3.対策を考える

次は、ここまでの分析をもとに具体的な対策方法を考えます。
 
収入が少なくて、これ以上支出を下げると生活できない、あと月2万円あればなんとかなるかも、という状態なら、働く時間をあと少し増やしたり、不用品を売ってみたり、スキルアップの勉強をして資格手当、昇給、転職などを狙ったりなどが考えられます。
 
貯金が苦手な人全般におすすめの対策が「先取り貯蓄」です。お給料が入金されたらすぐに、その一部が貯金専用口座に自動的に移動するように設定しておくことです。「余ったら貯金」ではなく「余った分を生活費に」と考え方を変えましょう。銀行の定額自動送金サービスを使うこともできますし、会社の財形貯蓄制度もおすすめです。
 

ステップ4.対策を実行する

対策を思いついたらリストアップしておいて、実行できそうなものから少しずつ挑戦してみましょう。ステップ3で出てきた対策を実行するために必要な手順を、あらかじめ書き出しておくとスムーズに進めやすいですよ。
 
たとえば「不用品を売る」と決めたら、
 

  • 1.フリマアプリのアカウントを作る
  • 2.家の中の不用品を見つける
  • 3.写真を撮って商品説明を書いて出品
  • 4.売れるまで写真や価格を工夫する
  • 5.売れたらメッセージをやりとり、発送してお金を受け取る
  • 6.もっと売れるものがないか、フリマアプリ内に出品されている他の品や価格を見て考える

 
といったステップが考えられます。
 
こういった手順を、対策ごとにあらかじめリストアップしておけば、「今ここまで進んでいるな」「今月はここまでできた!」など進捗がひと目でわかるのでやる気や達成感を得やすく、続けやすくなります。
 

ステップ5.結果を振り返って次に生かす

対策を実行に移したらそのまま放置ではなく、1カ月に1回程度、日時を決めてその効果を振り返る時間を取りましょう。どれくらい行動を起こして、いくら分の効果があったのか確認します。
次の1カ月もさらに効果を上げるにはどうすればいいのか、またここでよく考えて分析しましょう。
 
お金にまつわる行動を記録して振り返るというのは、お金管理の定番ツール「家計簿」の大きな役割ですね。家計簿を使ってもいいですし、苦手な方は使わなくても大丈夫です。まずは自分が進めやすい方法で進めましょう。
 
一度ステップ5まで進めたら、取れる対策や期待できる効果がわかって、次の1カ月はさらに行動しやすくなります。
 
貯金を必要とする理由を考えて、必要な金額と時期を具体的に考え、そこから逆算して1カ月あたりの貯金目標を立ててみましょう。その目標をクリアするためにはどうすればいいのか、またステップ1や2に戻って考える、また5まで進んだら戻る、このループが自然とできるようになれば、憧れの「貯金上手」にきっと近づいているはずです。
 

「貯金が苦手」は克服できる

適切な分析やちょっとした工夫しだいで、「貯金ができない」という状態から脱却できます。「苦手」とあきらめずに、まずは5つのステップを順に試してみましょう。どこかでつまずいたら、前のステップに戻るなどしてもう一度トライすれば大丈夫です。自分に合った対策を見つけられるまで挑戦し続けることが大切ですよ。
 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表
 


 

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