更新日: 2021.06.25 働き方

コロナ禍でもバイトは見つかる? バイト探しの実情とその時給とは

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

コロナ禍でもバイトは見つかる? バイト探しの実情とその時給とは
コロナ禍で仕事が減ったり、逆に増えたり……。このご時世の就労実態については、個人差が非常に大きいものになっているといえます。
 
倒産やリストラなどの暗い話も耳にしますが、アルバイトの実態や時給はどのようになっているのでしょうか。まずは、エン・ジャパン株式会社が発表した「コロナ禍のバイト探し」に関する調査結果(※1)をひも解いてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

新型コロナウイルスはバイト探しにどのような影響を与えたか

この調査は、エン・ジャパン株式会社が運営する「エンバイト」を利用しているユーザー4770名を対象に行われたもの。まずは、バイト探しにおける新型コロナウイルスの影響を見てみましょう。
 
「バイト探しにおいて、新型コロナウイルスの影響を感じますか?」という質問には、75%の人が「感じる」と回答。コロナ禍でバイト探しに少なからず影響が出ていることがわかります。
 
では、具体的にどのような影響が出ているのでしょうか。
 

【新型コロナウイルスの流行後、バイト探しにおいてどのような影響がありましたか?(複数回答)】

1位:求人数が減った 55%
2位:選考に通りづらくなった 32%
2位:オンライン面談・面接の機会が増えた 32%
4位:時給・給与額が下がった 19%
5位:未経験からつける仕事が減った 18%

 
半数以上の人が、求人数の減少を実感していることがわかります。また、3割程度の人が選考に通りづらくなったり、オンライン面接の機会が増えたりしたと感じているようです。
 
さらに、5人に1人は「時給・給与額が下がった」と回答。バイトが見つかりにくくなったうえに時給が下がったということは、由々しき事態といえそうです。
 

コロナ禍でもバイト探しを成功させる秘訣とは?

では、コロナ禍でも仕事を探すために、どのような工夫が必要なのでしょうか。
 

【コロナ禍のバイト探しにおいて、ご自身で工夫したことはありますか?(複数回答)】

1位:情報収集の量を増やした 50%
2位:気になった求人にはなるべく早く応募した 38%
3位:未経験の仕事にチャレンジした 23%
4位:面接・面談での感じの良さに気をつけた 10%
4位:履歴書など応募書類を見直した 10%

 
TOP5は上記の結果に。コロナ前と同じやり方ではなかなかバイト先が見つからないとなると、やはり何かしらの工夫が必要になるもの。半数の人は、何はなくとも情報収集の量を増やしていることがわかります。
 
さらに、「こっちもいいけどあっちもいい」と悩む時間を省略し、気になる求人にはとにかく早めに応募することもひとつのコツといえそうです。
 

コロナ禍でのバイトの時給は?

バイトといえば、やはり気になるのが時給です。コロナ禍でバイトの時給はどうなっているのでしょうか。株式会社マイナビが発表した、「2021年3月度 アルバイト・パート平均時給レポート」(※2)を見てみましょう。
 

【<全国>エリア別平均時給(2021年3月)】

・関東 1189円
・関西 1098円
・東海 1088円
・北海道・東北 955円
・甲信越・北陸 1024円
・中国・四国 956円
・九州・沖縄 946円
→全国 1107円

 
エリア別の平均時給は上記のとおり。全国平均は、1107円でした。コロナ禍1年目の前年の全国平均は1106円ですから、毎月推移はあれどならしてみるとおおむね横ばいということになりそうです。
 
ちなみに、前年同月比で時給の下がり幅が大きかった職種のTOP5は以下のとおり。
 

【前年同月比で時給の下がり幅が大きかった職種(2021年3月)】

1位:レジャー・アミューズメント 1091円(104円ダウン)
2位:医療・介護・保育 1314円(44円ダウン)
3位:教育 1293円(42円ダウン)
4位:飲食・フード 970円(26円ダウン)
4位:クリエイティブ・編集 965円(26円ダウン)

 
外出自粛や緊急事態宣言の影響で客が減ったり休業したりしているレジャー・アミューズメント業界は、100円以上の大幅ダウンとなっています。
 
「医療・介護・保育」「教育」については、求人数が増加したため、時給が下がったとの見方があるようです。
 
いまバイトを探そうと思っている人は、職種によっては時給が下がっている可能性もあること、そして狭き門の可能性もあることを念頭に早めに行動されるのがいいかもしれませんね。
 
[出典]
※1 エン・ジャパン株式会社「4000人に聞く「コロナ禍のバイト探し」実態調査 ー『エンバイト』ユーザーアンケートー」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
※2 株式会社マイナビ「2021年3月度 アルバイト・パート平均時給レポートを発表」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集